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60歳からの仕事探し|定年後の再就職|シニア求人を見つけるには?
2019.05.26

60歳からの仕事探し|定年後の再就職|シニア求人を見つけるには?
60歳過ぎてからの仕事探しでは、
- 過去(経験・実績)
- 現在(知力・体力・気力)
- 未来(収支計画)
を冷静に分析し、自分にとって最適な仕事を見極めることが大切です。
いまや90~100年程度の人生を展望しなければならない時代。まだまだ60歳は現役世代と認識されるようになってきました。
しかし一方で、40年近く働いてきた仕事に一区切りつく年齢でもあります。
ここでは60歳で定年を迎えた人が、シニア求人を探す際の心得、仕事探しの方法、求人サイト、具体的な仕事例を紹介します。
60歳からの仕事探しの心得
1.自分の特性を活かす
一番大切なことは自分の特性を活かすことです。
40年前後働いて得た経験やスキル、ノウハウをいかに活かすかを考えましょう。
事務系の人にも交渉力やマネジメント力などの面で秀でたものがあるはずです。
2.えり好みをしない
やりたい仕事とできる仕事は必ずしも一致しません。
初心に帰って何でもやるという気持ちを持たなければ、仕事を見つけることも難しくなります。
3.正社員を目指すなら根気と縁
これといったスキルのない人が早く仕事にありつこうと思ったら、正社員にこだわってばかりはいられません。
まずはバイトをしながら正社員の募集に根気強く応募し続ける、あるいは知り合いの紹介や、ビジネス系の会合に出かけるなどして自ら手繰り寄せるくらいの気持ちが必要です。
4.謙虚になる
40年近い社会人経験に裏打ちされたプライドを持つことは大切ですが、傲慢(ごうまん)になってはいけません。
子や孫と同年代の若者に対しても、社会人として同じ土俵に立っていると考え敬意を表すことが大切です。
5.無理をしない
年齢を重ねればいろいろ衰えてきます。
いつまでも若者と同じことはできません。無理をしないことも年長者の知恵です。
とくに肉体的な負担が大きい仕事の場合は、アルバイトやパートで働くなどの工夫が重要です。
6.家計全体の収支計算をする
何歳になっても仕事をする最大の目的は、生活の糧を得ることです。
年金収入、住宅ローン返済額、医療費などすべての収支を計算して、必要な労働収入額を計算することが重要です。
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60歳からの仕事の種類
人脈を活かした仕事
(1)再雇用(定年延長)
一番確かな仕事は、定年退職を迎えた企業で再雇用(定年延長)により働き続けることです。
ただし一般的にこの場合は給与水準が大幅に引き下げられるため、モチベーションを維持できなくなるかもしれません。
(2)天下り
定年まで勤めた企業の斡旋で再就職する天下り先は、一般的に待遇も悪くなく安心して働けます。
ただし今は、公務員や大企業の幹部社員でも天下りが難しくなっています。
(3)取引先のスカウト
営業マンや技術者の場合、取引先からスカウトされる可能性もあります。
業界内でそれなりに名の知れた人であれば、声を掛けてくる会社があるはずです。
この場合は同じ職種で勤められるのがメリットです。
(4)上司・同僚のスカウト
元の上司や同僚からスカウトされる人もいます。
相手の気心が知れているため安心できますが、そこにつけ込んで経営状態の悪化した会社に引き込んだりキツイ仕事に巻き込んだりする人もいるので注意しましょう。
(5)友人・知人のツテ
友人・知人のツテも安心感はありますが、元の上司・同僚のスカウトと同じように筋の悪い案件に引っかからないように注意が必要です。
そもそも紹介者がその会社の実情をよく知らない可能性もあります。
(6)実家に戻る
家業のある家に生まれた人であれば、実家に戻ることも一案です。
ただし、サラリーマン時代にまったく手伝った経験のない人が「60の手習い」を始めるのは大変です。
相当な覚悟が要るのではないでしょうか。
経験を活かした仕事
(1)民間企業
定年まで勤めた会社の同業者や自分の得意な職種を探して、コネのない民間企業へ転職するというのが、もっとも一般的な転職です。
(2)NPO・NGO
収入額よりもやりがいを重視する人であれば、NPOやNGOに転職することも考えられます。
とくに福祉関係のNPOは人手不足のところが多いため、低収入を受け入れてくれるシニア人材は歓迎されるケースが多いでしょう。
(3)国際協力機構(JAICA)
JAICAのシニア海外ボランティアには69歳まで応募できます。
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/senior/
2年の派遣期間中には、以下のものなどが支給されます。
- 家族手当
- 往復旅費
- 現地生活費
- 住居費
- 国内手当
職種によりますが、英検3級程度の語学力でも応募可能です。
(4)定年後 起業
過去の経験を活かして起業する人も少なからずいます。
とくに技術系の人の場合は、チャンスがあります。
ただし前の職場から情報を持ち出すと、不正競争防止法違反で逮捕される恐れがあるので注意しましょう。

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未経験の仕事
(1)店舗従業員
飲食店、コンビニなどでは人手不足が恒常化しています。
このため60歳以上のシニア層の戦力化に熱心な企業が増えています。
(2)介護・福祉施設職員
介護施設・福祉施設はどこも人手不足です。
60代の人の体力でも務まる仕事はあります。
清掃、送迎など介護福祉士などの資格を要さない仕事もあります。
(3)警備員
オフィス、工場、商業施設、工事現場などの警備員の仕事で経験を問われるケースは稀です。
要人警護以外であれば、60代の未経験者でも採用される可能性が高いでしょう。
(4)清掃員
オフィスや商業施設などの清掃員も、恒常的に求人があります。
衛生面に対する人々の意識は向上する一方で低下することはありません。
このため清掃事業に対する需要が衰える可能性は低いと考えられます。
(5)マンション管理人
マンション管理人も人材不足です。
とくに住み込みの管理人はなり手がいないため、応募すれば採用される可能性が高いでしょう。
(6)店舗経営
自分で蕎麦屋、ラーメン屋などの飲食店や雑貨屋などの販売店を経営する手もあります。
ただし店舗経営は成功する確率が低いため、相応の覚悟が必要です。
(7)投資事業
退職金を注ぎ込み、株式、FX、仮想通貨取引などの投資で収入を得る道もあります。
ただし相当な覚悟を持って取り組まない限り、利益を上げることはできません。
失敗してすべてを失うリスクも大きいでしょう。
(8)不動産賃貸業
しっかりした事前準備と十分な資金調達が可能であれば、店舗経営や投資事業より低いリスクで利益を確保できるかもしれません。
多額の負債にひるむことなく真摯に取り組むことができる人に向いている仕事です。
(9)農業
Uターン、Iターンで農業を始めることも考えられます。
ただしビジネスとしてみた場合、農業で儲けられる人は一握りです。
収入よりもやりがいや生活環境を重視する人に向いている仕事です。

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60歳からの仕事探しの方法
シニア求人、中高年の求人を募集している転職サイトやアルバイト求人のサイトがあります。
自分にどんなことができるか、条件などを実際の求人で比較検討してみましょう。
人材紹介会社・求人サイト
(1)マイナビミドルシニア
「40代、50代、60代の求人サイト」として運営されています。
全体の10パーセント未満ですが、正社員案件もあります。
「60代以上活躍中」の条件に合致する案件が3割程度を占めています。
(2)パソナ マイスター人材サービス
https://www.pasona.co.jp/job/career/senior.html
50代、60代を中心に豊富な経験、能力、人脈を活かすための仕組みです。
現在のライフスタイルに合わせて人材派遣、紹介予定派遣、業務請負など当人の要望に応じた働き方を提案してくれます。
(3)株式会社マイスター60
同社は1990年に高齢者の雇用創出を掲げ設立され、中小企業投資育成会社の設立投資第1号案件になりました。
ビル設備管理、建築施工管理を中心に派遣、紹介、紹介予定派遣を行っています。
(4)グラン・ジョブ
https://www.baitoru.com/lp/senior/
60歳以上に特化した求人情報を、常時4000件以上掲載しているというサイトです。
運営はアルバイト求人大手のバイトル。60代以上歓迎の求人を探すことができます。
(4)an 中高年・シニアのバイト・求人情報
https://weban.jp/sat/hub/jk/chukonen/
アルバイト案件が中心のサイトです。
最近の動向について、「最近は販売業でのアルバイト採用が増えていますが、人手不足の業種ほど年齢問わず採用する傾向にあります。」と分析しています。
(5)シフトワークス
http://sftworks.jp/lp/type_middleage
中高年歓迎のアルバイト情報を提供するサイトです。「年齢不問」の仕事を1,000件以上紹介しています。
(6)from A navi 60歳以上アルバイト
https://www.froma.com/FW_000253/
全国の60歳以上のアルバイト案件を紹介しています。
東京都の場合、500程度の案件があります。
(7)タウンワーク
- アルバイトEX
アルバイト・パート情報の総合サイトです。中高年でも応募できる案件も数多くあります。
ハローワーク
仕事探しのもっとも一般的な場所は、ハローワークです。厚生労働省の出先機関で全国どこにでもあります。
ネットでも求人を検索できますが、実際に採用される年齢の条件などはわかりません。60歳以上の求人を探すには、窓口で相談してみるのがいいでしょう。
60歳過ぎてからの仕事探しで大切なこと
現在、年金の標準的な支給開始年齢は65歳ですが、いずれ70歳に引き上げられることは確実だと言われています。
さらに給付額の削減も行われる可能性があります。
これまで手厚い給付が行われていた厚生年金、共済年金に加入していたサラリーマンは、任意制度の年金基金分も含め大幅に給付水準を引き下げられる恐れがあります。
こうした状況を踏まえ最近では60歳以降も働く人が増えています。
体力が衰え、病気や身体のあちこちにガタが来ている中で働き続けるのは大変ではありますが、これまで人生経験を活かし、「まだまだ若いモノには負けない!」という気概を持って頑張りましょう。
定年後の再雇用については、
→「定年後の再雇用で高条件を引き出す大作戦!会社とあなたの状況に合わせた身の振り方は?」
あなたが早く仕事を見つけられますように。
2018/01/30 2019/05/26