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困った上司のタイプ別の特徴と対処法
2019.02.11

困った上司のタイプ別の特徴と対処法
いつの時代にも、多くの会社には困った上司が一人は存在します。
上司は選べないので、困った上司には出会わないに越したことはありません。
もしも、自分の上司になってしまった場合は上手く対処したいものです。
本来、上司は職責に見合った能力と見識を身に着けているべきですが、実態としてそうでない人は大勢います。
- やたらと威張り散らす
- 管理職という立場に浮かれているだけ
- 部下より仕事ができない
- 管理職としての自覚がまったくない
このような困った上司が、見受けられます。
ここでは、こうした上司のタイプ別の特徴と対処方法をご紹介します。
困った上司のタイプ1:パワハラ型
<特徴>
1.「強き」を助け「弱き」をくじく
一般的に良い上司であれば、弱者に手を差し伸べる一方で権力者の横暴に反旗を翻すのが称賛される生き方でしょう。
しかし、パワハラ型上司は逆のことをします。
周囲の人を自分より上と下に分類して、上の人には媚びへつらい下の人は徹底的に締め上げます。
2.常に高圧的
目下の相手に位置づけられる部下には、常に高圧的な態度で接します。
他人を恐怖心で服従させようとします。
また高圧的な態度に加えて、言葉遣いの汚さもパワハラ型上司の特徴です。
「バカ」、「ボケ」、「クソ」、「テメー」といった下品な言葉のシャワーを浴びせられます。
3.平気でウソをつく
誰にでも平気でウソをつくのもパワハラ型上司の常套手段です。
部下だけでなく上司や取引先にもその場限りのウソをつき、その尻拭いを平然と部下に押しつけてきます。
ウソをつくことに精神的な苦痛を感じないパワハラ型上司にとって、人を陥れることは朝飯前です。
相手が誰であれ、自分より下にみている人に対しては何をしても構わないと思っています。
<対処方法>
1.逆らわない
もともと上司と部下の間には上下関係があるので、基本的には逆らわないことが無難です。
正論でも反対意見を述べれば徹底的に叩かれます。
2.相手にしない
パワハラ上司につき合ってもいいことはありません。
可能な限り顔を合わせたり、話をしたりしないようにしましょう。
無視すると激怒するので、さりげなく距離を置くことがポイントです。
3.突然キレる
相手は上司なので徹底抗戦する訳にはいきませんが、「コイツはキレるとヤバイ」と思わせることは重要です。
上司に直接言い換えす、周りに迷惑にならない程度に椅子を蹴り上げるなど、追い込みすぎるとヤバイと思わせておきましょう。
4.労働組合へ通報する
パワハラ上司は営業成績が優秀などの理由から、人事部の評価は高いケースが多くみられます。
このため問題を相談する場合は、人事部より労働組合の方が頼りになる可能性があります。
ただし労使協調路線を掲げる「御用組合」の場合は役に立ちません。
5.内部通報窓口へ連絡する
一定規模の企業であれば、コンプライアンス違反に関する内部通報窓口が設置されています。
通常は社外の弁護士などにも通報できるようになっているため、そこへ通報する手もあります。
6.労働基準監督署へ相談する
パワハラの具体的な証拠がそろっているにもかかわらず会社が誠意をもって対応してくれないときは、労働基準監督署へ訴えることを検討すべきです。
客観的な事実として認められれば、勧告等の措置をとってくれるはずです。
7.弁護士へ相談する
労働基準監督署の動きが鈍いときは弁護士の活用を考えましょう。
「労働者の味方」をウリにしている弁護士であれば、必ず相談に乗ってくれます。
ただし報酬が発生することを忘れてはいけません。
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困った上司のタイプ2:自己陶酔型
<特徴>
1.体面にこだわり過ぎる
「管理職である自分」を極端に愛する自己陶酔型の上司は、やたらと体面にこだわります。
部下が自分より先にエレベーターに乗ったり、食事に箸をつけたりしただけで尋常ではないくらい怒るような面倒くさい人です。
2.大言壮語が多い
「10年後にオレはこの会社を背負って立つ人物になる」
「10年後までに売上高を100倍に伸ばしてエクセレントカンパニーの仲間入りをする」
といった風呂敷を広げる人の99%はただのホラ吹きです。
3.他人の受け売りが多い
松下幸之助、本田宗一郎、ピータードラッカーなど著名な経営者や学者の言葉をやたらと引用して語りだす人も要注意です。
大抵は中身がありません。
著名人の言葉を深く理解している人は、必ず自分の体験と結びつけて説得力のある話をします。
4.地道な作業を軽視する
伝票整理、経費精算、棚卸、清掃、警備などの地道な作業をバカにする人物に優秀な管理職はいません。
こうした人物は仕事の本質を理解していないくせに「大所高所から物事をみるのが管理職の仕事だ」と言って威張ります。
5.自己評価と外部評価のギャップが大きい
自分の優秀さをやたらとアピールする割に周囲の評価が高くない人がいます。
自慢話の多い上司には注意しましょう。
<対処方法>
1.おだてる
自己陶酔型の上司はおだてるのが一番です。
接客業のつもりでお客さん(上司)を気持ちよくすることを考えましょう。
2.適当にあしらう
基本的に自己陶酔型の上司には中身がないため、適当にあしらってもあまり実害はありません。
3.持ち上げる
困った上司でも管理職であることには変わりません。
決裁や役員への報告などのみを行い、上司としての体面だけは保てるようにするのも一案です。
4.上司の上司に相談する
上司のせいで仕事に支障が生じている場合は、さらに上の上司に苦情を申し立てることも有効です。
営業成績だけはいいパワハラ型などと異なり自己陶酔型の人物は上からも使えないと評価されているケースが多いため、善処してくれることを期待できます。
困った上司のタイプ3:自信喪失型
<特徴>
1.決断できない
大企業や官公庁など規模が大きく硬直的な組織には、決断できない上司が山のようにいます。
こうした人たちは根本的に自信がないため、いつまでたっても物事を決められません。
2.朝令暮改が多い
決断できないことの裏返しとして朝令暮改が多い上司も大勢います。
慣れてくれば朝令暮改を前提とした準備ができるのでストレスは減りますが、ムダな作業が増えます。
3.部下を適正に評価できない
自分の仕事や能力に自信のない人は、部下を適正に評価できません。
人事考課では、全員に平均点(5段階評価で3など)を与えがちです。
4.必要人材を確保できない
自信喪失型の上司は自分の仕事の重要性や成果を的確にアピールできません。
そのため、部下として必要な人材を引っ張ってくることができません。
5.実務能力が低い
営業から経理、総務から調達など畑違いの部門へ異動した上司など実務能力が部下より劣る人の場合、それを過度に気にしてマネジメントにも悪影響が及ぶことがあります。
6.部下を指導する能力がない
自信喪失型の上司の場合、部下の能力を引き上げることが管理職の重大な仕事であることにまで気が回りません。
部下の立場からみると反面教師にしかなりません。
<対処法>
1.なだめる
自信回復への道筋をつけてあげましょう。
本来、部下がやるべきことではありませんが、それで上司が立ち直ればもうけものです。
2.怒る
できの悪い上司の下では、仕事がうまく回らないといって怒ることも一案です。
当人はますます落ち込むかもしれませんが、できの悪さを周囲も認識すれば違う上司に代えてくれるかもしれません。
3.事後報告に徹する
上司が使えないと割り切った後は、事後報告に徹する道もあります。
とくに営業など裁量余地が大きい仕事の場合は有効な方法です。
4.代理のリーダーを立てる
部下が一致団結して影の管理職を選ぶ手もあります。
実質的にはこの人物が部門を掌握して、管理職にはハンコを押させるだけという扱いです。
5.上司の上司に指示を仰ぐ
自己陶酔型と同じで自信喪失型の上司は仕事ができないので、上司の上司に指示を仰いで「中抜き」してもあまり問題視されないはずです。
困った上司のタイプ4:管理放棄型
<特徴>
1.目標管理をしない
どんな組織にも業務上の目標があるはずです。
それを示して達成に向け部下を統率するのが上司の仕事ですが、それを放棄していることが見受けられます。
2.仕事の割り振りをしない
仕事を理解し意欲があれば一人一人の部下に具体的な仕事を割り振るはずですが、それをしない管理職もいます。
3.部下の仕事を把握しない
部下の仕事ぶりを把握せず放任という管理職もいます。
ノリだけで運営しているベンチャー企業に多くみられるタイプです。
4.部下を育てる意欲がない
とくに大企業で出世コースから外れた年配の管理職の場合、部下の育成にまったく関心のない人が少なくありません。
5.挨拶をしない
仕事に意欲を失った人や風通しがよくない職場の管理職の中には、挨拶もせず出退社のタイミングさえ分からない人がいます。
6.連絡・報告をしない
自分のことしか考えていない管理職の中には、基本的なことを周囲の人に伝えない人が多々見受けられます。
<対処法>
1.同情する
管理放棄型の上司の多くは、自分は不遇だと思っています。
そうした人の気持ちに寄り添ってあげれば、心を開きやる気を持つかもしれません。
2.勝手に仕事をする
管理放棄型の上司は仕事に対する情熱を失っているため、部下が勝手に仕事をしてもあまり怒りません。
3.上司の上司へ通報する
管理放棄型の上司が困った存在であることは、そのさらに上司も理解しやすいため実情を通報して助けを求めることも一案です。
ただし大企業の場合は、困った人物であることを分かった上でポストを与えている可能性もあります。
その場合は取り合ってもらえないので、そっとしておくしかないかもしれません。
4.人事部へ通報する
人事部も上司の上司と同様に問題を理解するはずですが、「大人の事情」で問題人物を当て込んでいる場合は、救済してくれません。
困った上司の扱いはうまくかわすことが大事
本来、困った上司の扱いを考えるのは上司のさらに上の上司や人事部の責任です。
しかし実際には、問題を知らなかったり放置したりしがちです。
人に頼れない以上は、自分を含む部下が問題を解決するしかありません。
その際には、相手が「腐っても上司」であることを忘れてはいけません。
部下より強い権限を持つ上司を排除するためには、周到な準備と団結力が欠かせません。
そうでなければ返り討ちに合い自分が追い込まれることになります。
まずは上司を懐柔したり距離を置いたりしてうまくかわしながら様子をみて、少しずつ抜本的な問題解決に向けた行動を起こすことが無難です。
パワハラで悩んでいるなら、
→「パワハラで会社を辞めたい…辞める前にやっておけば救われること」
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→「クラッシャー上司対策! 相手の弱みを把握し職場で生き残る対処法6」
あなたが安心して仕事ができる環境になりますように。
2019/02/11