選考を突破するエントリーシートの書き方①採用担当者の目にとまるには? | はたらくす

選考を突破するエントリーシートの書き方①採用担当者の目にとまるには?

エントリーシートの書き方1 応募・エントリー

エントリーシートのエントリーは文字通り、スポーツ大会の参加登録と同じ意味で、就活においては企業への応募意志を示すものです。

就職活動での応募書類と言えば、履歴書や転職時の職務経歴書がもっとも一般的な書類ですが、新卒就活においてエントリーシートはそれらとほぼ同じ意味を持つ大切な書類になります。

正式な選考書類ではないというものの、実際には採用ステップに進む時の参考にされ、いざ面接となった時にはここに書いたことをベースに質問があるので、心して書く必要があります。

いったい企業はエントリーシートから何をチェックしようとしているのか、またどんなエントリーシートが選ばれ次のステップに進んで行くのか解説しましょう。


1. 設問への答え方でコミュニケーション力をチェック

エントリーシートは、ひと言でいうと企業と学生とのコミュニケーションです。なにはさておき、エントリーシートで企業が尋ねていることに対してしっかり答えられているかが最低限のポイントとなります。

いくつかの企業のエントリーシートを同時並行で書いていると、よく似た設問に早合点して同じ回答をしてしまうことがあります。注意しなければならないのは、1つとして同じエントリーシートはなく、企業によって設問の仕方はまちまちということです。定型がない分、しっかりと設問の主旨を読み解き、答えを返さなければなりません。

(1)設問の主旨を外さない

言うまでもなく、設問を取り間違えのないようにします。

たとえば、この2つの設問では、ニュアンスが異なります。

    「クラブ活動を通じて得たことを書きなさい。」
    「クラブ活動は、あなたにとってどんな意味がありましたか?」

「得たこと」では、「チームワークの重要性を体験したこと」などです。
しかし、これをそのまま「どんな意味がありましたか?」の設問に使うと、答え切れていないことになります。

この設問だと、

「チームワークが目標達成に必須であることを教えてくれたという意味で、クラブ活動は私には貴重な存在でした。」

といった表現に変わります。

数多く寄せられるエントリーシートの中から、他とは違うと思ってもらうためには主旨をしっかり受け止めなければなりません。

(2)オープン設問とクローズ設問を区別

設問には大きく分けて、「オープン設問」「クローズ設問」があります。

「オープン設問」は、答え方を限定せずオープンに答えられるような設問方法です。
「アルバイト経験について述べて下さい。」とあれば、「アルバイトで役に立ったこと」「アルバイトで苦しかったこと」など、自由にテーマ設定をして書くことができます。

「クローズ設問」は、「アルバイト経験で特に頑張ったことと、最後自分のために役立ったことは?」といったように、求める内容を絞り込んで(クローズ)尋ねる方法です。

二つともアルバイト経験を尋ねていますが、別して書き分けることが大切です。特にオープン設問の場合は、自分が最も言いたいことを項目立てして書くようにしないと焦点がぼけてしまいます。

(3)字数は正しく計算して記入

エントリーシートの設問に対して、どれくらいの字数で書くかは重要なポイントです。
与えられた記入スペースを、設問の字の大きさとほぼ同じ大きさで書いた場合、1行で何字書けて、かつ何行で書けるかを計算するといいでしょう。1行40字×3行=120字、といった概算文字数を念頭において書くようにします。

設問がいくつもある場合、ある設問の答えは小さな字でギリギリに書かれていたり、ある設問では余白を残していたりするようだと印象がよくありません。

内容が重視されるのは当然ですが、多くのエントリーシートを読む採用担当者の目には、綺麗に整理されて書かれているエントリーシートの印象が良くなるのは否定できません。

スポンサードリンク

2. エントリーシート本文のチェックポイント

エントリーシートは、志望企業の玄関口で通行手形のような役割を持っています。つまり、就活において自社を志望する学生に対して、自社オリジナルのさまざまな設問を投げかけ、次に進めるかどうかをチェックするのが目的です。具体的には次のようなチェック内容です。

(1)学生時代の充実度をチェック

ひとつ目は、志望者の学生時代の充実度です。就活時点では約3年間の学生生活ですが、その間、勉強、クラブ、アルバイト、交友関係などさまざまな学生生活の側面があります。

どの側面に重きを置くかは志望者の考えと経験によりますが、いずれの場合も企業はいかに学生時代が充実していたかを求めています。怠惰な3~4年間を過ごした学生に、惰性で就職して欲しくありません。

「ガクチカ」と言われる「学生時代、一番力を入れて打ち込んだこと」をエントリーシートで尋ねることもよくあります。「最も自慢できることは何?」「アピールできる学生生活といえば?」「学生時代の一番の収穫は?」など、尋ね方は企業によりさまざまです。

エントリーシート 学生時代の充実度

(2)志望意欲の高さをチェック

2つ目は「志望動機の高さ」です。就活での志望企業は、エントリー段階では唯一の1社に決めてシートを提出することはまずありません。

しかし、企業側は自社を志望してくる以上は、必ずそこに明快な志望理由を期待します。つまり、仮に志望順位3番目の企業であっても、第一志望でなければならないというのが企業の基準です。

エントリーシートではその点がしっかり書かれるように設問設定をします。「当社の志望順位は?」「当業界、そして当社を選ぶ理由は?」「他にどこ(他業界、他社)を志望していますか?」といった問いかけです。
力を入れるところは、「当業界、そして当社を選ぶ理由」です。自社でないとダメな理由、ライバル社ではない理由、他業界ではダメな理由など、論理的に書いているかをチェックします。

(3)前向きで誠実な態度をチェック

企業が求める人材イメージはひと言でいえば「前向きさ」です。積極性、負けず嫌い、粘り強いなど少しずつ意味合いは違いますが、どんな苦境にもめげずに前を向いて進んで行くタイプであるかどうかをエントリーシートで確かめようとします。ここも企業により、質問方法は変わってきます。

「一番苦労したことは?」「一番辛かったことは?」「一番の困難と克服した方法は?」「くじけそうになったことは?」「やり遂げた最大の課題は?」などです。

回答として、一生懸命さ、ひたむきさ、めげない心などを企業は期待しますが、言葉だけでなく実際に起きたエピソードを紹介しないと面接で見抜かれるので心づもりをしておきましょう。

3. 次のステップに進めるエントリーシートとは

エントリーシート ポイント

エントリーシートでチェックする項目は前段の通りですが、ここで合否を決めてしまうわけではありません。

最も大切なのは人物評価ですが、これはエントリーシートに書かれた内容だけではわからないからです。そのため企業は、「人物評価=面接」に進めるポイントをエントリーシートから見つけようとします。

(1)面接で質問したくなるテーマかどうか

ポイントのひとつ目は、エントリーシートから本人への興味が膨らみ、是非面接で尋ねてみたいテーマで書かれているかどうかです。たとえば、学生時代の最も力を入れたことへの質問に対して、

①「コンビニのアルバイトで休まず頑張った」
②「学園祭の副執行委員として成功目指して頑張った」

というふたつがあったとします。

どちらも、本人が「最も力を入れたこと」なので本来優劣は付けられないはずですが、問題はもっと深く知りたいかどうかです。きっと、①のコンビニのアルバイトのことは、深く尋ねなくてもおおよそわかる内容です。しかし、②の方は、「どんな学園祭?」「規模は?」「副の役割は?」「成功とは?」など、面接で尋ねたいことが山積みです。

(2)個性的な表現があるかどうか

ふたつ目は、どんな設問に対しても「個性表現」があるかどうかということです。

エントリーシートの上段はだいたい個人のプロフィール中心ですが、後段で自己表現や個性を求める設問が出てきます。ここでいかに自身のセールスポイントを強調し、他者とは違ったことを述べられるかどうかが次に進めるかどうかの分かれ目です。

たとえば「将来の自身の夢」「社会人になったらやりたいこと」「趣味とそれを選んだ理由」「会社に求めること」など、聞き方は企業によってマチマチですが、共通しているのは個性表現を期待する設問です。均一的な答えが出ないように設問に仕掛けをしています

(3)詳細を聞きたくなる内容かどうか

3つ目は、書かれている内容について詳細を聞きたくなる内容かどうかです。前項の設問にある「将来の自身の夢は?」を例に説明しましょう。

①「貴社に入社することで貴社の業績向上に貢献できるようになること。」
②「『創造』は私の好きな言葉で、実際の企業活動の中で実現させることです。」

①も②も、志望者が純粋に考えて書いていれば、本来甲乙つけがたいはずです。
しかし、両者の決定的な違いは、「詳細を聞きたくなる回答かどうか」です。①についてはその1文を読んだだけで言いたいことは理解できます。個性的かどうかという点でも、よくある書き方です。

しかし、②については、「『創造』は私の好きな言葉です」と言われると、理由も聞きたいし、「企業活動の中で実現させたい夢」とは何なのかに大変興味を持ちます。


エントリーシートで企業に興味を持ってもらう

エントリーは登録の意味もありますが、もともと「入口」の意味もあります。

まさに志望企業の玄関口に立ち、自分をアピールするのがエントリーシートです。企業が求めていることがいくつかの設問となっている以上、主旨を外さずしっかり書き込みます。

「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という設問は、「当然、学生時代いろいろ頑張って来られましたよね?是非、それを教えて下さい。内容次第で次に進んでもらいます。」というのがエントリーシートの主旨です。

その他の設問も同様に、「通行=選考」の意味があります。これらの設問は就活をしていく上ではエントリーシートにしろ面接にしろ、ずっと問い続けられる質問なのでしっかり組立てていくことが今後の就活に大きく影響してきます。

選考を突破するエントリーシートの書き方②上手な文章で自己PRするための鉄則!

次の記事以降で、さらに具体的な見ていきましょう。