選考を突破するエントリーシート書き方⑤志望理由&将来の夢を使い分けよう! | はたらくす

選考を突破するエントリーシート書き方⑤志望理由&将来の夢を使い分けよう!

エントリーシートの書き方5 応募・エントリー

エントリーシートの設問で、自己紹介やガクチカに続き必ずあるのが「志望理由」や入社後の「将来の夢」です。

自己紹介やガクチカは極端に言えば、どこの企業のエントリーシートでもほぼ共通してコピーを使えますが、この志望理由や入社後の希望・夢は、それぞれの企業に合わせて書かなければなりません。

どんな業界を希望しているのか、なぜその業界か、その中で自社を希望する理由は何か、入社すればどんな仕事をしたいのか、そして将来の夢は?といった設問が並びます。

これらをまとめて、「就活の軸」と言われます。

ここではブレない就活軸の作り方と志望動機を、企業ごとに変えて書く方法を解説しましょう。


1. 『就活軸』の記述例

エントリーシート 就活の軸

「就活の軸」という言葉は、本来学生側の言葉で、数多ある企業の中から唯一1社の企業を選ぶまでの譲れない考え方を示すものです。
それを企業側が逆手に取り、エントリーシートや面接でストレートに、「あなたの就活の軸は何ですか?」と尋ねてくる頻出の設問です。

「軸」というだけあって、これがブレていたり、いくつもあったりすると就活生自身が困るだけでなく、企業側も終始一貫性のない、極端に言えば企業ならどこでもいいという印象を持ってしまいます。

(1)「業界」を絞り込む就活軸の記述例

もっともアプローチしやすい就活軸は「業界」です。
金融業界、メーカー、流通業、サービス業などさまざまな業界があります。

たとえば、某小売業に提出するエントリーシートの就活軸には、当然、「流通業界志望が私の就活軸です。」という表現ができます。

一般に流通業界は、商社・卸業、小売業(専門店、量販店、百貨店)、物流業など包含されるので、理由とともに以下のように記述するといいでしょう。

『流通業を就活軸にしている理由として、メーカー品に付加価値をつけ一般消費者に商品を届けるという、物流業務から商流全般まで広く興味を持っています。
その中で、特に最終消費者に人的サービスによってモノを届ける小売業には大変興味を持っています。』

面接に進み、さらに「当社以外では、どんな企業を志望されているのですか?」となったとき、この流通業界の企業名や小売業を上げれば軸はブレていないことになります。

(2)「やりたい仕事や職種」からの就活軸

たとえば、販売職や接客職種など対面で顧客と向き合い、サービスや商品を提供する仕事に就きたいと考えている場合の就活軸は「接客業」という切り口になります。

旅行サービス業や証券・銀行のカウンター接客係、アパレル業の販売職、外食産業のホールスタッフといったように、いろいろな業界に跨りますが、軸は「接客」でブレていません。

『私自身の強みは、話題の豊富さを背景にしたコミュニケーション力と、柔和で物腰の柔らかい対面影響力にあると考えます。
私の就活はこの強みを軸にしており、御社の販売職で発揮できると考えております。』

(3)「企業イメージ」や「理念への憧れ」から企業選択

企業イメージや憧れという軸は、なかなか表現は難しいものの実際にはあり得る就活軸です。

たとえば、「伝統的なモノ作り企業」「品質第一の高付加価値企業」「美を追求する好感度企業」といったような、標榜する企業戦略に共感できるところを軸とした志望をする場合があります。

『私の志望する企業群は、モノ作りに対して伝統的にこだわりを持ち、製品を世に送り出してきた企業でそれを軸としています。その点、御社の主力製品の〇〇は、創業以来の伝統製法を守るとともに品質において他の追随を許さない圧倒的な支持を顧客から受けておられます。以上が、私の就活軸と企業探しの理由です。』

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2. 『志望する理由』の記述例

エントリーシートの中でも志望理由は、企業にとって志望者が自社にラブコールを送ってくれる理由なので、しっかり読み込み真偽を見抜こうとします。

ありきたりの記述ではなく、企業研究をしっかり行ってくれた跡がわかるようにして記述しましょう。

(1)「貴社が第一志望です。」という原則

理由を述べる前に言うべきは、「貴社が第一志望です。」が原則ということを先に説明しましょう。

企業側も、学生が多くの企業にエントリーシートを提出していることは承知しています。しかし、それがわかっていても「第一志望は当社」と書かれていることを期待します。

しかし、実際のところ、第一志望を決めかねているのも事実です。エントリーシートの段階では前段の「就活軸」の流れを受けて、

『金融業界が私の就活軸なので、中でも貴行を第一志望にしております。』

と含みを持たせます。

当然、面接になると

面接官
面接官

「他銀行あるいは証券会社など他の金融業ではどこを志望されておられますか?」

という突っ込み質問を予想しておかなければなりません。

(2)「志望する唯一の企業」になるように志望理由を記述

さて、「第一志望」と言ったからには理由が大変重要になります。いろいろな書き方がありますが、他企業を予想されない書き方が必須です。

たとえば、

『私の志望業種は銀行で、中でも貴行を志望する理由は、貴行が地元に愛される地域未着の銀行だということです。』

と書いたとします。

エントリーシートなので、その場で質問されることはありませんが、これが面接なら、すぐさま疑問の質問が飛んできます。

面接官
面接官

「〇〇市には都市銀行も地方銀行もあり、どの銀行も地域密着を標榜されていますが、その中でなぜ私どもの銀行を志望されるのでしょうか?」

このように面接では切り返し質問をしてくれますが、エントリーシートはその場の評価なので、ここで「志望理由が不明」と判断さえてしまう可能性があり注意が必要です。

(3)「志望理由」を明確に伝える記述例

『銀行の中でも、私は都市銀行より地域密着を重視される地方銀行を志望しております。
中でも貴行を第一志望とさせていただく理由は、貴行が地元〇〇市の主要な地場産業である果樹農家の新興に尽力されておられるということをホームページで拝見したからです。

すべての果樹農家の経営が必ずしも順調でない中、貴行の果たす役割が大変大きいということを知り志望いたしました。』

このように企業情報をしっかり読み取り、志望するのは唯一、貴社や貴行しかないという組み立てをするのが志望動機の鉄則です。そして、さらに後段に述べる、「貴社で将来やりたい仕事や夢」につないでいきます。

3. 『やりたいこと』や『将来の夢』の記述例

エントリーシートのほぼ後段では、まとめに相当する部分として、入社後にやりたい仕事や将来の夢を尋ねる設問があります。

「やりたい仕事」は入社直後あるいは数年後で、夢は5年後、10年後がおおよその目安となります。

(1)やりたいことの基本は「企業への貢献」

おおざっぱに言えば、『自分の能力を思う存分発揮して、貴社の業績向上に貢献したい。』という趣旨の記述が一般的です。

しかし、この書き方だけだといかにも紋切型で、誰でも書きそうな表現なので、まず「やりたい仕事」で具体性を述べてから、最後はこのまとめ方にするといいでしょう。

やりたい仕事としては、希望する「職種」から入るとより具体的になります。前段の地方銀行を例に記述すると、

『貴行に入行できた暁に私が希望する職種は「営業職」です。
地元産業の発展に頑張る方々の働く現場を回り、現状をお聞きしながら何かお役立てできることがないかをお尋ねするような仕事ができればと考えます。』

(2)仕事を通じての自己実現

やりたいことを「自己実現」という言葉から攻める方法があります。

「自己実現」というのは、自分の能力を思う存分発揮して目標を成し遂げた時の達成感を表現した言葉です。「会社への貢献」と同時に、自分も満足するという両面での「やりたいこと」を表現すると、さらにやりがいのある仕事を求めていることが企業に伝わります。

『私はもともと人と接して情報交換するというコミュニケーション能力と、誰とでも親しくなれる積極性が持ち味です。そのために、貴行に入行し是非、顧客と常に接する営業職の仕事を希望します。そして、自己実現を通じて貴行の業績発展に貢献したいと考えています。』

(3)「希望」と「夢」の使い分け

「やりたい仕事」はニュアンスとして入社後の希望職種や希望業務と捉えるといいでしょう。一方、「将来の夢」となると少し先を見据えた内容のものを中心に書くようにします。

たとえば、「未開拓の海外進出の計画に携わりたい」「新製品開発プロジェクトを担当したい」「社員を活用する人事教育の担当」といったものが、「夢」の例です。

『入社後は、営業の最前線で顧客としっかり向き合いさまざまな経験を積んだ後、将来の夢として未開拓の海外進出計画に就きたいと考えます。
というのも、貴社の会社案内にあった「本年がグローバル企業元年』という記事に感動したからです。

また、海外で活躍される先輩の紹介文にも大変心が動きました。』


設問の意図をしっかり受け止める

代表的なエントリーシートの設問について、基本的な考えや具体的な書き方を紹介してきました。もちろん、これ以外にも意外な設問を求めてくる企業もたくさんあります。

述べてきたように、大切なことは設問の意図をしっかり受け止め、的を外さないように答えるということです。エントリーシートで記述を求められている設問は、企業が志望者に求めている人物像に他なりません。ここでいう「将来の夢」を尋ねるのは、将来の夢をしっかり持った人物を採用したいということに他なりません。

そして、もう一点。エントリーシートに書いたことは選考のステップが進んで面接になった時、かならず関連質問が来ます。

以上を踏まえてしっかり準備をしてエントリーシートを書くようにしましょう。