中高年転職の厳しい現実|打開する方策は? | はたらくす

中高年転職の厳しい現実|打開する方策は?

中高年の転職 50代

よく言われることですが、中高年転職は厳しいという現実を理解することが重要です。

大企業サラリーマンであれば転職してすぐに給料が増える人は一握りです。

しかし給料以外の要素にも目を向ければ、満足度の高い転職を実現できる可能性は大きくなります。

  • 激務から解放されゆとりをもって働ける
  • 65歳以上まで長く働ける
  • 新しいことにチャレンジできる
  • 資格や特技を活かせる
  • 地元で働ける

上記のような高い価値を見いだせば、よい転職先に巡り合えるはずです。

ここでは中高年転職の現実と、それを踏まえた上での戦略をご紹介します。


中高年転職の厳しい現実

大手転職サイト「enミドルの転職」には、2018年8月21日時点で70567件の求人が掲載されていました。

この中で「大卒、年収700万円、転職回数1回」という条件で固定し、年齢別に検索すると2001年卒(現役で40歳)では52673件の求人がありましたが、1991年卒(現役で50歳)になると24210件まで減ります。

さらに1986年卒(現役で55歳)は16124件となり、2001年卒の3分の1以下になります。

実績・経験重視の中高年転職では個人差が大きくなるものの、数値的にみれば厳しい状況に置かれていることを認識しましょう。

中高年転職 厳しい現実

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中高年転職が厳しい理由

1.給料が高い

中高年転職の最大のネックは、相場の給料が高いことです。

本人が住宅ローンを完済して子供も巣立ったので高い給料は不要と思っていても、転職先は同年代のプロパー社員より極端に低い給与水準にすることは困難と考えます。

このため正社員の中高年募集は、どうしても少なくなります。

2.変化対応力が低い

とくに転職することなく大企業や官公庁で長年勤めた人には、その組織固有の慣習がついています。

そうした人は総じて変化対応力に乏しく、新たな環境に適応できないとみなされがちです。

とくに出向や地方勤務の経験が少ない本社畑エリートは要注意です。

3.体力がない

50代の人は20代の若手に体力では勝てません。

ホワイトカラーでも肉体的にきつい職場の場合は、体力の低下が著しい中高年は敬遠されます。

4.在職年数が短い(先が短い)

転職が一般化してきたとはいえ、多くの日本企業では正社員の長期雇用を前提としています。

中高年の場合は定年までの期間が短く社内外で深い人間関係を構築しにくいため、即戦力として大きな貢献を期待できる人を除けば積極的に採用されません。

5.プライドが高い

最近は大企業でも年次順送りの出世構造が崩れてきたため、年下の上司を受け入られないなど過度に年齢を気にする人は減ってきました。

一方で学歴や職歴など「過去の栄光」にすがる人は相変わらず存在します。

こうした人を積極的に採用する会社はありません。

聞かれもしない経歴を喜々として披露する人は要注意です。

中高年転職の成功ポイント

中高年の転職でどんなことを注意すれば成功に近づけるのでしょうか。

転職を目指す希望の項目ごとに分けて成功のポイントを紹介します。

1.正社員にこだわる人

「とにかく正社員」という人は、業歴の浅い企業に絞って転職活動をするとよいでしょう。

中小企業でも歴史のある会社にはベテラン社員が何人もいるため、中途採用者が割り込む余地は限られます。

それに対し新興企業は40代以上の社員が少なく、ベテランの知恵と経験を求めるケースが見受けられます。

2.女性

女性に限らず、非正規雇用で一般事務職、物販・飲食店員、清掃員、病院・福祉施設補助職などの仕事に的を絞れば比較的容易に転職できます。

一方で正社員を目指す人には、何らかの特長(ウリになるスキルやノウハウ)が求められます。

もし主婦期間が長い人でも培った家事能力や人脈が活きるケースもあるため、周囲の人の意見も聞きながら自分の特長を整理することが大切です。

3.未経験職種・業種を目指す人

一般的に中高年転職では未経験はマイナス材料にしかなりません。

しかしベンチャー企業や大胆な事業構造改革を目指す会社では、未経験がウリになることもあります。

自分の経験を活かすためのストーリー作りができれば、未経験職種・業種への転職も十分可能です。

コンビニ事業や金融工学(デリバティブ商品)の発展は、異業種からの転職者がいなければ実現していません。

こうした事例を参考にしましょう。

4.資格を活かしたい人

これまでの経験を補強できる資格をもっていれば転職の幅は広がります。

ただし弁護士、公認会計士、税理士、弁理士などの難関資格以外はあまり役立たないと考えるべきです。

大企業経理畑の人が簿記1級の資格をもっていても標準的なスキルとみなされる可能性が高いでしょう。

中高年転職 資格を活かす


中高年転職の面接対策

1.志望動機

新卒就職や若手転職と同様に、中高年転職でも志望動機は重視されます。

ただし若手のような「青臭い」ことを話しても意味がありません。

「社会人生活の終盤に何をしたいのか」、「応募企業にどう貢献できるのか」といった点について具体的かつ論理的に説明できる必要があります。

「部下の管理ができる」や「若手の指導ができる」などの抽象的な話であれば、採用に結びつきません。

逆に経営改革論を提言して、そのプランを主導したいといった話も控えましょう。

入社前から改革・改善提案をすれば「上から目線」ととらえられます。

具体的な話は自己アピールにとどめるべきです。

2.自己アピール

前述のとおり「過去の栄光」を語るのは控えましょう。

名門中高一貫校から東大を経て大手銀行に就職し、要職を歴任したといった自慢話に興味をもつ企業はないと認識すべきです。

この例では、「銀行の大規模システム改修に携わった経験を御社のIT戦略立案や業務プロセス改革に活かせる」といった具体的なアピールが求められます。

また応募企業の実情に合ったアピールも重要です。

例えばベンチャー企業への転職を目指す場合は、若手に仕事のイロハを丁寧に教えながら成長を促すことができるといった点を具体的に述べると効果的です。

その際、上から目線で指導するのではなく一緒に取り組むという姿勢を見せることが大切です。


中高年のための転職サイト

1.enミドルの転職

enミドルの転職
https://mid-tenshoku.com/
enミドルの転職には大企業・外資系企業から中小・ベンチャー企業まで幅広い求人案件がそろっています。

中高年対象なので求人案件の大半は、経営者層、管理職、高度専門職です。

enミドルの転職にはエン・ジャパン以外の転職エージェントが約400社参加しています。

このため自分の特徴に合ったエージェントを探すこともできます。

2.マイナビミドルシニア

マイナビミドルシニア

https://mynavi-ms.jp/
マイナビミドルシニアは40~60代向けの転職サイトです。

求人案件はドライバー、警備員、物販・飲食店員など現場スタッフの仕事が中心です。

雇用形態は非正規雇用が多く、「年金の足しになる」程度の仕事を気軽に始めたいという人に向いているサイトです。

3. FROM40

FROM40
https://www.from-40.jp/
FROM40はenミドルの転職とマイナビミドルシニアの中間的な転職サイトです。

正社員案件から非正規雇用案件まで幅広くそろえています。

ただし非上場企業が多いため、大企業や外資系企業への転職を考えている人には適していません。

4.リクルートエージェント

リクルートエージェント
https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、大手総合人材サービス業のリクルートが運営する基幹転職サービスです。

とくにターゲット年齢層を絞っていないため中高年でも応募可能な案件もみられます。

ただし紹介案件は30代の中堅層向けのものが多いため、地方の正社員案件を探す場合を除き、中高年層に最適なサービスとは言えないでしょう。

5.DODA

DODA
https://doda.jp/
大手人材紹介業のパーソルキャリアが運営するDODAはリクルートエージェントに近い特徴を有していますが、リクルートと比べ若手向けの案件が多いように見受けられます。

ただし非正規雇用案件が全体の10%近くを占めるため、雇用形態や給与水準に対するこだわりが少ない人にはリクルートエージェントよりも使い勝手がよいと思われます。

中高年転職は無理せず働ける仕事を探す

少子高齢化の進行により若年労働力不足が問題となる中で、中高年雇用を拡大するための取組みも進み始めています。

一部の大企業では60歳定年を迎えた後の再雇用期間も賃下げを行わない方針へ転換し、中高年者を長く戦力として活用することを模索しています。

しかし短期間で中高年を取り巻く雇用環境が、劇的に改善する可能性が高いとは言えません。

多くの企業が人手不足に悩まされている建設、工場、外食などの現場では、中高年ではなく低賃金で働く外国人労働者の採用が増えています。

中高年での転職を成功させるためには自分の生活設計と外部環境を冷静に分析した上で、無理せず働ける仕事を探すことが大切です。

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