会社の役職の順位。偉い順・階級一覧を『島耕作』で学ぶ!

役職の順位って? 人事

役職名というのは、会社によって様々。組織によって偉い順位も違っていたります。

それでも会社法で決まっている立場や基本の順番というのがあり、その最もよく分かる例が人気サラリーマン漫画の『◯◯島耕作』シリーズです。

最初にマンガが発表された『課長島耕作』に始まり、連載開始から約30年を経てついに会長職に。そして過去編が学生時代、就活の頃まで遡っています。

島耕作がこんなにメジャー作品になる前のバブルの頃の新卒の面接では、「課長と部長、どっちが偉いんですか?」と質問した学生が大企業に無事合格していた…なんて話がありましたが、いまはそんなわけにはいかないでしょうね、たぶん。

もしそんな人がいたら、島耕作を読んで役職における立場や仕事の役割の違いについて学んでみましょう。

島耕作を例に、その間のあまり使われない役職、役職名の英語表記、公務員の役職名についても解説します。


会社の階級・役職の順位には決まった型がある

まず基本の順番として、平社員(役職なし)⇒役職名あり⇒管理職⇒役員の順に偉くなっていきます。

会社の組織図を見ると、上の方には「役員」という立場があり、新入社員の頃であればなかなか縁がない上の人と思うかもしれませんが、キチンと勉強しておきましょう。

役員は、会社経営を行う「取締役」と業務執行を行う「執行役」にわけられます。ちなみに前者は経営について重要な判断を下す機関で、後者は業務遂行に特化した機関です。

両者を比較した場合、経営に深く携わるという点で、取締役のほうが役職は上になります。

また、役職の序列を判断するうえで「代表権」もポイント。「代表取締役」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは、個人として会社(法人)の意思を代表することができる権限のことで、同じ役員でも代表権のあるほうがポジションとしては上になるのです。

そして、会長や社長といった肩書は、役員の中に含まれる職位です。法律的に根拠や順序はなく、会社それぞれで序列は異なりますが、一般的には次のような順番になりますので覚えておきましょう。

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役員の順位

会長

会社における取締役会の会長。取締役会決議をもって取締役のなかから選任されます。

前社長が就任、社長よりも年長・目上の人が就任するケースが多く、実権を伴わない名誉職の場合もあります。

経営の実権を持つ時は「代表取締役会長」という役職名になります。この肩書の場合は会長が実質的なトップで院政を敷いていると考えていいでしょう。

単に「会長」とプロフィールに書いてある場合は、事実上隠居していることが多いです。

社長

会長と同じく、取締役会決議で選ばれます。

会社組織におけるトップを意味します。つねに代表権を有する立場で、会社の顔ともいえる存在です。

代表取締役」と名刺に書いてあれば、「社長」のことだと思って間違いありません。

副社長

会社組織における社長以下専務以上の役職。社長を補佐するポジションです。

専務取締役

副社長か常務以上の役職のこと。

常務取締役

専務以下役なしの取締役以上のポジションのこと。

取締役

常務、専務などの「役付」のない、いわゆる「平取(ひらとり)」。

ちなみに、口頭で名前を呼ぶ時は「◯◯役員」が一般的。

執行役

業務に直接関わる立場や役員に次ぐ立場として「執行役」を置くことがあります。

取締役とは違って、会社法で定められた「役員」ではありません。取締役と兼ねている場合もありますが、その場合は取締役としての肩書に準ずると考えていいでしょう。
 

・・・・・ここまでは一般的に順位が決まっている役職です。

監査役

取締役の職務の執行状況や会社の業績についてチェックを行う役員です。

法律上の役割が決まっており、本来であれば社長に次ぐくらい偉いといえば偉い筈ですが、役割として機能しておらずお飾り的になってしまっていることが多いです。

社外取締役

第三者として経営をチェックすることを目的に、有識者や他の会社の経営者などから選任する取締役です。会社の業務を執行するわけではなく「客人」的な立場といえるかもしれません。

顧問、相談役

会社法で定められた役員ではありませんが、役員経験者または社外の専門家などを相談役的な立場で置くことがあります。

会長を引退した後に顧問として会社に残る場合など、実権はないものの重要事項の決定の前にはいちいちお伺いを立てて…なんてこともあります。

役員の中での順位まとめ

・・・ここまでをまとめると、役員としての序列は「代表取締役」⇒「取締役」⇒「執行役」の順番。

職位の序列は「会長」⇒「社長」⇒「副社長」⇒「専務」⇒「常務」⇒「平役員」⇒「執行役員」となります。

厳密には両者の掛け合わせで上下は決まります。例えば、常務であっても取締役であれば、執行役専務より偉くなるというように、ちょっとややこしいところもあるようです。

とはいえ、概ねは上記の通りになりますので、これらを目安に相手の立場を把握すれば問題ないでしょう。

 

・・・・・・続いては、一般社員である管理職について見ていきましょう。

管理職の順位

役員に続くポジションは管理職です。これも組織ごとに細かい肩書は変わるようですが、基本的には以下のようになります。

本部長・事業部長

大きな会社で複数にまたがる部や事業部をまとめる役職。役員が兼任することもあります。

部長と本部長の違いでいうと、本部長の方がよりエライです。

部長

会社における○○部のトップということ。実務上ではトップの立場。

本部長などの役職がない場合はここが一般社員の一番上位で、サラリーマンでここまでくればそれなりに出世したといえるポジションです。

(参与)

通常の組織の序列とは別に、部下を持たず専門職的な立場の人。だいたい部長待遇であることが多いです。

次長

部長を補佐する役割。部長以下課長以上のポジション。この役割がなかったり、「副部長」という役職を置く会社も多い。

課長

特定の課におけるトップ。一般的にこれ以上の役職が「管理職」待遇

労働組合では労働側の組合員から外れ、経営側の立場になる。残業代がつかなくなることが多い。

課長代理、課長代行

課長の一歩手前。会社によっては課長とまったく同じ役割が与えられることもありますが、多くは「課長」との間に大きな段差が存在します。

「課長補佐」というポストを置いたりする場合、ある程度年齢がいっているのにこういうよくわからない役職名の人は立場的に平社員とほとんど同じだったりするケースも。

係長

特定の係りのトップ。課長を補佐する役割。この辺から課長まであたりが役割としていわゆる中間管理職

主任・リーダー

部や課のなかにある数人程度のチームのまとめ役。「班長」を使う企業も。

(役職がない)

平社員。

通常はここから会社人生のスタートです。

・・・就活中・・・

ついでに、島耕作シリーズは学生時代の話も登場。就活中のエピソードが語られています。

・・・学生時代本編・・・

やっぱりというか、学生時代からモテてますね……。

こうしてみると、サラリーマンの人生はとても長い、いろいろなことがおこるものです。島耕作の場合は特にいろいろなことがあり過ぎですが、いずれにしろサラリーマンにはこうした出世の階段というものがあります。


拠点のトップの肩書

上で紹介した役職名とは別建てで、担当持ち場での職位を表す肩書もあります。

例としては、支社長営業所長工場長店長など。

工場長が部長クラスに相当する会社もあれば、課長クラスの場合もあります。

大規模な工場を訪問し、「工場長」と書かれた名刺をもらって凄く偉い人だと思って話をしていたら、本社の課長の方が偉い(会社内でのポジションが上)といった場合は結構あります。

銀行などの場合は、支店長>副支店長>支店長代理など。○○代理よりも「副」の方が偉いです。

また、拠点の順位としては、本社>支社>支店(営業所)というのが一般的です。なので支社長のほうが支店長よりエライということになります。


カタカナ役職

肩書として「マネージャー」を使う企業も増えています。

これも会社によりいろいろですが、
エグゼクティブマネージャー
ゼネラルマネジャー(統括マネージャー):だいたい部長クラス」
マネージャー:課長クラス」
リーダー
「メンバー(平社員)」
……などとしている会社が多いようです。

また、部下をもたない専門職的な役割に「フェロー」という肩書をつけることもあります。会社により役員だったり部長クラスだったり様々です。

その他の役職

IT系企業だと、特定のプロジェクトの運営を任される「プロダクトマネージャー」、外資系コンサル会社や投資銀行において上位の役職を意味する「マネジングディレクター」など、業種や業界特有の肩書きもあります。

この辺になると、役職というよりは「職種」を表すものになっていて、肩書を見ただけでは、どの程度エライ人なのかを判断するのはかなり難しいので、名刺を渡す順番、紹介のされ方、席次や会話などから判断しましょう。


役職を英語表記する場合は?

最近は、取引先に外資系が含まれることも珍しくないようで、英語で役職を表記するケースも増えています(単にカッコ良さそうだから、といった理由もありそうですが……)。その場合は、次のようになります。

取締役会長:chairperson

取締役社長:president / representative of directors

副社長:executive vice president、senior vice president

取締役・役員:director(s)

専務取締役:senior managing director

常務取締役:managing director

部長・本部長:general manager/chief of a department

副部長:assistant manager

次長:deputy general manager

課長:manager / (section chief)

係長(主任):chief clerk / (section chief)

社員(部員):staff (member)

CEO、COOなどの肩書

外資系企業の日本法人、ITやベンチャー企業では、「COO」や「CEO」といった、ワールドワイドで通用するような肩書を用いるケースも増えています。

これについても、代表的な序列とその意味を説明しておきましょう。

CEO(Chief Executive Officer):最高経営責任者。日本でいうところの取締役会長、代表取締役社長のこと。事実上のトップ。

COOChief Executive Officer):最高執行責任者。企業で事業運営に関する業務執行を統括する役員のことで、CEOと双璧をなす存在です。CEOCOOはどっちが偉いと思うかもしれませんが、会長がCEOなら社長がCOO、社長がCEOなら副社長がCOOというように、CEOが格上になることが多いようです。

CFOChief Financial Officer):最高財務責任者。財務に関する業務執行統括役員。会計士資格保有者が多く見られます。

CAOChief Administrative Officer):最高総務責任者。総務に関する業務執行統括役員。重要書類の作成や管理をすることから、公認会計士、弁護士の有資格者が目立ちます。

CTOChief Technical Officer):最高技術責任者。技術に関する業務執行統括役員を指します。企業における技術トップで、メーカーなどでにみられる役職です。

ここで挙げた以外にも、「CLO最高法務責任者)」「CIO(最高情報責任者)」「CMO(最高マーケティング責任者)」「CRO(最高リスク管理責任者)」など、ポジションはさまざま。

ややこしいかもしれませんが、要は「CO」という役職であれば、お偉いさんで間違いないということです。これを目安に、相手の立場を推察しましょう。

ただし、CEOという肩書がついている人のほとんどが、会社法的に「CEO」というよりは単に「社長」であることがほとんどです。この辺のCEOと社長の厳密な違いについては、
「CEO」とは?「社長」との違い|最高経営責任者の肩書はOK?

自分で会社を起こす人は法律的な違いも知っておきましょう。


公務員の場合

公務員の役職名は企業とはまったく異なり、独自の世界観が垣間見えます。例えば国家公務員の場合、省庁で一部違いますが、次のような序列になるようです。

事務次官:国家公務員のトップ。公務員試験で採用された公務員が昇進できる最終役職であることがほとんどです。ほんの一握りの人しかなれない超エリート!

官房長:大臣官房のトップ。人事や予算、国会業務などを担当します。

局長:局を統括するポジション。

部長:局の下に部があることが多いのですが、ない場合も。

局次長:局長や部長を補佐する立場を指します。

ここまでが上席の役職で、以下は一般的な会社と立ち位置は大きく変わりません。

課長

課長補佐

室長

企画官、専門官

係長

主任

以上が国家公務員における、代表的なポジション。地方公務員だと名称は変わったり、ポジション自体の有無もあるようです。

会社と役所の役職、偉い順番はキチンと把握しよう

社会人になって驚くことのひとつに、組織の「肩書」の多さと複雑さが挙げられるのではないでしょうか。

一般的な企業であれば「会長」や「社長」はトップだとわかりますが、専務と常務はどっちが上? 次長とはどんなポジション? 国家公務員だと事務次官、室長、上席○○専門官など、まったくもって聞きなれない役職があり、困ってしまうこともしばしばです。

業界や事業規模によっても配置する役職は異なり、自社のルールが取引先に通じるとも限りません。

「そんなの気にする必要ない!」と思うなかれ。とりわけ、商談・取引相手のポジションは把握しておくべきです。決裁権のある上役なのか、それとも担当者レベルなのか、複数の人と相対する場合、誰がキーマンなのか? 役職から読み取って話を進めることができれば、スピーディにまとまり、交渉の落としどころも捉えやすいでしょう。

一方で、取引先の上下関係を理解することができず、見当違いの相手に熱心にトークを展開するなんてことも……。最近は年下上司も当たり前ですから、見た目で判断して年配の相手をキーパーソンと思い込んで話したところ、実は平社員だったということにもなりかねません。

それこそ笑いの種になりますし、下手をすると両者の関係に亀裂が生じる可能性もあるでしょう。こういった事態を避けるためにも、役職と立ち位置についてはある程度理解しておいたほうがいいはずです。

ということで、「いまさら聞くに聞けない役職の上下」をおさらいしました。しっかりと頭に入れておき、コミュニケーションに役立てましょう。

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特に出世が大変な一流企業などでは役職名の肩書をとても大事に考える人が多いです。

相手が相手の会社内でどの程度エライ立場なのかしっかり把握して、仕事がうまく進みますように。