「したい仕事が見つからない」
という理由で働いていない人、もしくは仕事がしているが楽しめていない人も多いことでしょう。
「仕事は生活のためのもので、したいかどうかは関係ない。」
という意見もありますが、やりがいを感じられる仕事ができることは魅力的です。
ではどうすれば、したい仕事が見つかるのでしょうか?
自分のしたい仕事を見つけられない原因と、見つける方法を紹介します。
したい仕事がないのはなぜ?…というところから考える
まず、自分のしたい仕事が見つからないのはなぜなのか、客観的に見つめなおす必要があります。
したい仕事が見つからない原因を見直してみましょう。
1. 仕事の経験が乏しいから
そもそも若い人は仕事の経験が乏しいため、したい仕事が分からないという面があります。
先入観に捉われず与えられた仕事に一生懸命取り組めば、自分なりのやりがいを見出せるかもしれません。
苦手そうな仕事でも、実際にやってみたらやりがいがあって満足できる可能性もあります。
“食わずぎらい”にならないようにしましょう。
2. 仕事の知識が乏しいから
仕事の知識が乏しく、表面的な印象でやりがいの有無を判断している人もいるのではないでしょうか。
例えばラーメン店の計算されたオペレーションを知れば、仕事に対する印象がかなり変わるはずです。
食券制と伝票制を比べるだけでも多くの違いが分かります。
一見単純な仕事でも究めれば奥が深いものです。
3. 仕事の意義が分からないから
仕事の意義が分からないため、意欲が湧かないこともあるかもしれません。
仕事の中間目標はお金を稼ぐことです。
お金がなければ生活できないため当然です。
しかし、それは最終目標ではありません。
仕事の最終目標は“世の中の役に立つこと”です。
世間の人々の役に立つから会社や官公庁などの組織や仕事の存在が許されるのです。
今の仕事が社会に認められ役立つことだと実感できれば、したい仕事になるのではないでしょうか。
4. 仕事をする能力が足りないから
とくに若い人の場合は、したい仕事以前につとまる仕事がないと思っている人も少なくないはずです。
仕事の能力は学校などでの勉強や技能訓練がベースになります。
ただし、仕事をしながら身に着けることの方が圧倒的に多いため、今の能力が十分でないことをあまり気にすることはありません。
必要な時にスキルやノウハウを身に着ければ良いのです。
人間、一生勉強です。
5. 仕事は単なる苦役だから
仕事はお金を稼ぐための手段であり、やりがいとか充実感とかを求めるものではないという見解もあります。
仕事のほかに大きな目標があれば、こうした考え方で働くことにも一理あるでしょう。
それ以外の人は、何らかのやりがいを感じられなければ意欲的に仕事を続けることは困難です。
したい仕事を見つける方法
したい仕事が見つからない原因を踏まえ、したい仕事を見つける方法を考えていきましょう。
1. いろいろな経験を積む
いろいろな経験を積む中でしたい仕事を見つけることが考えられます。
そうは言っても就職した後に何度も転職を繰り返せば、「根性がない」とか「仕事を甘く見ている」とかネガティブな印象を持たれてしまいます。
そこで、仕事ではなく私生活を変えて経験の幅を広げましょう。
ボランティア、地域活動、趣味などを積極的に行えば、そこからしたい仕事が見つかるかもしれません。
2. いろいろな知識を蓄える
さまざまなことに興味を持ち、仕事に関する知識をどん欲に吸収しましょう。
世の中に、一人や一部門で100%完結できる仕事はありません。
例えば一人で飲食店を経営していても、お客さん、原料・飲料・消耗品の調達先、店舗の大家さん、銀行など多くの人たちと接しながら仕事をします。
そうした相手方の立場から自分の仕事を振り返ったり教えてもらったりするだけでも多くの知識を吸収できます。
3. 仕事の意義を整理する
自分の仕事がどのように社会の役に立っているか整理しましょう。
例えば広告制作、電話セールスなどは一見不要なようにも思えますが果たしてそうでしょうか。
世の中には広告や電話セールスにより、始めて商品やサービスを知る人も少なくありません。
広告等の目的が商品やサービスを消費者に押し付けることではなく知ってもらうことだと自覚できれば、企業が社会に貢献する上で必要な業務の1つだと認識できるはずです。
4. 他人の目を気にしない
世間的な知名度や評価の高い有名企業への就職にこだわっていないでしょうか。
あるいは経営企画、マーケティング、広報などカッコいいイメージの職種に目を奪われていないでしょうか。
世の中にはさまざまな会社や職種があります。
世間的なイメージに捉われることなく多くの仕事に目を向ければ、したい仕事が見つかりやすくなります。
5. 好待遇を期待しない
給料、福利厚生、休日、オフィス環境などの待遇にこだわり過ぎると選べる仕事が少なくなります。
待遇が良いに越したことはありませんが、好待遇だから仕事をしたくなる訳ではありません。
例えば音楽、芸術、芸能などの仕事で高収入を得られる人は一握りですが、それでも多くの人が働いています。
儲からなくても(儲からないけど)好きだからこの仕事をするという気持ちが大切です。
6. スキルアップを図る
いろいろな能力を身に着ければ、それだけ仕事の幅が広がります。
例えば、外国語を身に着ければ海外で働いたり発展途上国の支援をしたりする仕事に就きやすくなります。
飲食店であれば調理のほか接客、原材料調達、経理、店舗開発などもできれば、幹部社員や役員への道が拓けてきます。
できる仕事の範囲を広げれば、その分したい仕事が見つかる可能性も高まります。
7. プランを具体化する
漠然と“将来は起業したい”とか“国際的に活躍したい”とか思っていても、具体的な計画がなければ進みません。
起業のネタや国際的に活動できる仕事はたくさんあります。
自分の能力や環境を踏まえ具体的なプランを練れば、アプリ開発事業を立ち上げるとか海外でソバ屋をチェーン展開するとか、したい仕事が明確になるはずです。
社会に出てからでもしたい仕事は探せる!
大半の社会人は“したい仕事が何か”ということを深く考えることなく日々の仕事に没頭しています。
没頭というより惰性に流されているという方が正確かもしれません。
そうした中で、“したい仕事がない”というのは贅沢な悩みとも言えます。
しかし、働かずに生きていくことはできないので働きながら自分のしたい仕事を探し、その仕事に就くための努力をすれば本当にしたい天職が見つかるのではないでしょうか。
やりたい仕事がわからない…という人、現在ニートやフリーターで正社員になりたいという人は、まずはなにか資格の取得にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
悩みに悩んで、自分がしたい仕事を見つけましょう。
やりたい仕事の探し方は?
→「やりたい仕事がわからない…適職・天職を見つける17の方法」

あなたが自分のしたい仕事を見つけて、そこで楽しく働けますように。