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女性が「残業辛い…」と感じたら。残業疲労度チェックで診断!残業のない生活へ
2020.07.09

女性が「残業辛い…」と感じたら。残業疲労度チェックで診断!残業のない生活へ
同じ仕事をしていれば、男性も女性も関係なく残業するものですが、今回は「女性の残業」について焦点を当てていきます。
女性の残業の平均時間はどのくらいで、どのぐらいから残業を辛いと感じる女性は多いのでしょうか。
あなたの残業によって引き起こされたストレス・疲労レベルはどのくらい? 残業のストレスによって引き起こされる症状や、それに対してどう対処していくべきなのか、ご紹介します。
女性の残業の実態は? 毎日の残業が疲れを蓄積させる
実際に女性の残業時間はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省や株式会社マイナビによる残業時間に関する調査を見ていきましょう。
残業時間の平均は12.9時間
厚生労働省の調査によると、男女合わせて事業所規模30人以上での所定外労働時間の平均は平成28年11月現在12.9時間という結果が報告されています。
毎月勤労統計調査 平成27年分(第2表 月間実労働時間及び出勤日数の項参照)
1日当たりにすると約35分くらいですね。
また、2015年に行われたマイナビウーマンのアンケート調査によると、女性の毎日の平均残業時間は、
0~30分以内……45.4%
1~2時間以内……32.8%
2~3時間以内……15.7%
という結果となっています。
マイナビウーマン「働く女性の残業実態!」>
こちらもだいたい30分くらいのところが平均になりそうです。
残業時間の平均としては、男女差はあまりなく1日に30分くらい。毎日残業があった場合、月に10時間余りの残業時間が発生していることになります。
理想の残業時間は月10時間以下
これに対して、「理想の残業時間は?」という項目で、回答率が最も高かったのは月の残業時間が10時間という答え。平均の残業時間よりやや少ない数字ですね。
回答者がどのくらい実際に残業した上で理想について答えているのかがわからない調査のため、理想と現実が一致している人が多いとは必ずしもこの数字からはいえません。
他のインターネットのアンケートなどでは、多くても30時間までの残業を目安に考えている人が多いようです。
毎日1時間以上の残業が続いているのであれば、「辛い」ラインに達しているといえるでしょう。これが恒常的に40時間、50時間となっているのであれば勤め方を見直した方がいいかもしれません。
女性にのみ理想の残業時間を調査したものでは、半数以上の女性が残業そのものを望んでいないというアンケート結果も出ています。
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残業の理由と辛さ
残業といってもその理由はさまざま。残業に関わるアンケート調査の中では、
・残業をして手取りを増やす
・残業をしなければ仕事が終わらない
・上司が残業するので一緒に残業する
・残業をしなければ仕事が終わらない
・上司が残業するので一緒に残業する
など、残業をする理由がいくつかあげられています。
残業の時間数だけではなく、残業の種類によっても感じるストレス、疲労は変わってきます。
残業の種類と、それによって引き起こされるストレスについて見ていきましょう。
1.突発的な残業
毎日残業があるわけじゃなくとも、突発的な残業が入り、気がついたらかなりの残業時間を過ごしていたという人も多いかもしれません。
特に顧客の対応や営業といった人に関わる仕事をしている人や、メンテナンスに関わる仕事をしている人はトラブルへの対応や相手の時間にも左右されることが多いでしょう。
人間は、予定していた物事が予定通りに進まないことにストレスを感じるようになっています。
残業を頼まれるまでは帰ってからどうするかというスケジュールを立てていたのに、急に変更する必要が出てくるとストレスを感じるのです。
2.必要のない残業
残業をしなければならない風土があったり、上司が残業をしているときには帰れないような空気の会社もあることでしょう。
そうなると、今やらなくてもいい内容の仕事を残業でやる。なぜやらなければいけないのかという葛藤も生まれます。
葛藤があると人はストレスを感じてしまいます。
また、仕事の終わりがけにラストスパートをかけるタイプの人は、帰り際に残業を頼まれるとストレスが増えます。
仕事が終わったと思った瞬間、注意力が散漫になったり無気力や抑鬱症状が生まれたりするためです。
残業によるストレス・疲労レベルをチェック!
残業の状態で、疲れや辛さも変わります。
残業を辛いと感じるレベルが高くなると、症状が心や体に現れることがあります。
自分が今どの段階の症状が出ているのか、チェックしてみましょう。
あなたの疲労レベルはどのぐらい?
◆Level1 日常の習慣が変わった
習慣としてやっていた家事やマッサージなどがうまくできなくなったり、お風呂に毎日入らなくなったなどの小さな変化はありますか?
長時間労働を続けていると、時間的な余裕がなくなるだけではなく、心身へと段々表れてきます。ストレスや疲れが元のライフスタイルを変えてしまうのです。
◆Level2 スケジュールを入れなくなった
残業が度々続いて、自分が立てていた予定を守れなくなると、予定そのものを立てなくなってしまいます。
明日にしようと先延ばしが増えてきている人も、計画通りに行動することができなくなっている可能性があるので要注意です。
◆Level3 趣味への興味が薄れた
今まで好きだったことや趣味に興味が薄れたり、楽しいと感じなくなっていませんか?
ストレスで脳が疲れきっていると、好きなことをするより疲れたくないという気持ちが勝ってしまいます。
特に読書やゲームのような、子供の頃から持っていた趣味への興味が薄れている人は要注意です。
本来、長年の趣味は簡単に興味が薄れるものではないのです。
◆Level4 人付き合いが苦手になった
人に対する気遣いというものは、無意識に行うもの。でも、ストレスがたまっている状態では、誰かを気遣う余裕がなくなり、すぐに疲れます。
仲の良い相手からでさえも、気遣われることが嫌になり、気のおけない友人とすら会う予定を立てなくなりがちです。
◆Level5 十分な睡眠時間がとれていない
残業時間が増えて、睡眠時間が削られている人もいるかもしれません。
以前よりも睡眠時間が十分でなかったり、寝つき、寝おきが悪くなったりしているときにも体調不良を疑ってみましょう。
十分な睡眠時間というのは最初90分のレム睡眠がいかに充実しているかが肝心。うまく眠れなくなるとどれだけ寝ていたつもりでも日中に急な眠気に襲われることがあります。
ストレスや疲労により睡眠に問題が出ることは珍しくありません。
◆Level6 食事がおろそかになった
食事の優先順位が以前よりも下がっている場合は注意しましょう。
眠ること食べることという必要最低限の生活の中で、おろそかになりやすいのは食事。食事に時間や質がかけられなくなるのは悪い兆候です。
また、同じものを食べているはずなのに以前と味が違うように感じてくる、明らかにおいしくない、香りがしないといったことがあった場合は要注意です。
ストレスや疲労により味覚障害が起きている可能性があります。
◆Level7 体調不良や生理不順になった
ストレスや疲労が体に出やすいのは胃や腸といった内臓や肌質。胃痛や便秘、頭痛が続いていたり、肌荒れがひどくなっていたりする人は体が耐えられなくなってきています。
生理不順や月経にともなう体調不良が悪化している場合も気をつけましょう。
月経はストレスに左右されやすいものです。前まではなかった症状が出た場合はすぐに婦人科で診察をしてもらうことをおすすめします。
◆Level8 以前のように出社できなくなった
朝うまく起きられないことが続く、食事の味がしなくなる、体調不良が続くといった症状はいずれもうつ病につながるサイン。
それらの症状があり、以前のようにスムーズに出社できなくなったと思い始めた頃には既にうつ病になりかけている可能性があります。
◆Level9 朝、家から出られなくなった(うつ病の初期症状)
朝起きられないという症状から、いつのまにか家から出るのが憂鬱だ、会社へ行くことが怖いという理由でうまく出社ができない人はうつ病の初期症状が表れている可能性があります。
買い物や人と会うのであれば大丈夫だが、出社のみうまくいかない人ももちろん当てはまります。
◆Level 10 出社しようとすると緊張して動悸や震えが出る(うつ病の可能性が高まる)
会社に行くことが困難で午前欠勤や遅刻、無断欠勤が増えてはいませんか?
または、出社時オフィスが見えた時、激しい動悸や息切れ、緊張して汗が止まらないなどの症状はありませんか?
たとえ出社できたとしても、以前と比べ人と会話をすることに恐怖を感じる、足がずっと震えているなどの症状があった場合はうつ病になっている可能性があります。
これらの症状が一つまたは複数出ている場合は、心療内科や精神科を受診するようにしましょう。
健康を害し、命に関わる危険性も
上記のチェックリストでLevel5以降の項目でチェックが付く人は、残業による疲労、ストレスが健康に影響を及ぼしています。
症状がはっきりと出ている場合は、医療機関での改善や治療が必要となる場合があります。
長時間労働やストレスにさらされ続けることによって、過労死ということになる危険性もあります。
くも膜下出血や脳出血、不整脈、狭心症といずれも不意に起こる症状で、突然死にいたります。うつ病など精神面の不調による衝動的な自殺ということも考えられます。
残業レベルが高くなればなるほど、命に関わる危険性に高くなるのです。
残業の辛さを解決するための方法
では、残業の辛さはどのようにして解決したらいいのでしょうか。
残業続きで、体も心も疲れているときには、視野が狭くなり、自分自身のことを考えるのがおろそかになりがち。
次のことを押さえて、あなたの場合には、どのような方法を取ればいいのか考えてみましょう。
1. 残業をしないメリットを考えてみよう
毎日の仕事に全力疾走していると、そうではない生き方を考えられないことがあります。
でも、残業をしない、あるいは少なくなると次のようなことができるんです。
⓵自分の時間ができてプライベートが充実します。買い物や美容室にいる予定を組んで、ストレス発散できます。⓶睡眠時間を十分にとって、体と心の調子を整えることができます。
⓷明日の仕事のことだけでなく、自分の将来を考える余裕ができます。
2.自分の理想と向き合ってみよう
いまの仕事環境と自分の理想の違いに向き合ってみましょう。
何歳に結婚したいのか、子供はいつ頃ほしいなど、どんな仕事をしていきたいのか理想のライフプランを思い浮かべたとき、今いる環境は適切な場所でしょうか。
いまの基本給だけでは生活費が足りないという人もいるでしょう。
残業に費やしている時間が理想を実現するために本当に必要なのか、自分に問いかけてみましょう。
3. 仕事の5年・10年後を考えよう
いまの仕事が楽しい、仕事が生きがい、昇進のために残業している、という人もいるでしょう。
理想や将来は人それぞれ。残業を我慢していても、5年後、10年後を考えたときに、その我慢が報われないと思うのであれば、次のステップへの行動を起こしましょう。
4.残業の少ない部署へ異動できるか相談してみよう
今いる環境を変えなければ残業時間も変わらないのであれば、上司や人事部の人へ相談してみるべきです。
もしも社内に残業の少ない部署がある場合には、異動を希望してみるのもよいでしょう。
部署や環境の変化で変わってくる場合もあるからです。
5.転職を考える
残業の多さや辛さから、転職を考える人は少なくありません。
社内での環境や部署の変化では状況が変わらない場合は、転職も考えるべきです。
より条件が良い場所で働くことができるのであればそれにこしたことはありません。
ただし、転職するとなると準備期間が必要です。決して楽な道ではないため、計画性を持って臨むようにしましょう。
転職を考え始めたら、残業時間についても調べよう
残業が多い職種
転職活動を行う前に、各職種や業種の残業時間を調べておきましょう。
残業が多い職種や業種はランキングもでているため、その一部を紹介します。
②メディア
広告業やテレビ業界といったメディア業界は残業時間の多い業種としては一位を占めています。
営業から技術職までさまざまな業態であり、離職率の高さも懸念されています。
③IT
IT業界は技術を身につけた人でしか働けないために、人員の補充がすぐに出来るということが難しく、状況に左右されやすい職種だと言えます。
こうした専門職は、人手が足りなくなった時にすぐに長時間労働などで労働環境が悪化する可能性があります。
①小売・外食
勤務時間ばかりでなく、休日の少なさが問題になっているのがレストランなどの外食産業やスーパーといった小売業です。
年末年始など他の業種が休みのときも出勤することが多く、ハードな職場環境のところが多いです。
残業が少ない職種
残業が少ないとされている職種の上位は事務職となっています。
職務形態にも、正社員だけではなく時間契約である派遣社員が多いことも理由の1つです。
①一般事務
②秘書・受付
③医療事務
②秘書・受付
③医療事務
残業が辛いと感じたときこそ、自分と向き合おう
「残業が多くて辛いけど、今は大変な時期だから」
「そういう会社だから仕方ない」
「部長が残っているのに自分だけが帰るわけにはいかない」……。
連日の残業の疲れがたまっているのにそんな風に考えて、我慢していませんか?
疲れ方、ストレスの感じ方は、個人差が大きく、他の人はなんともない残業であっても、ある人にとっては体調不良を引き起こしてしまうような大事ということもあります。
毎日の残業が続いていると、改めて自分のことを考える余裕はないほど疲れているかもしれません。
本当に疲れているときには、我慢することに精一杯で行動力がなくなってしまいがちです。
そして、そのまま疲れきって新しいことにチャレンジできなくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
でも、辛いと感じているときほど、自分の理想や将来像を思い浮かべて、どうするのが自分にとって最善なのか考える必要があります。
我慢をしているだけでは、いまの状況から抜け出すことはできません。
そして、辛いと感じることを負い目に思う必要はありません。
残業するメリットよりも、体調不良やストレスなどデメリットが大きければ、自分のケアを優先していいのです。
一番大切なのは、我慢していまの状況をなんとか乗り切るということではなく、将来のためにいまをどれだけ有意義に過ごすかということ。
そして、環境を変えたり、我慢をしないと決めることが必要となることもあるでしょう。
ここで一度、思い切って、自分自身を最優先に考える方向へ頭をリセットしてみましょう。
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https://hatarakus.jp/procedure/labor-problem/rosai/3-hours-of-overtime-work/
あなたが残業の辛さから解放されて、より良い将来への設計図が見つけられますように。
2020/07/09