「海外で働きたい理由は、これじゃダメ?」憧れと問題点チェック!

外国に住んでみたい、自分の好きな国で働きたい、グローバルに活躍したい……。

「やってみたい」夢として、海外移住を挙げる人は多いです。

でも、実際に海外に住んでみた、海外で就職した人は周囲に多くはありませんよね。

淡い夢を一歩進めて、明確な目標にしていくには、自分がどうして海外に行きたいのかという理由をはっきりさせる必要があります。

そして、その目標に至るまでの問題点をクリアしていかなければならないのです。

海外生活に憧れる人によくある理由と実現までの問題点にフォーカスしてみました。


こんな理由で海外に行って大丈夫?

よくある海外で働きたい理由のパターンと、その問題点について見ていきましょう。

1. 漠然とした夢、希望、あこがれ

・外国に住んでみたい
・自分の好きな国で働きたい
・外国人と仕事がしてみたい

言葉や文化など学ぶことがたくさん

テレビや映画で外国の町並み、文化や歴史に興味を持った国など、いつかそこに住んでみたいなと思うことはよくあります。

もちろん、海外旅行で訪れることはできますが、旅行では名所や観光地など表面をなぞるだけ。

その国の歴史や文化にじっくり触れる機会もなく、そこに住む人との交流もなく、ただ通り過ぎるだけとなってしまいがちです。

しばらく滞在して、あるいは働いてみて、街の雰囲気やそこに住む人々の生の暮らしに接してみたいと思うのは自然なことでしょう。

とはいえ、あこがれだけではその地で働ける可能性は少ないのが現実です。

働くには、その土地の求人を探し、応募して採用されるか、その土地に支店や営業所を持つ日本企業に就職し、希望の勤務地に配属される必要があります。

さらに、仕事や日常生活を通して現地の人と交流するには、言葉や文化も学ぶ必要があります。

ワーキングホリデーという選択肢も

行きたい地域や働きたい国が決まっているのであれば、その場所で日本人が就職できる仕事にはどのようなものがあり、どうすれば採用されるかを、まずは調べてみましょう。

行きたいところが、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、韓国なら、ワーキングホリデーを活用して、働きながらその国を知る方法もあります。

ただし、給与が低いためある程度手持ちのお金が必要です。

単に「外国人と働きたい」という希望だけのケースは、海外に行かなくても、夢は叶えられます。

外資系企業や英語学校など、日本国内でそうした環境の職場を探す方が早くて確実といえます。

2. 自分の能力を高めたい、社会に貢献したいという前向きな理由

・海外で自分の力を試したい
・グローバルに活躍したい
・視野を広げたい
・語学力を高めたい
・多様な価値観や文化に触れたい
・日本のよさを海外に紹介したい
・新興国の発展に貢献したい

グローバル企業、あるいは現地の企業の求人に応募

志を高く持つことは大変よいことです。これまで学んできたことをさらに深く掘り下げたい、経験をさらに深めたい、自分の力を試し、世界で活躍したいという目標は、大きく自分を成長させます。

夢をかなえるには、グローバル展開している日本企業や日本にある外資系企業に就職し、希望の国や土地の支店や営業所に配属されるか、あるいは、行きたい国を絞り込んで、現地で日本人を対象とした求人に応募する方法も考えられます。

ボランティアで社会貢献

新興国に貢献することが主な目的なら、海外青年協力隊などのボランティアに応募して経験を積み、人脈を作ることも考えられます。

日本の良さを伝えたいのであれば、日本語教師の資格を取って、海外に赴任する手もあります。

もし、ITの知識や技術に自信があり、起業する勇気があるのなら、アメリカのシリコンバレーや、インドのバンガロール、中国の深圳市などのIT企業の拠点に行って、自分でスタートアップ企業を作ってしまうことも、度胸と行動力があれば決して夢ではありません。

いずれにしても、希望の国や土地で働くために必要なスキル、経験を積んで、必要なら資格を取るなどしっかりと準備することが大切です。

3. 日本の社会や現状から逃れたいという後ろ向きな理由

・日本の企業文化や人間関係に疲れた
・日本で希望の職が見つからない
・日本の将来が不安

実力を発揮できる新天地へ

海外は実力主義で、就職するときも年齢はあまり問われません。

日本では需要が飽和して人気がなく、募集の少ない仕事でも、海外であれば需要がたくさんあることもあります。

中には、日本企業の風土や人間関係にどうしてもなじめない、という人もいるでしょう。

年齢、仕事の需要、企業風土、人間関係などのせいで、実力が十分に発揮できないのであれば、新天地を求めて海外に目を向けるのも悪くありません。

日本の家電や部品メーカーでリストラされた人や定年退職した人が、中国や韓国の企業にスカウトされるケースもあります。

とはいえ、海外の企業に就職するには、日本でそれなりの経験をしてスキルや専門知識を持っている必要があります。

実力がないのに、日本でダメだから海外でという甘い考えでは採用される可能性は低いということはいうまでもありません。

どこの国がいいかリサーチする必要も

また、海外といっても国や地域によって言葉も文化も違います。

日本の企業風土や人間関係が合わないからといって、どこの国なら自分に合うのか分かりますか?

希望の国や地域をまずはっきりさせるため、候補となる国から日本に来ている人を探して、直接話を聞いたり、転職エージェントで地域の特徴を教えてもらったりするなど、リサーチをして、自分に合った地域や国を絞り込みましょう。

それから、その地で日本人が入れそうな企業や求人を探し、自分のスキルや知識が生かせるかを検討しましょう。

場合によっては少し時間をかけて、特定のスキルや技術を学ぶことも必要かもしれません。

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日本人で何割が海外に出る?

海外で働く日本人は一体何人ぐらいいるのでしょうか?
外務省がとりまとめている「海外在留邦人数調査統計」によると、2015年10月1日現在で、海外にいる日本人(旅行者を除く)は、131万7078人。2014年から2万6903人の増加です。

国別に見ると、アメリカが1位で約42万人、続いて中国に約13万人、オーストラリアに約9万人、イギリス、タイ、カナダに約7万人となっています。

131万7078人の海外在留者から、移住などで日本に戻らない人を差し引くと、85万9994人が仕事や研究、留学などの目的で海外に滞在していることになります。

民間企業で働いている人に絞ると、男性が23万4058人、女性が3万3084人の合計26万7142人(同伴家族を除く)。

2015年の日本の総人口1億2711万47人から割合を見ると、海外で働いている日本人は人口の0.2%という計算になるのです。

思っていたよりずっと少ないのではないでしょうか。

でも、統計の数字を見て、「自分には無理では……」と思う必要はありません。

海外で働きたいと思っていて夢で終わる人と、実際に仕事を得て働く人との違いは、行動力。本当にそれが自分の望みであるならば、チャレンジするべきでしょう。

海外の求人を探す方法

日本国内にいながらにして、海外の求人は探せます。学歴や職歴、これまでの経験、ある程度の語学力などが求められますが、日本語で職探しができるのが強みです。

転職エージェントの海外求人情報を利用する

Working Abroad https://workingabroad.daijob.com

Earth Times http://www.earthtimes.jp/work/

リクナビNext http://next.rikunabi.com/kaigai/

アブローダーズキャリア(アジアの求人中心) https://career.abroaders.jp/

indeed (日本だけでなく、世界60カ国の求人が検索できます。ただし、現地の言葉で現地の求人情報が掲載されていますので、その国の言葉が読める必要があります。)
https://jp.indeed.com/about

日本企業の現地法人、日系企業の海外拠点を候補にする

外務省「海外在留邦人数調査統計」によると、現地法人化された日系企業は3万3,277拠点、現地法人化されていない日系企業4,665拠点、現地法人化が不明な日系企業は3万3,187拠点があり、日系企業だけでも7万以上の海外拠点があります。

就職先の候補として考えてもよいでしょう。

また、次のサイトでは米国関連の企業のリストがあります。

日系企業の一覧表を掲載:米国インディアナ州政府駐日代表事務所 http://www.indiana-japan.org/invitation/japanese/

米国企業の在日事務所の一覧表を掲載:アメリカ州政府協会 http://www.asoajapan.org/jpn/membershiplist/index.html

こうしたサイトを通じて日系企業や米国企業の在日事務所にアプローチしてみるのもいいでしょう。


海外で働く理由はなんだっていい!

漠然とした「行ってみたい」という希望、夢であっても、「日本に合わない」という逃避のような動機であっても、目標をはっきりさせて、それを実現するために行動できるならば、海外で働くということを現実のものにすることは可能です。

ただ、「海外で働く」という夢は入口に過ぎません。

就職先、働く国が決まり、引っ越してからは実際の生活、仕事が始まります。

必要な語学力、文化を理解するためのリサーチはもちろんのこと、海外で長く仕事を続けていくためには、さらにモチベーションを高めるための次なる目標設定が必要となります。

まずは行動力につなげるために、「なぜ海外に行きたいのか」という理由をはっきりさせることから第一歩目を始めましょう。

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あなたの海外で働きたいという夢が現実に近づいていきますように。