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40代の転職が失敗する理由は「仕事のギャップ」にある!
2019.09.09

40代の転職が失敗する理由は「仕事のギャップ」にある!
入社後に、「失敗だった……」となってしまうことが多いのが40代以降での転職です。
なぜか?
20代であれば入社後になにか問題が起こっても、それに対処する柔軟性があります。再度転職し直すことも比較的容易ですので、まだまだリカバーできます。
しかし、人材としての能力・評価がほぼ固まっている40代では、転職後の処遇に不満があったとしても、リセットしてやり直しというわけにはなかなかいきません。
にも関わらず、20代の気分で転職して取り返しがつかない結果になる方が後を絶ちません。
「採用面接で落とされていた方が、後々の人生のために良かったのでは…」、と考えてしまうこともあるのです。
40代で転職したものの失敗に終わったという例を紹介します。
1.40代の中途採用で企業が求める人材像に合っていないと失敗する
空前の人手不足と言われる世の中ですが、20代と比べて40代の求人募集はかなり限定されています。
なぜなら、今後のポテンシャルが期待要件である20代とは異なり、40代では今までのキャリアによって身につけた能力・スキル・専門性などを期待して採用されるからです。
- 入社してすぐに即戦力として働けるのか
- 管理職経験はあるのか
- スペシャリストとして期待できるだけの価値ある人材なのか
これらが、すぐに発揮できないと、転職失敗と、自分自身でも企業側からも判断されます。
1)即戦力であることを求められる
40代以降の中高年に、一から仕事を教えてくれる企業はまずありません。
未経験者歓迎の少し作業のコツを覚えれば誰でもできるような仕事に応募したのであれば別ですが、ホワイトカラーの職種であれば、担当業務が指定されればその仕事はできて当たり前です。
少なくとも、業務に対して何の情報・スキルが必要かをすぐに把握してそれを得るために行動し、なんらかのアウトプットを行うことが大切です。
2)職場にプラスの影響を与えることを期待されている
さらに企業は専門知識だけではなく、今までの経験により培った知見と能力をもって、社内にプラスの影響をもたらして欲しいと期待しているのです。
具体的に、40代であれば管理職としての働きを期待するでしょう。
この管理職としての働きについて、どの程度のものを期待しているかは企業によりさまざまなので、面接の段階で十分に確認しておく必要があります。
3)求められる専門性のスキルレベルは大丈夫か?
弁護士資格などの国家資格やネイティブレベルの語学力、特許を取得した開発実績を持っているというのであれば、年齢は問わないという場合もあります。
多くのサラリーマンは、そのような特殊な専門性など持ち合わせていないでしょうが、それでもなんらかの専門性を期待されています。
その専門性がそのまま使えれば問題ないですが、分野が少し違うといった場合は、これまでの社会人経験を活かしてカバーしつつ、新しい職場で求められる専門性を早く身に着けなければなりません。
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2. 転職後の職場でのふるまいで失敗しがちなポイント
転職後の自分の振る舞いに問題があり、失敗するということもよくあります。
1)周囲に溶け込めない
転職後、周囲の人々にスムーズに溶け込むための絶好の機会が、日常の業務や業務後の飲み会など、さまざまあるでしょう。
しかし、40代になると、無意識に自分の流儀、会社であれば前職の文化を優先しようとしてしまいがちです。
「ここは前職とは違う」ことを意識して、新しい環境や慣習を受け入れなければ、溶け込むどころか修復不可能なまでに浮いてしまう危険もあります。
2)仕事の進め方に合わせられない
どの会社にも、書類の作成方法、取引先との接触方法、さらには社内の根回しに至るまで、独特のルールや社風があります。
そして、いくら慣れ親しんだ手法があったとしても、転職先のルールや社風は必ず遵守・尊重し、自分を合わせるべきものです。
「前職ではこうだった」というような、価値観の押し付けは論外です。
最初のうちは見よう見まねでやらざるを得ないでしょうが、年齢からくるプライドのため細かな仕事の進め方について周囲に聞くことすらできず、結果的に転職先の進め方に自分を合わせられないまま社内ルールを逸脱してしまいかねません。
これもプライドを捨て、聞くべきところは年下の社員に聞いてでも新しい会社のルールや慣習に合わせる努力をしましょう。
3)仕事にプラスアルファが出せない
とはいえ、転職先が期待するものは、日常の仕事を決められたとおりにやるだけではないはずです。
必ず、プラスアルファを期待しているはずです。
まして、すでに十分な知識と経験、実績がある前提で40代を採用したのですから、なおさらです。
それは新しいビジネスであったり、仕事の新しい工夫なのかもしれません。
プラスアルファになることを何もせず、ただ単に日常の業務に埋没してしまうと、「せっかく採用したのに、生え抜きの40代と変わらない」というレッテルを貼られてしまうでしょう。
3. 企業選びでの失敗
給与が安い、長時間労働を課す、職場の雰囲気が悪いというようなブラック企業への転職は典型的な失敗例ですが、以下そのような類型と異なるブラック企業に転職して、失敗したパターンです。
1)前職の情報が欲しい企業
競合他社に転職した場合、前職の情報が欲しいと言われる場合もあります。
企業倫理的にもどうかという話ですが、これは全業種にわたり起こり得ます。
中には前職の情報を持ち出すことを採用条件としている企業も実在しており、その情報を得て目的を達成した時点で、首を切られる例もあります。
2)前職とコネクションを作りたい企業
前職をビジネスパートナーとして開拓あるいは維持したいがために、リレーションシップ・マネジャーとして採用するケースです
これを逆手に取ったものが、銀行でよくあるベテラン行員の取引先への出向・転籍です。
しかし、前職の希望で取引先に転職させたのでなければ、いくら転職者が前職で評判がよく優秀だったとしても、結局は前職のビジネス上のニーズに転職先がマッチしなければ取引関係向上は難しいでしょう。
転職先の期待に応えられない形となれば、早々に次の転職を余儀なくされかねません。
3)あなたの顧客が欲しい企業
営業系、特に個人向けの不動産や金融などの業界でよく見られます。
40代で営業現場一筋に生きてきた人であれば、多かれ少なかれ自分の固定客を持っているでしょう。
そして転職先は、その人の能力や実力よりも、その人が転職することにより付いてくるであろう固定客が目当てなのです。
既存の固定客ばかり営業して、新規の固定客確保ができなければ、用済みとされてしまう可能性もあるでしょう。
4.人生設計での失敗
1)事前に家族へ相談しない
会社員生活は自分だけで処理すべき範囲のもので、家族には結果だけ知らせておけばよいと考える人がいます。
しかし、転職は少なからずリスクを伴うものです。収入が減れば家計に影響しますし、通勤・勤務時間などの変化もあるでしょう。
それらに対して事前に十分な相談と理解を得ることをしなければ、転職後に家族仲が悪化したり離婚に発展したりする場合もあります。
2)退職金や年金などの将来のお金のことを考えない
いまもらっている給料は、たとえ少ないと思っていても生活するうえで満足できる水準なのか。転職先の企業での給料やボーナスの水準は当然しっかりと確認していることと思いますが、見落としがちなのが退職金や企業年金などの制度です。
転職するということは、現在勤めている企業からなんらかの退職金があると思われますが、その額と転職後の企業でこれから勤めて得られる退職金の水準をしっかり計算しておかないと、老後資金で行き詰まってしまう可能性があります。
退職金や企業年金支給額も冷静に計算しましょう。それによって、そもそも転職するかしないかの判断がつくはずです。
3)自分の「価値」に見合っていない
そもそも、現在の給与水準が自分の価値に見合うものなのかも重要なポイントです。
転職することで、同程度の仕事への要求水準と待遇になるのか、それとも大きくブレるのか。
人手不足の波に乗って、いい条件で転職できたのはラッキーでも、仕事への要求が高すぎて苦しいというケースも増えています。
40代転職を失敗しないために
40代で転職することは珍しくなくなりましたが、40代での転職の失敗は、転職後に表面化してきます。
事前に自身のキャリアパスを冷静に見つめ直し、転職するのかどうするのか判断することも必要です。
失敗に終わらないためにも、万全の準備で転職に臨むことが大切です。
ここで上げた例を転職前に他山の石としておくことで、同じ轍を踏まないようにしていただければと思います。
40歳からの転職活動成功の秘訣は、
→「40歳からの転職活動|不採用の連続⇒すべて内定に変わった秘訣!」
転職活動が長期化していたら、
→「40代で転職活動が長期化した私が、焦りをどう乗り越えたか…」
あなたの一度きりの人生、悔いのない転職ができますように!
2019/09/09