Uターン転職で後悔する理由30…事前に覚悟しておくべきことは?

Uターン転職で後悔しないために

地方には豊かな自然や広い家など都会にない良さがあります。

その一方、都会では当たり前のように享受できる日常生活の利便性や娯楽などをあきらめなければなりません。

アニメ映画『君の名は。』を観た人は、その落差がよくわかりましたよね?

ここではUターン転職者(IターンやJターンでもほぼ同じです)が直面する、主なデメリットを解説します。


1.会社の待遇が悪い

(1)給料が安い

地方で働く最大のデメリットは給料が安いことです。

年収1000万円超の仕事は、銀行や県庁の幹部などごくわずかです。

厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によれば、都道府県別賃金はトップの東京都が373万円、最下位の宮崎県が234万円です。

両者の差は139万円です。都会から地方へ転職すれば、100万円単位の減収を覚悟する必要があります。

実際は、この差額ではなく比率で考え、給与が3分の2になってしまうと覚悟したほうがいいでしょう。

もちろん生涯賃金も2/3です。

離島や僻地でなければ大都市圏と比べ物価が安い(とくに住宅費)のですが、それでもこの差は大きいです。

(2)法定外の福利厚生が乏しい

地方では、都会の大企業のように社員食堂、保養所、医療費補助、住宅ローン補助など法定外の福利厚生が充実している企業は限られます。

(3)休暇が少ない

地方では大都市ほど完全週休2日制が定着していません。

夏季・年末年始などの特別休暇、有給休暇の日数も少なめです。

(4)出世を見込めない

地方企業は総じて小規模な上に人間関係が固定化されているため、Uターンの中途入社組は出世しにくい面があります。

3代先の部長まで分かるような企業も珍しくありません。

(5)いい転職先が少ない

地方では有力企業が限られます。

官公庁、銀行、マスコミ以外で人気のある就職先はごくわずかです。銀行、マスコミ以外に上場企業がほとんどない県もあります。

いざ、Uターンして転職した会社から、さらに転職することは難しいかもしれません。

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2.仕事がつまらない

(1)大企業よりレベルが低い

建設、銀行、マスコミなど全国に多数の同業者がある業種の場合、会社全体としてのレベルは総じて都会の大企業の方が地方企業より上です。

ただし、旅館、外食、小売などの業界の中には、大企業をしのぐ地方企業もあります。

(2)大規模なプロジェクトがない

都会と比べ地方は人口が少なく経済規模も小さいため、大規模プロジェクトに携わる機会はほとんどありません。

(3)営業先が限られる

地方は都会より経済規模が小さいため必然的に営業先は限られます。

業種にもよりますが、取引関係が固定化されていて新規参入しにくい面もあります。

(4)新規ビジネスが乏しい

都会と比べ地方は産業構造が固定化されており、新規ビジネスを興しにくい環境にあります。

地域おこしのような活動もありますが、一過性で終わることがほとんでで、成功・継続することは稀です。

またUターン転職であっても新参者の提案に対するアレルギー反応を示す人も少なくありません。

(5)ルーティンワークが多い

地方では新規顧客開拓や新規事業の立上げなどの機会が少ないため、必然的にルーティンワークが多くなります。

変化や刺激を求める人には、地方企業は不向きかもしれません。

3.人間関係が大変

(1)職場の人間関係が濃密

そもそも地方には大企業が少なく転勤や異動の機会が限られるため、職場の人間関係が固定化され濃密になりがちです。

(2)親戚が口うるさい

地方では一族の結束が固く何かと口うるさい伯父さんや伯母さんがいます。

「都会の色に染まった甥っ子や姪っ子の性根を叩き直す」という妙な正義感を抱く困った人もいます。

(3)地域のつき合いが多い

地方では、町内会、青年団、消防団など、都会ではあまり意識する必要のない集まりが多くあります。

仕事を理由にこれらの会合や行事を欠席することはタブーです。

(4)いつまでもスクールカーストがついてまわる

中学時代にイジメられていた、友達が少なかった、イケてない方のグループに属していたなどの人は、帰ってもいいことがないかもしれません。

地元にそのまま残ったメンバーの力関係が、学校卒業後もそのまま引き継がれています。

そこへ飛び込むのは、かなりの覚悟が必要かもしれません。

(5)出身高校で判断される

さらに、地域によっては出身高校が一生ついて回ります。

旧制一中、二中などを前身とする歴史ある進学校の出身者が幅を利かせていて、大学以降の学歴や職歴よりも出身高校名が重視されます。

(6)友人が利害関係者になる

地方で仕事をすれば、高校までの友達や先輩・後輩が取引先になることも珍しくありません。このため公私の区別が難しくなります。

(7)独身者への風当たりが強い

地方では20代後半以降の独身者には結婚圧力が強くかかります。

30代以降の独身者は変人扱いされかねません。

また独身者は半人前扱いされることも少なくありません。

(8)男女の出会いが少ない

都会と比べ男女が出合う機会も限られます。

男性の場合、公務員と銀行員、JA職員が圧倒的に女性およびその親の人気を集めるため、他の職種の人はお見合いでも苦戦します。

(9)都会の友達と疎遠になる

地方に住めば都会の友達とは必然的に顔を合わせる機会が減ります。

SNSで繋がっているとはいえ、仕事や生活環境が異なるため、話も合わなくなってきます。


4.生活環境が厳しい

(1)娯楽が少ない

地方では、カラオケ、パチンコを除く娯楽施設がほとんどない地域も少なくありません。

イオンなどのショッピングモールに行くと必ず友人・知人に会うとも言われています。

オシャレなカフェも少ないです。

テレビすら民放2局しかない(宮崎県)というような場所もあります。

(2)喫煙者の比率が異様に高い

特に男性は、タバコを吸う人が圧倒的に多いです。

町内会の会合でも室内が禁煙ということはなく、むしろ灰皿が配布されます。

受動喫煙がどうのこうの言っても、じゃあアンタが出て行け!ということになるので諦めるしかありません。

(3)都会より暑い・寒い

一般的に地方は都会より厳しい自然環境に置かれています。

とくに降雪地帯は太平洋岸の大都市と比べて、寒い上に雪下ろしがあり大変です。

(4)風水害が多い

山間部や沿岸部は、平野が広がる大都市と比べ、台風や集中豪雨などによる被害を受けやすくなります。

(5)教育機関が乏しい

地方では教育機関も限られるため、子供が都会のように幅広い選択肢の中から学校を選んだり専門的な教育を受けられる塾や予備校へ通ったりできません。

習い事も限られます。

特殊なスポーツがしたくてもトレーニング施設もコーチもおらず、さらに僻地になるとメジャースポーツの野球ですら部員が9人そろいません。

(6)子供の養育費が嵩む

子どもが大学へ進学すると、二重生活になり生活費が嵩みます。

地域によっては高校進学の段階で下宿させることになり、さらに費用がかかります。

(7)文化施設が乏しい

地方では美術館、博物館、コンサートホールなどの文化施設も限られます。県庁所在地以外の街には市民会館くらいしかありません。

映画館すらありません。

もちろん若者に人気のミュージシャンのライブなどありません。

(8)医療施設が乏しい

医療施設も都会の方が充実しています。

とくに難病を患っている人は、東京や大阪などの大都市圏に住んでいないと十分な治療を受けられない恐れがあります。

(9)インフラ整備が遅れている

鉄道、道路、上下水道、都市ガスなどのインフラは人口が多い都会から優先的に整備されます。

有力政治家を輩出している県の道路はきれいで広いという話もありますが、政治力だけで市道、県道までくまなく整備することはできません。

(10)公共交通機関が乏しい

地方は都会と比べ公共交通機関が発達していません。

電車やバスが1日に数本しか走っていない場所も多くあります。

大人は自動車を1人1台保有することが常識です。自転車や徒歩で移動していると不審者扱いされることもあります。

車を運転できない人は、仕事や日常生活に大きな支障が生じます。

(11)物価が高い

輸送コストが嵩む離島・山間部では物価が高くなります。住宅費は都会より低いですが、それ以外の物価は総じて高めです。

商品の品揃えも乏しく、欲しいメーカーのものを選べないことが多いです。

(12)送料が高い

地方に住んでも、この頃はネット通販でなんでも買えるので都会と同じ!…なのは確かですが、送料が高いことがあります。

届くまでに日数もかかります。

特に沖縄、北海道、離島は別途送料になっていることが多いです。


Uターン転職で後悔しないために

せわしなく競争が激しい都会の生活に見切りをつけて、Uターンしようと思う人は多いですよね。

あなたも地元に帰れば穏やかで楽しい日々を過ごせるとの期待を抱いてるはず。

しかし、現実はそう甘くありません。同じ地域でも子供と大人では生活環境は異なります。

子供として過ごしやすい場所であっても社会人となった大人には、いろいろと窮屈だったり不都合だったりすることがあります。

 
仕事の内容も地方と都会では大きく異なります。

例えば同じ建設会社の営業マンでも地方ゼネコンとスーパーゼネコンでは、扱う物件や仕事の内容はかなり違います。

Uターン転職を成功させるためには、こうした地方と都会の違いを認識した上でどちらの生活が自分に適しているかを慎重に検討することが大切です。

「地元に帰るだけ」という安易な気持ちでUターンすると後悔しかねませんので、よく考えてから行動に移しましょう。

 
でも、これらの違いは必ずしも当てはまらない会社や地域もあります。

また、これらのデメリットを撥ね退け、あるいは気にせず、そして覚悟の上で地元にUターンしてくれば、都会では手に入らなかったものを得ることもあります。

都会と地方の「いいとこどり」出来る環境であれば、Uターン転職は素晴らしいものになるでしょう。

 
とはいえ、なかなか難しい地方への転職…。

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あなたがUターンに納得して、新しい生活で幸せに過ごせますように。