グループディスカッション|<役割別>評価につながる立ち回り方! | はたらくす

グループディスカッション|<役割別>評価につながる立ち回り方!

グループディスカッション 役割ごと 採用選考

グループディスカッションでは、最初の説明で

「討議の進行については、役割分担を決めてから進めて下さい。」

と言われることがあります。

その理由は、討議場面は、会社でいえばひとつの職場での話し合いと同じで、効率よく進めるために役割分担が重要になってくるからです。

どの人がどの役割を引き受け、どのように行動したかを観察しながら学生を評価していくのが目的です。

よくある役割は、司会者、書記係、タイムキーパー、発表係などです。役割名を具体的に指示する場合もあればしない場合もあります。一般的な役割の立ち回り方と、評価の上げる方法を解説します。


1. 役割分担に有利・不利はない

よくある役割分担の決め方は、企業が役割名だけ先に提示しておいて、具体的に誰がどの役割を受け持つかはグループで相談して決めて下さいというやり方です。

決まった役割に有利・不利はありませんが、役割の引き受け方、責任の果たし方はしっかり見られます。

(1)討議の方向付けをする「司会者」

文字通り、進行を引き受ける役で課題達成に影響を与えるのは事実です。だからといって選考に有利と考え、最初から挙手をして司会役を取りに行くのも考えものです。

最初の指示が「みんなで相談して決めて下さい。」なので、

「役割はどのようにして決めましょうか?」

という発言から始めます。

みんなの意見を聞きつつ、やりたい人がいなければ自分から立候補してもかまいません。

「じゃあ、私がやりましょう。」

ひとつの役を進んで引き受けたことにより、積極性が評価されます。

また、別に自薦した人がいる場合は、それに賛成する発言でも良いでしょう。

「じゃあ、〇〇さんにやってもらいましょうか?」

注意したいのは、司会役が高評価になると考え、あまり得意でもないのにやってしまうと逆効果になることがあります。

<司会役で高評価を得る方法>

    ①常に発言機会が全員に公平に回るようにする。
    ②発言者の発言内容を要約し、同意見や反対意見を求め議論を深める。
    ③討議の流れに関係のない発言を制する。
    ④意見が出ない時に自身の意見を出し誘い水にする。
    ⑤まとめ(発表)を意識して、書記係とまとめ方を適宜相談する。
    ⑥タイムキーパーに進捗状況を伺う。

(2)記録するだけが役割でない「書記係」

メンバーの発言内容を記録しつつ、最後の発表内容をまとめる役をします。別途、発表係がいれば、発表しやすいように整理やボードへの記入も行います。これを「ただの記録を取るだけの係」と思うと失敗します。

記録していく過程で討議の全容を把握できる立場なので、司会者と連携し討議の方向を良い方に導きます。

書記役に徹すると筆記に忙しくて、自身が発言しにくいと心配する声もありますが、これはどの役割にも共通で、役割と1メンバーとしての発言は別と考えます。むしろ、書記役をうまくこなした上で、なおかつ良質な意見を出すことで高評価を得る可能性は十分あります。

<書記係で高評価を得るポイント>

    ①発言者の内容をわかりやすくすべて記録する。
    ②同意見、反対意見、中間的立場などわかりやすく整理しながらまとめる。
    ③発表に大切で必要な部分を見つけ、司会者に進言し議論を深めてもらう。
    ④タイムキーパーと連携し発表用にまとめる時間を捻出する。
    ⑤全員のコンセンサスを取った上で発表内容の承認をもらう。
    ⑥他者の意見に耳を傾けるとともに、自らも発言する。

(3)時間の管理だけでない「タイムキーパー」

討議時間をコントロールする役割です。最初の時間割として、1人当たりの自己紹介時間を決めたリ、意見集約時間、討議時間、まとめ時間などを管理する役割があります。

また、時間を無駄にする長時間発言を指摘したり、逆に時間的余裕があればさらに議論を深めるよう指示を出したりなど、時間はもとより討議自体を管理することもできる立場です。

時計を見ながら、「残り時間はあと〇分です。」と急かすだけがこの役割ではありません。グループディスカッション自体が、課題の大きさの割に討議時間はタイトな場合がほとんど。そこでのタイムキーパーの役割は大きく、GO or STOPの指示は、司会者以上の影響力がある場合もあります。

<タイムキーパーが高評価を得るポイント>

    ①討議のスタート前に、全体の時間管理スケジュールを全員に発案する。
    ②時間割を発表し、常に進行状況と照らし合わせて司会者に進言する。
    ③長時間スピーチをする個人に注意喚起する。
    ④同意見の繰り返し、雑談など無駄時間に気を付ける。
    ⑤司会者・書記係に働きかけ、時間内に課題解決(達成)できるようにする。
    ⑥他者の意見に耳を傾けるとともに、自らも発言する。

グループディスカッション 役割

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2. 役割分担の種類は気にしない

グループディスカッションにとって役割を果たすことは重要な評価要素ですが、すべての人が何らかの役割を持つとは限らないのです。3人分の役割が分担されたら、4人目以降は何も役割を持たない無役の人が出てきます。

無役がハンディキャップになるとちょっと心配ですね。しかし、結論は心配無用です。役割を持つとプレッシャーになるからと、最初から宣言して尻込みをしない限り、評価を下げることにはなりません。
しかし、無役なりの動き方や討議への積極参加は当然求められます。

(1)無役の人の動き方

グループディスカッションのミッションは、時間内に課題を達成することです。グループメンバーとして、どんな役割を持っているかどうかが問題ではなく、課題達成に向けてどれだけ貢献したかが評価の基準です。

したがって、仮に無役であってもどうすればグループ課題に貢献できるかを考えなければなりません。

討議の流れを左右する良質な意見を積極的に出すのもひとつです。

「私はこんな意見を持っているのですが、みなさんいかがでしょうか?」

というポイントを押さえた発言で流れが大きく変わることがあります。

みんなに問いかけるのは、司会者の特権でもなんでもありません。その発言にみんなが同調してくれればいいわけです。

(2)役を持たない人の影響力の出し方

無役の人は役割を持っている人より発言できる機会が多く、また討議に集中できるため影響力を発揮しやすいメリットがあります。たとえば、次のような影響力の発揮の仕方があります。

①同じ意見の人を取り込み、影響力を発揮

「私は、○○さんや△△さんと同じ意見です。理由はお二人の発言された理由以外に、こんな理由があります。」

「私の意見は…です。確か○○さんも同じご意見でしたよね?△△さんはいかがでしょうか?」

つまり、全体の流れをよく把握し、自分の考えや主張と同じ意見の人を取り込むことで討議の流れを作っていくという影響力です。

②司会者など役のある人をフォローし影響力を発揮

「○○さんの意見もわかりますが、先程の司会者の質問の答えにはなっていないので、本題に戻して議論を進めてはいかがでしょうか?」

「タイムキーパーさんが最初に説明されたスケジュールからして、そろそろまとめに入った方がいいと思いますが、司会者の方、いかがでしょうか?」

司会者やタイムキーパーの役割遂行が完ぺきとは言い切れません。不慣れで討議の流れが悪くなったり、議論が浅くて課題達成ができなかったりしたら、それはグループメンバー全員の責任というのがグループディスカッションの鉄則です。

無役だからといって何もしないのではなく、「司会者の方、いかがでしょうか?」という発言で自分が実質司会者の役割を果たし、課題を達成して行くことも可能です。

グループディスカッションでの役割は責任を持って

学生時代に考える「役割分担」は単なる係のイメージがあり、好き嫌いや向き不向きなどを考えがちです。しかし、ビジネスマンが考える役割分担は、「責任」につながる重要な事柄です。

希望や志望を主張することはもちろん大事ですが、メンバーのコンセンサスの結果、グループディスカッションで役割を持った以上は、最後まで責任を果たそうという姿勢は必ず観察されます。

同時に、助け合いフォローし合う姿勢も同様で、グループディスカッションの重要な評価ポイントです。お互いライバル同士にはなりますが、共通の課題達成のために忘れてはならない点だということを肝に命じておいて下さい。

次の記事では、グループディスカッションの課題について紹介します。
グループディスカッション|テーマ(課題)をどう進める?

たかがグループディスカッションとは考えず、責任持った言動を意識しましょう。