就活の「服装・身だしなみ」。服装は自由と言われた場合は?

2018.12.17
就活 服装自由とは

就活の「服装・身だしなみ」。服装は自由と言われた場合は?

面接の案内があった時、服装について「服装は自由」「リクルートスーツ以外でも可」と書かれた案内をする企業があります。

これをもらった時、考えることはひとつ。この企業は個性を重視した採用をしていると解釈することです。

とはいえ、実際にはどうすればいいのか就活生には悩ましいところです。

そういう案内をする企業にはどんな業種でどんな特徴があるのか、どういった服装を選べばいいのか、面接官はそれに対してどう評価するのか、面接の応答事例も含めて紹介しましょう。


1. 「服装は自由」とコメントする企業の事情

こういった案内をする企業は、学生が一律の服装=リクルートスーツで会社訪問することで何か個性が見えにくくなったと考えています。その辺りにどんな事情があるのか、実際にはどう行動すればいいのかを解説しましょう。

(1)企業がほしい「個性」とは?

企業が人材採用を考える時、「逸材が欲しい」「個性的な人材が欲しい」と、永遠の課題のように言い続けています。そのため、採用方法で他社とは異なる独自方法を考えたり、面接質問も工夫したりして変化をつけています。

今回の服装および身だしなみで、「服装自由」とか「私服可」といった表現も、何かしら変化をつけ個性的な人を求めようとする、その一環と考ればいいでしょう。よくある業界例と主な意図は次の通りです。

<アパレル・小売専門店業界>

アパレル業界や小売専門店業界は、最低でもファッションに興味を持っていて欲しいのが正直なところです。

リクルートスーツでは測りようがないので、「服装自由」としてできればファッション感度を見られたらと考えます。ただし、デザイナーやコーディネーターなどの専門職採用でない限り、目の前でファッションショーをやってもらおうなんて思っていません。

ファッションの基本はTPOなので、面接という場にふさわしいセミフォーマルやセミカジュアルの装いをして、なおかつコーディネイトした理由などをしっかり述べられれば十分です。総合職としての能力はファッション感度だけではないのを彼ら自身が承知しています。

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<IT・ゲーム業界>

この業界は、一般大手企業のように構えて来られることをあまり好みません。

自社のビジネスが好きであるかとか、将来何をしたいのかをまず語って欲しいと思っています。就活情報サイトで面接にふさわしい服装マニュアルを参考にしたものには、ほとんど興味を示しません。むしろ、服装も気にせず気軽に訪問して下さいといったニュアンスでの発信です。

とはいえ、企業である以上、彼らもさまざまな取引先があり、当然ビジネス場面がどういうものであるかを心得ています。ジーンズとTシャツで来られるとちょっと引かれてしまうので、最低でもビジネスカジュアルの線は守った方がいいでしょう。

<マスコミ・広告業界>

個性や発想を重んじ、あまり枠にとらわれてほしくないために「服装自由」とコメントする場合があります。したがって、当日の服装についてはアパレル業界同様、今日の服装を選んだ理由を述べて下さいと必ず質問されます。

ただし、自由人の多いマスコミとは言え、個人事業ではありません。むしろ世間に影響力のある大企業も多いので、ビジネスカジュアルどまりにしておくのが無難と言えます。逆に完璧なリクルートスーツで参加し、「これしかありません。」と述べた方が目立つかもしれません。

(2)服装だけが個性ではない

しかし、ここで確認しておきたいことがひとつあります。

それは、服装だけが個性ではないということです。確かに訪問時の服装を自由にすると、「個性」が伺えるのは間違いではありませんが、それはあくまで一部分で「垣間見える」程度です。それでもって個人の能力や人間性、自社への適合性などを完璧に推し測ろうとするのは土台無理のある話です。

企業もそれを自覚しているので、服装ばかりに気を取られるのはあまり意味がありません。むしろ、「服装自由」としたことへの学生の反応と、その「理由の言い方」に個性を求めていると解釈して下さい。

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2. 納得させられればそれが「正解」

「服装自由」と言われた学生は悩ましいのですが、企業側も学生は結構悩むだろうなと思いながらあえて指定しています。

結論から言えば、「正解」はひとつしかありません。「これが私の選択です!」と言い切ることです。また、そういう判断のできる人を探すのが目的ということもあります。

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(1)リクルートスーツに徹する

「リクルートスーツは禁止」あるいは、「リクルートスーツ以外で来てください。」という企業は、内定後の懇談会などでありますが、面接などの選考中でそこまで指示を出す企業はほとんどありません。

「服装自由」あるいは「リクルートスーツ以外も可」なので、妙案がなければ堂々と、

「本日はリクルートスーツにしました!」

と言い切る方法です。

面接場面は、企業にとってはれっきとしたビジネス場面であり、また学生にとっては選考をしてもらうというフォーマル場面なので、リクルートスーツは両方の点から就活にふさわしい装いであることは間違いありません。悩んだ後を見せずに、堂々と自身を持って言い切ることをおススメします。

(2)セミフォーマル・セミカジュアル・ビジネスカジュアル

この3つの言葉に共通しているのは、フォーマル(正装)とカジュアル(普段着)の中間を示す装いだということです。

つまり、わざわざ「服装自由」「リクルートスーツ以外も可」と言っているので、あえてフォーマル(ビジネス)であるリクルートスーツを外したことを強調。しかし、まったくのカジュアルも面接にふさわしくないのでこの服装にしました、という主張です。

セミフォーマルはフォーマル感を弱めたもの、セミカジュアルはカジュアル一辺倒にはせずビジネス感覚を取り入れたもの、ビジネスカジュアルはカジュアル感覚のビジネススタイルといったところです。れっきとしたファッション用語なので、お店でコーディネイトしてもらった時に、コーディネイトのポイント、色使い、特徴を尋ねて覚えておくといいでしょう。

(3)ファッションの持論で説得

このように、当日の服装をファッションの持論で説明すれば、かなり説得性があり、特にアパレル業界や小売専門店では有効です。一番いいのは志望アパレル企業のブランドを身に付けることですが、無理をすることはありません。学生なので手の届くお値段のもので揃えました、と言えばいいでしょう。

いずれにしろ、今回の服装に関して自分なりの考え・主張を持つことで、その結果がリクルートスーツに落ち着こうが、ビジネスカジュアルに落ち着こうが大した問題ではありません。また、そんなに深いファッション知識も要りません。聞きかじりでもいいので、前述した知識をもとに考えを整理しておけば大丈夫です。

3. 服装・身だしなみに関する面接質問と回答例

服装や身だしなみに関して、実際の面接ではどんな質問でどのような評価をしようとするのか、具体的な質問と回答例で紹介しましょう。

(1)今の服装を選ばれた理由を教えて下さい。

「今回の面接では『服装自由』(『私服も可』)と案内をしていたのですが、今の服装を選ばれた理由を教えて下さい。」

「ハイ!服装自由ということだったので、面接というフォーマルな場面ではリクルートスーツが最もふさわしいと考えこのスーツで参りました。

また、就活は想像以上に動き回らなければならないのでデザインより機能性を優先して選びました。ただし、面接では印象が第一なので、清潔感をよりPRできればいいなと考え、シャツには淡いブルーを選びました。」

 

「ハイ!『私服も可』とありましたので、思い切ってセミカジュアルのスタイルを選びました。
私自身、リクルートスーツはどうしても見た目が画一的になり、あまり好きではなかったという理由もあります。普段、キャンパス内ではもっとカジュアルなのですが、あくまで今日は面接場面であり、ジャケットは必須と考えコーディネイトしました。」

(2)いつもはどんな服装を?

「今日はリクルートスーツですがいつもはどんな服装を?」

「ハイ!『リクルートスーツ以外も可』とありましたが、面接はフォーマル場面なので本日はリクルートスーツにしました。しかし、ファッションには大変興味がありTPOを考えたファッションを心掛けています。

学校で授業がある時はあまり華美にならないよう、色目使いに気を配ります。休日、あるいはクラブ活動だけの日は、できるだけ動きやすさを優先します。もちろん、トレンドにはこだわり御社の〇〇ブランドは、私の好きなブランドでいつも雑誌をチェックしています。」

 

(3)最も気を付けているところは?

「日常の服装や身だしなみで最も気を付けているところはどのような点ですか?」

 

「ハイ!日常の服装や身だしなみで一番気を付けていることは、『着こなし』です。高くて良いものを買えば、それだけで一応の満足感がありますが、着こなしが悪いと洋服の価値がなくなると思います。

あまりお金がないのでファストファッションを主に利用しますが、素材や色の組み合わせに気を付け、ミスマッチが起こさないようにしています。」


「服装自由」になりすぎなくてOK

服装による個性の演出はリクルートスーツではなかなか難しいのが現実です。しかし、日頃から服装や身だしなみに気を配っている人は、同じリクルートスーツであっても個性は自ずと出てくるものです。

「服装自由」と言われた時、自分のできる範囲の表現で十分だということを忘れないで下さい。

あまり奇抜になることも必要以上に着飾ることも必要ありません。一般企業の場合は、ファッションが趣味で志望企業もアパレル業界のみを目指す人の「服装自由」と同じように考えず、「面接である」ことを意識して考えることが無難です。

逆にファッションに自身があり過ぎて、身だしなみやTPOが伴わない人もよく見かけます。服装や身だしなみは、会社訪問や面接の入り口として大変重要ですが、就活は入口だけで勝っても仕方ありません。個性を主張する場面は、面接の中身です。

2018/12/17

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