会社で働いていると、どんな人にも許しがたいと思うほど嫌な人や、イラっとくるヤツ、なんとなく虫の好かない人物が何人かいるはずです。
しかし趣味のサークルで知り合った人や学生時代の友人などと異なり、嫌いだからといって会わないで済ませる…という訳にはいきません。
毎日会社で働いている間の長い時間、顔を突き合わせて仕事をしなければいけない…というような職場環境だったら、最悪です。
異動や退職・転職を考えてしまうほど、人間関係の問題というのは悩ましいもの。
まず、嫌いな人のタイプを整理した上で、どうすれば解決、逃れられるのか、人間関係の問題解決のための方策を解説します。
会社で嫌いな人のタイプ15
1.仕事ができない人
仕事ができない人はチームにとって単なるお荷物です。
「何でこの人の給料を払うために夜遅くまで働かされるんだ!」といった怒りがこみ上げてきます。
2.チームワークを乱す人
組織の中で働いている以上、良好なチームワークの構築は不可欠です。
自分勝手な行動が目立つ人は上司、同僚、部下のいずれも許せないですね。
3.空気を読まない人
過度に周囲に気を遣う必要はありませんが極端に空気を読まない人にも困ります。
昼食時に黙って一人だけ先に食べ始めたり繁忙期に残業せずにサッサと帰ったりする人には、イラついたりしますよね。
その人が効率よく仕事を片付けていて、もちろん就業規則的にそれで問題なくても、人間の感情はまた別問題です。
4.やる気がない人
深夜・休日の残業も辞さないほどモーレツに働く必要はありませんが、まったくやる気のない給料ドロボーのような人には社会人の資格がありません。
5.自己否定的な人
「自分は三流私大の出身だから」とか「オレは頭が悪いから」とか何かにつけて自らを卑下してできない言い訳をする人にもウンザリします。
6.批判ばかりする人
「部長の営業方針は今の時代に合っていない」とか「社員を大事にしないブラック企業体質は許せない」とか事あるごとに批判する人もいます。
こうした人の批判は的を射ていますが、前向きな改善策を一切示さないので結果として単なる悪口にしかなっていません。
7.責任感が乏しい人
与えられた仕事をやる遂げる意識が乏しく中途半端なことを繰り返す人もいます。
仕事に伴う責任を理解していない人と一緒に働かされることは勘弁してもらいたいですね。
8.自己アピールが激しい人
「オレは優秀だ」とか「オレがいなければプロジェクトは成功しなかった」とか何かにつけて自己アピールをする人もうっとうしいですね。
9.ゴマすりばかりする人
「部長の下で仕事ができ光栄です」とか「課長を目標に頑張ります」とか上司を持ち上げる発言も度が過ぎれば単なるゴマすりです。
こういう人は、周囲の人にとっては不快なだけです。
10.一貫性のない人
先週まで「既存顧客との取引強化に最優先で取り組む」と言っていた課長が、週明けには「新規顧客の開拓が最重要」と言い出せば、部下は何を信じていいか分かりません。
11.優柔不断な人
顧客訪問の30分前なのにプレゼン資料の内容を決められない課長、見積価格を何度も変更しいつまでも承認しない部長など優柔不断な人に振り回されるのもウンザリしますね。
12.いばる人
とにかくオレはエライという態度で常にいばる人も許せませんね。
こういう人に限って上司や大口取引先には卑屈なまでにへりくだります。
「強きを助け弱きをくじく」という姿勢には嫌悪感が増すだけです。
13.責任転嫁をする人
「これは自分の仕事ではない」、「上司の指示が明確でなかった」、「部下の仕事ぶりがひどかった」などと言い訳をして自分の責任回避に一生懸命な人も願い下げです。
14.成果を独り占めする人
大口案件の受託とか長期プロジェクトの完了とか大きな成果を独り占めしようとする人も嫌ですね。
こういうタイプの人は中身がなくても実力者にアピールする術に長けているので要注意です。
15.不公正な人
客観的な事実より主観的な好みや思い込みで物事を判断する人にも不快な思いをさせられます。
性別、年齢、容姿、学歴、職位などで安易に他人を評価する人とは一緒に仕事をしたくなくなります。
会社で嫌いな人とうまく付き合う方法
では、こういう嫌な人、嫌いな人となんとか付き合っていくために、どんな態度をとればよいのでしょうか?
(1)積極的に挨拶する
明るく爽やかに挨拶されれば誰でも悪い気はしません。
挨拶を繰り返すうちに相手の気持ちがほぐれてきて徐々に関係が良くなるかもしれません。
また挨拶を続けていれば少なくとも自分には良好な関係を築く意思があることを示せます。
(2)優れた点をほめる
露骨な嫌味でない限りほめられて怒る人はいません。どんな人でも必ず優れた点があります。
そこを上手にほめれば相手の自分に対する好感度は確実に上がります。
ただし自己評価が高い人はほめられて当たり前と思っており常に称賛されないと機嫌が悪くなるため注意が必要です。
(3)食事に誘う
中の悪い人と一緒に食事をすることは苦痛ですが、腹を割って話すという意味では良いチャンスになります。
いきなりお酒を飲みに行くのではなく初めは昼食に誘う方が無難です。
相手が好きなものをリサーチして1,000円程度の食事をご馳走すると効果的です。
(4)共通の敵を見つける
「敵の敵は味方」です。共通の敵がいれば自然に仲良くなります。
実際に極めて問題のある横暴な上司の部下は結束が固くなります。
飲みに行っても上司の悪口でウサを晴らすという共通のテーマがあるため他のネタでもめることもありません。
(5)哀れな人だと割り切る
相手は自分だけでなく多くの人に嫌われている哀れな人だと割り切り、多少嫌なことがあっても我慢するという対処法もあります。
ただし我慢しても嫌がらせや理不尽な対応が減る訳ではないので、すごく嫌なヤツに使える手ではありません。
会社で嫌いな人を遠ざける方法
(1)敬語を使う
「敬して遠ざける」という言い方をしますが、敬語を使えば相手と一定の距離を保つことができます。
相手が同僚や部下であっても丁寧な言葉を遣えば距離が開き冷静に接することができます。
(2)メールを多用する
顔を突き合わせて話をすると不快感がたまります。
要件はできるだけメールで伝えればストレスが減るかもしれません。
ただし何でもメールで済ませるという対応はかえって関係悪化を招きます。
文章だと攻撃的になったり誤解が生じたりすることがあるため、意思疎通がうまくいっていないと感じたときは直接話すようにしましょう。
(3)勤務時間をずらす
フレックスタイム制や裁量労働制を導入している会社では、嫌いな人と勤務時間をずらし鉢合わせする可能性を減らすこともできます。
もっとも会議や打ち合わせで顔を合わせることもありますので、完全に接触を断つことはできませんが…。
(4)勤務場所をずらす
裁量労働制の会社の場合は自宅や社外で仕事をする余地が大きいはずなので、可能な限り出社しないことも考えられます。
また会議室にこもったり外出時間を長めにとってカフェで仕事をしたりする手もあります。
(5)異動願を出す
どうしても嫌いな人と一緒に仕事をしたくないならば思い切って異動願を出しましょう。
希望が叶わなくても異動したいという意思を明確に表明すれば少し気が晴れるはずです。
また上司や人事部が職場の人間関係に多少は配慮するようになるかもしれません。
(6)嫌いな人を追い出す
いろいろと画策して嫌いな人を追い出すことも考えられます。
当人の問題行為や悪評を整理して複数名が共同で人事部に通報すれば異動や解雇になる可能性は大いにあります。
ただし客観的な証拠が不十分であれば藪蛇になるため注意しましょう。
(7)本人に「嫌いだ」という
思い切って本人に嫌いだということを明確に伝える手もあります。
相手の性格や立場にもよりますが、嫌われていることを認識して態度が改まることもあります。
あるいはお互いに反りが合わないことを前提に必要最低限の接触しかしない暗黙の了解が生まれるかもしれません。
(8)転職する
どうしても問題が解決しなければ転職するしかありません。
実際に転職しなくても嫌なら辞めればいいという気持ちを持つだけで少しは楽になります。
また上司や人事部があなたの能力を高く評価していれば、慰留の条件として嫌いな人を異動させてくれるかもしれません。
職場で嫌いな人を、自分はどうするか?
会社で嫌いな人がいる…この悩みを適切に解消するためには、まず嫌いな理由を整理することが大切です。
それを踏まえた上で対策を考えないとかえって問題が深刻化する恐れがあります。
また、みんなが忙しく残業しているのに一人だけそれを無視して帰るなどが理由の場合、法律上・ルール上は相手に非があるわけではありません。
それに対して、会社としてどう考えどう対処するのかを確かめたり、自分の感情にどう折り合いをつけるかを考えることも大切です。
会社で嫌いな人とは一生付き合うことも24時間行動をともにすることもありません。
過度にストレスを抱え込むことなく割り切って対応しても大丈夫です。
自分の精神状態を良好に保つことを最優先に考えましょう。
嫌いな上司や先輩への対処法は、
→「嫌いな人との付き合い方。職場の上司、先輩、同僚どう扱う?」
女性の同僚で嫌いな人がいたら、
→「職場の嫌いな女性の同僚…女同士の人間関係トラブル対処法」
逆に自分は自分で嫌われている…かも、という人は、
→「職場で嫌われている…なぜ?職場で嫌われる人ありがち14例」
あなたが嫌いな人との人間関係をうまくコントロールできますように。