パワハラで会社を辞めたい…辞める前にやっておけば救われること | はたらくす

パワハラで会社を辞めたい…辞める前にやっておけば救われること

パワハラで会社を辞める前に パワハラ・セクハラ

上司、あるいは先輩社員のパワハラで会社を辞めたい……と悩んでいる人は、実は大勢います。

    「会社辞めたい…でもここで辞めるわけにはいかない……」

    「パワハラに負けたくない…。」

    「退職届を出したい…」

これはあなただけではありません。

すぐにでも解決したいと思うのは当然です。

しかし、会社を辞めるにあたっては、一度落ち着いて考えることが大切です。

会社を辞める前、辞める時、辞めた後に何をすべきかを解説します。


パワハラで会社を辞める前にすること

パワハラの定義については、
これはパワーハラスメント?パワハラの定義に当てはまるか確認6項目

1. パワハラ原因の分析をする

パワハラの原因を分析

(1)自分に関すること

【仕事についていけない】
パワハラを受ける最も典型的な原因は、仕事についていけないことです。

少々仕事ができない部下や後輩であっても、それを上手に育てることが上司・先輩の仕事…

とはいえ、現実的な問題として周り人の足手まといになっているのも事実です。

【ノルマの未達】
営業部門では、ノルマを達成できないと部署全体の成績の足を引っ張ることになるため、パワハラの対象になりがちです。

【コミュニケーション力が低い】

  • まともに挨拶しない
  • 報・連・相がまったくできない

といったタイプの人は、上司や同僚の大きなストレスのタネになっています。

それがパワハラとなって返ってくることもあります。

【ゴマすりが苦手】
世の中には自意識過剰で子供並みの精神レベルの人も少なくありません。

こうした上司や先輩はうまく持ち上げないとすぐに機嫌を損ねます。

バカにゴマをするのも不愉快ですが、正直すぎると自分がイジメの対象になりかねません。

【上司・先輩より優秀】
上司・先輩より優秀な人は、出世の妨げになる存在として、また自らの保身のためにうとまれるかもしれません。

単に嫌われるだけならよいのですが、徹底的にイジメ抜かれる恐れがあります。

【オタク趣味】
最近は少なくなりましたがアニメやゲームなどのオタク系の趣味を毛嫌いしている人もいます。

仕事に迷惑をかけているわけでもなく、人の趣味は放っておいてほしいものですが、そんなものは卒業しろ!といわんばかりに一方的な説教をされることがあります。

【私生活で問題を抱えている】
私生活で問題を抱えていると、雰囲気が暗くなり仕事に身が入らず上司や先輩の不興を買うことがあります。

また異性関係やギャンブルなどのトラブルを毛嫌いする生真面目な人は、そうした問題を抱える人を徹底的に攻撃する人もいます。

【マジメ人間】
逆に上司が飲む打つ買うの三拍子揃ったような人で、自分が真面目堅物すぎるとそうした上司にウケが悪く、結果としてパワハラの標的になることがあります。

(2)上司・先輩側の問題

【仕事についていけない】
自分に与えられた仕事を全うできない上司・先輩が、部下や後輩に八つ当たりすることは珍しくありません。

たまに怒鳴られる程度ならまだしも、連日罵声を浴びせられることもあります。

【ノルマが過大】
上司や先輩が過大なノルマを与えられ消化しきれない状況だと、ストレスのはけ口が部下や後輩に向かうことがあります。

上司に言えない不満を弱い立場の部下・後輩へ向けるという構図です。

【自己中心的な性格】
自己中心的で傲慢な人は、総じて「優秀な自分」像に酔う傾向がみられます。

こうした人は自分の意に沿わない人たちを敵視するため、一度嫌われると徹底的にイジメられる恐れがあります。

【攻撃的な性格】
自己防衛本能から、他人を徹底的に攻撃するタイプの人がいます。

この手の人は他人を攻撃することが目的化しているため、関係が途切れるまでパワハラがやみません。

【責任を取らない】
上司や先輩が自分の責任を他人に押し付けるというかたちのパワハラを行うことも少なくありません。

組織的にターゲットにされると反論しにくくなり、どんどん追い込まれるので注意しましょう。

【体面を過度に気にする】
体面を過度に気にする人は、部下や後輩の些細なミスにも激高します。

「俺の顔に泥を塗るつもりか!」といって、部下や後輩を徹底的に糾弾します。

【私生活で問題を抱えている】
夫婦関係や子供の教育などで問題を抱えている人の中にも、部下や後輩をストレスのはけ口にする不届き者がいます。

(3)会社に関すること

【パワハラに無関心】
最近は少なくなりましたが、パワハラの存在自体を認めようとしない会社もあります。

パワハラは職場ではなく個人の問題だと位置づけて一切対応しないという魂胆です。

【体育会気質が強い】
体育会気質が強い職場ではパワハラが見過ごされがちです。

公務員でも自衛隊、機動隊(警察)、レスキュー隊(消防)など体育会気質が強い職場ほど、自殺に追い込まれるようなパワハラが多いようです。

【パワハラと指導を混同】
学校の体罰と同じで、パワハラを部下や後輩に対する「熱血指導」と捉え肯定的にみる社風の会社もあります。

「昔はもっと厳しかった」という発言が横行する職場は要注意です。

【ノルマ至上主義】
営業系の会社や職場でありがちなことですが、ノルマ至上主義の弊害としてパワハラが見過ごされているケースもあります。

2. パワハラ改善策の実施

パワハラ 改善策

(1)自分に関すること

【仕事のスキルアップを図る】
パワハラを防ぐ上で一番重要なのは仕事の能力を高めることです。

周りの人の足手まといにならなければ攻撃されるリスクは減ります。

【コミュニケーション方法を改善する】
コミュニケーションの改善は結構難しいですが、パワハラをする人に問題点を聞いて具体的な改善策を提案する方法もあります。

始業時にメールで前日の行動報告を行うといった約束をすることが考えられます。

【ゴマすりに徹する】
自意識過剰で尊大な上司や先輩に対しては、「大人の対応」に徹することも一案です。

キャバ嬢が客を転がすような意識で、上司や先輩が喜ぶことを言ってあげるという処世術も必要です。

【私生活の問題を反省する】
私生活の問題がある人は、ケジメをつけることが重要です。

必ずしもすぐに対処できることではありませんが、いつまでも引きずらないことが大切です。

場合によっては問題点の一部を職場で公開して理解を求めることも考えましょう。

(2)上司に関すること

【同僚と結束して当人に訴える】
パワハラのターゲットが一人に絞られているケースは稀です。

通常は複数の被害者がいるため被害者同盟を結成して、パワハラをする上司・先輩へ訴える手もあります。

1対5とかで詰め寄られるとビビッて大人しくなる人もいます。

【上司・先輩の上司へ相談する】
上司・先輩のさらに上の上司に、当人への改善指導をお願いすることも考えられます。

ただし、パワハラ上司・先輩がその上司にとっての「かわいい部下」であれば指導を期待できません。

営業成績が良かったりゴマすりがうまかったりすると、上司にかわいがられている可能性が高いでしょう。

上司や先輩との関係性を確認してから対応した方が良いでしょう。

【人事部へ相談する】
一般的に人事部はパワハラに対する理解も深いため、相談すれば真剣に話を聞いてくれる可能性が高いでしょう。

ただし事なかれ主義の会社では、パワハラ上司・先輩の肩を持つ恐れもあります。

人事部へ相談する際には証拠を揃えて適切な対応を迫ることが大切です。
人事部に持ち込まれる相談事10。人事部へ相談して解決してもらえるの?

【内部通報窓口へ相談する】
大企業の場合は不祥事等に関する内部通報窓口(ヘルプライン)が設置されています。

通常はコンプライアンス担当役員や社外の弁護士などが窓口になっています。

ここへ通報することも一案です。

【労働組合へ相談する】
労働組合は労働者の権利保護のための組織であり、パワハラ問題にも真剣に対応してくれるはずです。

ただし多くの組合は労使協調路線をとるため、会社にとって都合が悪い(面倒な)案件だと判断されるといい加減な対応でお茶を濁される恐れがあります。

(3)会社に関すること

【労働基準監督署へ相談する】
会社の経営方針や体質に問題がある場合は、労働基準監督署へ相談することをお勧めします。

その際、具体的な証拠をできるだけ多く提示することが重要です。

パワハラの横行を会社が見逃していることが分かれば、指導に乗り出してくれる可能性が高まります。

【弁護士へ相談する】
労働者保護に熱心な弁護士に相談する手もあります。

完全な手弁当で仕事を依頼することはできませんが、成功報酬を会社が支払う前提の契約を持ちかけることも考えられます。

【NPOへ相談する】
パワハラやブラック企業問題に取り組んでいるNPOへ相談するのも一案です。

ただし、こうした団体の素性を良く調べずに話を持ち込むとかえって面倒なことになるリスクがありますので慎重に対応しましょう。

3. 転職活動

(1)転職理由の検討

パワハラを理由に転職活動していることは、積極的に開示すべきではありません。

自分に100%落ち度がなくても、好意的にみられる可能性が低いからです。

下手をすると被害者にも問題があったと受け止められかねません。

    「新しいことにチャレンジしたい」
    「新たな職場でステップアップを図りたい」

など、前向きな理由を前面に出すことが望ましいでしょう。

(2)転職先の検討

パワハラの原因が当事者だけでなく会社にもあると考えられる場合は、似たような体質の会社へ転職することは避けるべきです。

  • 売上至上主義
  • 体育会気質
  • 事なかれ主義

などの体質は同業種の中である程度共通するため、異業種転職も検討しましょう。

(3)転職時期の検討

転職する際には、パワハラの証拠集めと仕事の引継ぎを完璧に終えておく必要があります。

それぞれに必要な期間を見積もって転職時期を決めることが重要です。

一刻も早く嫌な職場を離れたいという気持ちで中途半端な辞め方をすれば、後々面倒なことになりかねません。

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パワハラで会社を辞める時にすること

パワハラで辞める時 すること

1. 就業規則遵守を徹底する

パワハラを告発すると必ず自分も非難されます。

  • 仕事のデキが悪い
  • 態度がデカい
  • 反抗的だ

など、パワハラ上司・先輩の肩を持つ意見が絶対に出てきます。

そうした人たちがつけ入る隙を作らないように、会社を辞めるまで就業規則の遵守を徹底することが大切です。

2. 責任追及の材料を集める

会社を辞めた後にパワハラの当事者や会社に対し、責任追及を行ったり退職金の支給などの権利を主張したりする可能性もあります。

このためパワハラの証拠固めに万全を期す必要があります。

3. 円満に自己都合退職する

とにかく自分にはまったく非がないことをアピールする上で、形式的な円満退職は欠かせません。

パワハラ告発を根に持ち懲戒解雇しようとする会社もありますので、そうした口実を与えず通常の自己都合退職に持ち込むことが重要です。

懲戒解雇は再就職の障害にもなりますので絶対に避けなければなりません。

パワハラで会社を辞めた後にすること

1. 労災申請の検討

パワハラにより心身の不調が生じた場合は、労災申請を検討しましょう。

会社が申請に応じない場合は、労働基準監督署へ解決策や代替策を相談してください。

2. 訴訟の検討

パワハラの被害が甚大な場合は、訴訟を検討してください。

民事訴訟による損害賠償請求だけでなく刑事事件(傷害罪)として告発することも可能です。

肉体的な傷害だけでなく精神疾患の場合でも事件化できます。

3. メディアでの告発の検討

会社や公的機関が真剣に対応してくれないときは、マスメディアやSNSなどでパワハラ被害を告発する手もあります。

その場合、十分な証拠を確保しておくことが不可欠です。

証拠が不十分であれば損害賠償請求等を起こされた際に対抗できません。

4. 転職

心身の重大な不調がなければ、すぐに転職しましょう。

パワハラ当事者や会社の責任追及も大事ですが、それに没頭して生活基盤を失ってしまえば元も子もありません。

新しい職場で仕事をすれば多少は気もまぎれます。


パワハラで仕事を辞める前に冷静な対応をするには

パワハラはセクハラや性犯罪と同じで、被害者には100%落ち度はありません。

しかし、周囲の人たちや世間が100%被害者の味方ではないことも事実です。

こうした状況を認識した上で、冷静に対応することが大切です。

つらい、大変な思いをしている時なので気がついてないかもしれませんが、周囲をよく見渡せば必ず助けてくれる人がいます。

そうした人たちの支援を受けながらパワハラを打ち破ってください。
 

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あなたがパワハラから脱出できますように。