転職サービスには、大きく転職サイトと転職エージェントの2つがあります。
簡単に違いをいうと、転職サイトは「求人情報を提供するメディア」で、転職エージェントは「エージェントと一緒になって転職活動を行なうサービス」です。
「転職したい!」と思ったものの、何から始めれば良いかわからない、転職サイトをいろいろ見たけれど、どう選んでいいのかわからない・・・そんな時は転職エージェントを利用してみるのがおすすめです。
いまや転職する人の多くが転職エージェントを活用しています。
おすすめ転職エージェントと、転職エージェントを使った転職活動とはどんなものなのかを、見てみましょう。
転職エージェント各社の特徴
転職エージェントの良し悪しは転職者の希望条件や波長が合うコンサルタントがいるかどうかによって変わってくるものですから、これを選べば正解というのはありません。
ですが、それぞれのエージェントには特色がありますから、それをじっくり確認して自分に合ったエージェントを選ぶのが良いでしょう。
ひとまずいくつか登録してみて、その中から合うところに絞っていくのも良い方法です。
ここでは大手の転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
転職実績ナンバー1を誇る最大手の転職エージェントです。
企業・クライアントからの信頼が厚く、それが大量の求人数につながっています。
職種、業種も幅広いため、オールマイティに使えます。
全国16箇所に拠点があるため、地方で転職活動する人も利用しやすいです。
30代、40代向けの案件も豊富。コンサルタントの対応も丁寧で、質も良いです。
リクルートエージェント独自のサービスに「面接力向上セミナー」があります。初めて転職活動をする人にはおすすめです。
>>>リクルートエージェント
「どこに登録したら良いかわからない」「初めての転職でまだ流れをつかめていない」、という人には最初に登録するエージェントとして、ちょうどいいかもしれません。
DODA転職支援サービス
DODAは転職支援業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営しています。
DODAの特色として「高収入の求人が多い」「大手企業の求人が多い」という、求人の質の良さがあります。
DODAは転職サイトと一体化した運営を行っているため閲覧できる求人数が多く、幅広い求人の中から応募先を選ぶこともできます。
また、DODA独自のサービスには「年収査定サービス」「キャリアタイプ診断」という、転職者の適性年収やワークスタイルを分析できるサービスがあります。
豊富な転職データを持つDODAだからこそできるサービスかもしれません。
また、業界・職種に精通した専任のキャリアコンサルタントによる診断も特徴です。
全国に拠点があるため、地方の転職者も安心して利用できます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントも大手の転職エージェントです。
特に20~30代に転職サポートに強く、人事・採用担当との太いパイプがウリです。
独自サービスとして、応募書類の準備から面接対策まで「IT業界へ初めて転職する人のための相談会」や「未経験からの広告業界への転職相談会」など、未経験から始める転職者のための転職支援が多いです。
また、コンサルタントはじっくり相談に乗ってくれるため、初めての転職者は安心して相談することができます。リクルートエージェントと並び、転職初心者に向いているエージェントです。
特に20代の若い転職者に人気が高いエージェントですが、その理由としては、
・内定まで徹底サポート
・転職経験を持つキャリアアドバイザー
・関東圏、近畿圏のUターン、Iターン転職にも対応している
ことがあげられます。
パソナキャリア
人材派遣業で圧倒的な実績を誇るパソナグループが提供する転職エージェントサービスです。
リクナビ、マイナビと比べると規模は劣りますが、ここでしか募集をかけてない独占求人が多く、社会貢献を大切にしている企業だけあって、利益よりも転職希望者への心遣いを大切にしているという評判です。
エージェントとの面談は平日夜間に加えて土曜日もOK。
親身になって対応してもらえるエージェントが希望の人は登録してみましょう。
アイデムスマートエージェント
転職希望者への丁寧な対応がウリのエージェントはこちらも。
転職エージェントを利用した6割の方が「不満に感じた」と答えているという中で、選考に通過しやすい求人だけではなく、転職者の希望を最大限に尊重した求人を紹介すると謳っています。
折込求人広告で長年の実績があり、多くの企業の情報を抱えています。
JACリクルートメント
海外勤務や外資系の転職が得意な転職エージェントです。
日本の拠点は関西と関東のみですが、世界の8カ国に拠点を持っているため、グローバルに活躍したい人にはおすすめです。
JACリクルートメントのコンサルタントには「24時間以内に必ず連絡する」というルールがあり、とにかく連絡が早いです。忙しいビジネスマンにはおすすめです。
>>>海外・外資系・大企業への転職は、JAC Recruitment
IT系・Web・ゲーム業界などに強い転職エージェント
type転職エージェント
typeは転職エージェントの中では1994年から人材ビジネスを行っている老舗です。
typeの特色は、異業種間転職でも年収維持が目的の転職者が多い事です。それだけtypeのコンサルタントは優秀であるということがわかります。
特にIT業界に強い事もあげられます。エンジニア専門のコンサルタントが多く在籍し、大手からベンチャー、中小まで幅広い求人を紹介してくれます。
また、他エージェントにはない特色が「転職後のサポート」です。転職後も悩みがあれば、相談に乗ってくれます。
求人数も多く大手なのですが、1都3県の転職者のみが対象です。
>>>適職を紹介、受かるコツを伝授! 首都圏25-30歳の求人情報多数。type転職エージェント
レバテックキャリア
あなたがIT系のエンジニアやウェブデザイナーなら、やはりIT系が専門の転職エージェントを利用するのがいいでしょう。
レバテックキャリアについて詳しくは、
→「ITエンジニアの悩みを聞いたり、実力を適正に評価したりできるIT業界専門の転職エージェント」
東京・関東圏を中心にIT系職種の求人を多数抱えていて、専門用語なども理解しているスタッフは話がしやすいです。
GEEKLY
T・WEB・ソーシャルゲーム業界を専門とした転職支援サービス大手を中心に公開求人数は約8800件(2019年12月時点)
非公開求人は約10000件(2019年12月時点)
未経験でも転職希望者のスキルや経験を元に、多角的に分析してマッチングを行えることをウリにしています。
>>> IT・WEB・ソーシャルゲーム業界専門の転職支援プロ集団【GEEKLY】
他にもIT系に強い転職エージェントは、
→「専門性の高いIT・Web業界の転職は、IT業界専門エージェントを使おう!おすすめIT業界転職サービス」
転職サイトと転職エージェントの違いは?
転職サイトと転職エージェント、どちらもインターネットから申し込んで利用することがほとんどなので、どこがどう違うのか境界がわからなくなってるサービスもあります。
おおまかにはそれぞれ次のような特徴があります。
転職サイトの特徴
転職サイトは自分でサイト内にある募集情報を見て、自力で転職活動をすすめていきます。
転職エージェントはフォローが手厚いけれど、転職サイトは応募が自由にできる、というそれぞれのメリットがあります。
閲覧できる求人数に関して言えば、これは転職サイトが圧倒的に多くなります。
以前は専門の転職情報誌や新聞で探すことが多かった転職情報ですが、今はウェブで探すことが普通になりました。
転職サイトとしてNo.1の実績があるのがリクナビNEXTです。
→「希望の仕事がきっと見つかる!転職サービスNo.1の求人サイト」
転職エージェントの特徴
転職エージェントは担当のアドバイザーがついて、あなたのキャリアや希望をヒアリングし、求人を選んで連絡してくれます。
また、その後の応募から面接まで、アドバイザーにフォローしてもらいながら、転職活動をすすめていきます。
内定をもらえる確率で言えば、これは転職エージェントに軍配があがるでしょう。
アドバイザーが企業の希望とあなたのスキルを突き合わせて転職先の候補をだしてくれるため、上手くマッチングする確率が高くなるからです。
例えばITサービス企業でプロマネを5年以上やっていたなど、欲しい人材のスキルがピンポイントであることも多いため、転職サイトには出ない求人もあります。
そもそも、転職エージェントって何者なの?
「転職エージェントどうして無料なのにコンサルタントがついたり、求人を紹介してくれるんだ?何か妙なからくりがあるのでは?」と疑うのは、あなたが立派なサラリーマンである証拠です。
実は、転職エージェントは採用が成立すると、採用した企業側から報酬を得る仕組みになっています。
だから、どんどん転職者に転職してもらえるように、転職者からは料金をとらずに様々な転職者を支援するサービスを展開しているのです。
転職が決まらないと売上が発生しないので、無理やり転職させようとする……なんてウワサもありますが、実際はそんなことをしても評判を落とすだけですので、いろんな転職先をオススメされることはありますが、強引に転職させるなんてことはまずありません。
転職者側としては、「良いサービスと求人を提供してくれるなら、あなたの所で転職してあげてもいい。だから、どんどん良い求人を持ってきなさい。」というスタンスで利用すれば良いのです。
転職エージェントを利用するのに向いている人は?
エージェント側からすると、より価値の高い転職者を扱いたいという思惑もあります。
仮に同じ能力であれば40代50代よりも20代30代で長く活躍できる人の方が、その業務の未経験者よりもスキルや実績がある転職者の方が、「企業に高く売れる」のです。
自分のキャリアにある程度の自信があり、自分が転職市場で価値が高い方だと思ったら、転職コンサルタントに強気で要求を出せば、もっと良い条件の求人を引き出せるかもしれません。
そんな裏事情も多少知っておくと、転職エージェントを上手に活用できるかもしれませんね。
もちろん自分で転職先を探すのが大変、自分の適職がよくわかない、もっと良い企業はないの?……といった人も転職エージェントを利用するメリットは大いにあります。
それでは、転職エージェントを利用するする前に知っておきたい、転職エージェントに依頼するメリットを見ていきましょう。
1.多くの求人の中から自分に合った求人を探して欲しい人
転職エージェントには非常に多くの求人情報が集まります。個人で転職活動をしていては出会えない非公開求人情報もあります。
自分に合った求人に出会えなければ、どんなに高度なスキルや資格を持っていたとしても、良い転職などできるはずもありません。
転職エージェントは企業と転職者をマッチングしてくれる、出会いの場なのです。
2.転職コンサルタントによる転職相談を受けたい人
転職エージェントに登録すれば、エージェント(転職コンサルタント)という転職のプロが転職者について、様々な転職支援をしてくれます。
自己分析の仕方や履歴書の書き方などをアドバイスしてくれたり、求人検索や企業選びをサポートしてくれたり、企業との面接日程や給与交渉までしてくれたりします。
けっこう何から何までサポートしてくれるのです。
その反面、相性が悪かったり使えないコンサルタントにあたってしまうと最悪です。
頼るところが多いからこそ、コンサルタント選びはとても重要と言えます。そのため、合わないと感じたらすぐにコンサルタントを変えましょう。
良いコンサルタントに出会うために、複数の転職エージェントを使ってみるのがおすすめです。
その中からあなたにあったコンサルタント、いい案件を持ってきてくれるコンサルタントを選べばいいのです。
3.履歴書などの添削サービスや、面接リハーサルを受けたい人
「今の会社に就職する際に就職活動は経験したけど、もう何年も前の事だし、履歴書なんかどう書いたら良いのかわからない・・・」という人のために、転職エージェントでは履歴書などの応募書類の添削サービスや面接のリハーサルを受けることができます。
一回利用するだけなら無料というところが多いようです。
転職活動には模範解答はあっても、「こうすれば合格」という正解はありません。転職者のアピール内容や企業によって、アピールの仕方は千差万別です。
これらのサービスを利用して、自分を一番上手にアピールできる方法を探すのが良いでしょう。
4.企業の方からスカウトされたい人
転職者が希望の転職先の条件と履歴書を登録しておくと、企業側がそれを見て転職者にオファーを出してくる機能です。
この機能の良いところは転職者側から企業側に働きかけなくても、いわば餌をたらせば向こうから食いついてくれるという点です。
企業側が欲しい能力を元に選考するため、転職者の希望とも合致すれば良い出会いになるかもしれません。
最近ではリクナビNEXTなど、この機能を追加した転職サイトも増えてきました。
転職エージェントは担当のアドバイザー次第!
このように転職エージェントも様々なものがありますが、注意しておきたいのはどんなアドバイザーが担当してくれるかです。
転職サイトと違い、転職エージェントはアドバイザーと協力して転職活動をすすめていきます。
どんな求人案件があるかも重要ですが、それ以上にアドバイザーの能力、熱意も転職活動の成否に大きく関わってくるのです。
また担当によっては、得意な業界というのもあります。もし担当と相性が悪いと感じたら、遠慮せずに変更を申し出るようにしましょう。
転職エージェントと一口に言っても、それぞれ各社サービスに違いがあります。もし、これを読んで「使えそうだな!」と思ったら、登録してみてください。
しかし、転職エージェントに対して、あなたが横柄に接していてはうまくいくものもダメになってしまうかもしれません。
→「【利用者必見!】転職エージェントが語る「応援したくなる人」7つの特徴!」
あなたが良いパートナーと組んで、転職活動に成功しますように!