仕事を辞めたいと「甘え」って言われちゃう?批判されない基準と法則

仕事が激務、人間関係が面倒、会社のしきたりについていけない……。

会社を辞めたいと思う時のきっかけは、さまざまです。

でも、「甘い考えで辞めるんじゃない」と指摘されたり、自分自身が「これって甘いのかな」と思ったりして、ついつい我慢する方を選んでしまいがちです。

我慢できる、耐えられるならば、それでいいのかもしれません。でも、気持ちが不安定になったり、身体を壊すまで頑張ってしまう人もいますよね。

そもそも、「甘え」ってどんな状態を指すのでしょうか。

仕事を辞めることは「甘え」になるのでしょうか?

「甘え」という言葉の意味を理解した上で、仕事と甘えの関係について見ていくことにしましょう。


「甘えだ!」と言われやすい退職理由は?

辞める時に「甘えだ!」と言われがちな退職理由には、どんなものがあるのでしょうか。

1. 朝起きるのが辛い

朝は起きるのが辛い・・・。今の仕事は朝7時出社で朝が早すぎるし、辞めようかな・・・。

朝が苦手な人は意外と多いですが、その理由だけで辞めると「甘え」と言われがちです。

ただし、出勤は毎日のことですから、精神的に辛くなることもありますよね。フレックスタイムの会社や、出勤時間が遅い会社夜遅い仕事も多数あるので、それらの仕事を検討するのも一つの方法です。
寝坊

2. ミスして叱られてばかり

「昨日、ミスして叱られてしまった。今日は、もう3回も叱られてしまった・・・」。
「もう無理! この会社辞めよう!」

これも、「甘え」と言われやすい退職理由です。ミスは誰でもしてしまうものですが、ミスを繰り返さないように工夫したり、注意することが大切。

でも、そもそも今の仕事が合わなくて、ミスを連発するのだとしたら……。自分に向いた仕事を探し始めるのも良いかもしれません。

3. 上司が嫌

クラッシャー上司、ネチネチ上司、嫌みばかり言う上司、指示が定まらない上司……。
上司と相性が悪かったり、上司がそもそも誰ともうまくいかないぐらい問題のある人だったら、順調に進むはずの仕事が進まなくなってしまうものです。

でも、問題解決しようとせずに退職を安易に選ぶと「甘えている」と思われるかもしれません。

自分自身が異動する、上司が異動するなどすれば、問題が即座に解決することもありますが、部署異動がない会社もあります。

精神的に苦痛になってきた場合などには、転職を考えることも選択肢に入れてみると良いでしょう。

4. 嫌みばかり言う先輩にうんざり

上司ではなくても、ちょっとしたことでも嫌みばかり言ってくる先輩社員に耐えられない、というケースもあるでしょう。

でも、人間関係の問題はどこの会社に入ってもついて回るもの。仕事本来の問題ではなく、こうした人間関係を理由に退職すると「甘え」と思われることが多いのです。

でも、お昼の休憩に入ろうとすると、「もう休憩に入るの?仕事が速い人はいいわよね~」なんて、嫌みばかり言われたら。毎日のことですから、仕事に身が入らなくなって辛いですよね。

5. 激務に耐えられない

本当は9時出社なのに、暗黙の了解で8時に出社。作業量が膨大で、いつも退社するのは夜9時以降。下手すると終電間際まで働き続けなければならない。

周りがみんな同じペースで仕事をしていると、自分だけ辛いなんて「甘え」と取られてしまうかもしれません。

でも、仕事の辛さは人それぞれ。周りの人は慣れているかもしれないけれど、もしかしたら我慢しているうちに体調不良を起こしてしまうかもしれません。

もし、身体が辛いという状況を訴えても、改善されない場合には、早めに退職するのも一つの方法です。

6. 暗黙の了解で定時退社できない

業務は夕方6時まで。「仕事が片付いたし、早く帰ろう」と思っていても、まわりの人たちは誰も帰る気配がありません。それでも気にせずに帰ろうとすると、まわりからは「もう帰るのかよ」という視線が。

仕事が終わっていても、上司がまだ仕事をしているのに若手社員が帰れないといった風土の会社があります。「定時退社」を宣言すれば、意外に受け入れられるかもしれません。

でももし、周りが当たり前にしていることができないのは「甘え」ということになれば、無理にとどまる必要はないでしょう。

激務に耐えられない

7. 有給休暇が使えない雰囲気

有給休暇が使えない雰囲気だから、という理由で退職する人は少ないとは思います。

でも、2連休の次の日に有給休暇を申請した際に、上司から「こんな忙しい時期に……」と嫌味を言われたり、有給休暇で自分の休暇のことを考えるよりも会社のことを考えるように言われたら、自分の当然の権利を奪われたように思うのは当然です。

休暇がなかなか取れないと、仕事に対する気力が低下することもあるでしょう。有給休暇を取得しやすい会社を探してみるのもいいでしょう。

8. 会社の飲み会が多すぎる

会社の飲み会が年に1~2回程度なら耐えられるものを、月に1回のペースで参加しなければいけない。そんな理由で退職した人を「甘え」と思う古い社風の会社もあるでしょう。

しかも、飲み会以外にも、退社後上司に飲みに誘われることも多く、プライベートの時間がどんどんと少なくなっていく

今や上司と部下がお酒を飲みながら「飲みニケーション」を取るなんて、古い。退社後は、貴重なプライベートの時間です。そのような時間が確保できないなら、退職もやむを得ないことでしょう。

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辞めることは甘えではない。その基準は?

会社を辞めること」と「甘え」は別問題です。

でも、今現在の職場の人とのつながりは、会社を辞めた後も続くことが多いですよね。

たとえ自分が甘えているつもりではなくても、「甘えている」と周囲から思われず、円満退職しておくことは大事です。

どのような辞め方であれば「甘え」と捉えられないのか、その基準について見ていきましょう。

1. 問題を積極的に解決しようとしているか

退職の理由が「甘え」に当てはまるようなものであったとしても、それによって生じる問題を解決していこうとする姿勢があれば、周りからの評価は変わるでしょう。

会社を退職する時には、引き継ぎなど様々手続きがあります。

辞めるからといって、うやむやにするのではなく、きちんと社会人として責任を果たすんだという意識を持つこと。

最後まで自分が抜けることによって起こる問題に対処し、きちんと引き継ぎを行っておけば、批判されることは少ないでしょう。

2. 現在の仕事を確実にこなしているかどうか

現在の仕事を確実にこなしているならば、仕事に対する責任をしっかりと果たしていることになります。

さらに、いまの仕事からステップアップするというキャリアプランを自分自身で持っていれば、「甘え」からの退職とは一線を画したものとなります。

きちんといま現在の仕事をこなしている自分自身に自信を持ちましょう。周りの人からどう思われても、気にする必要は一切ないのです。

まわりに迷惑をかけないように退職するかどうか

退職する際に、まわりに迷惑をかけなければ「甘え」と言われることはありません。

無断欠勤を続けて、消えるように辞めると「甘えだ!」と批判されるかもしれませんが、退職願を提出して会社の了承を得た後、業務に差し支えないように引き継ぎを行えば、仕事に対する責務は十分に果たしています。

あなたの退職は、上司や同僚にとって快く受け入れられるものではないかもしれません。そのような気持ちを和らげるためにも、周りのことを考えながら退職の段取りを進めていくことが大切です。

4. 退職後どうするかを、具体的に考えている

会社を辞めると決めた時点で、退職後のことを具体的に考えていれば、自立していると言えます。

結婚を予定していたのに延期せざるを得なくなった。なかなか転職先が見つからないため、家賃が負担になり実家に戻ったなど、周りに迷惑をかけることになってしまわないか、考える必要があります。

そのあたりをろくに考えずに退職すると、「甘えだ!」と指摘されることでしょう。

段取りの良い人なら、会社を辞めると決めた時点で、すでに次に入社する会社が決まっているかもしれません。

そこまで進んでいないにしても、転職サイトやハローワークに通い、次に通う会社の目星をつけておくといいですね。

甘えとは、どのような状態?

1. 依存に近い状態

甘え」に近い意味のものに「依存」という言葉があります。この2つの言葉を比べながら、考えてみましょう。

甘え」は、「甘えていないで、自分のことくらい自分で考えなさい!」というように、否定的に使われることが多いですが、恋人同士で「甘え合う」という場合もあり、必ずしも否定的な意味合いばかりではありません。

しかし、「依存」は相手や物などに完全に頼っている状態を指します。依存された相手が重荷に感じてしまう「自立」を妨げるといった特徴があります。甘えにも依存に近い、相手が負担に感じようなものもあります。甘えすぎ、依存はできるだけ避けたいものですね。

しかし、甘えが必要な時もあります。精神的に辛い時、誰かを頼って相談することは大切です。会社を辞めたいと思い詰めるぐらい気持ちに余裕がなくなったとき、上司からハラスメントを受けた時、人間関係に行き詰ったとき、気持ちを誰かに聞いてもらうことは重要なのです。

2. 自己管理ができていない

朝起きて会社に遅刻しない、提出物は期限を守るといったことは、社会人として当たり前のこと。

そういった基本的なことができていなければ、上司から「何を甘えているんだ!」と厳しく叱責されるかもしれません。

これは、「自分の管理くらい、自分でしっかりやれ!」と自立をうながす意味での叱責。自己管理をし、自立していない状態を甘えていると見られることが多いのです。

3. 相手のことを考えず、自分のことしか考えていない

社会人であれば、周囲のことを考えて行動することが基本です。

進んで業務を行うことが少なく、できる限り楽をしたいという考えで、楽な仕事ばかりを選んでいると「甘えている」と見られるでしょう。自分が楽することしか考えていないからです。

相手の人やまわりの人の立場を考えることも、社会人としては大切なことです。

4. 後先を考えずに行動する

会社を辞めたいと思った時、引き継ぎの段取りや、退職後の生活費のことをよく考えず、勢いで辞めてしまうケースも見られます。急に辞められると、周りの社員達に迷惑がかかります。

周りにかかる迷惑や、後先を考えずに行動すると、甘えていると見られる場合があります。

5. 甘えは、「否定的なもの」とは限らない

甘えは、「否定的なもの」と受け止められることが多いですが、人間が生きていく上では必要なものです。

子どもが親に対して甘えるのとは異なり、大人の甘えは「自立していない!」と見られるケースが多いですね。

でも、精神的に追い詰められている場合など、誰かに甘えて相談することは必要です。

一人で我慢しているだけでは、何も解決しませんし、辛いだけです。

そもそも人間は、誰かに甘えることなく、一人きりで生きていくことなどできません。


仕事を辞めることそのものは、甘えではない

会社に問題があり、それを解決しようと試みた。あるいは意見を出したけれどそれが通らない。……といった状況。

あるいは、今の自分にとって、会社を辞めて新しい職場で再スタートを切った方が効率的だし、キャリアアップにもつながる。

そう確信するならば、退職は立派な選択肢のひとつです。

仕事を辞めること自体は、甘えではありません。

ただ、退職する時には、周りに配慮しながら引き継ぎなどの段取りを進めていきましょう。

辞めても同じ業界で仕事をしたり、付き合いがあったりすることも多いですから、辞める時のあなたの印象はとても大切です。

しかし、結局どんな辞め方をしても「甘えだ」という人はいるものです。

そこで、自分が努力しているのに、そういう批判を受けた時には気にしないことです。

あなたに合った会社で社会人生活を送ることは、あなた自身のため、社会のためでもあります。

ぜひ新しい仕事で、能力を発揮し、キャリアアップしていってください。
 

あなたが楽しく、充実した仕事ができますように!