転職での志望動機「事業内容への興味・関心」とする回答例と注意点

転職面接の志望動機 回答例と注意点

転職での志望動機「事業内容への興味・関心」とする回答例と注意点

志望動機をPRする時、志望する企業の事業内容への興味や関心に的を絞ることはよくあります。

しかし、企業側からすれば、自社に応募するのに自社の事業に無関心なはずがないと思うのは当然で、それが大きなセールスポイントとなるかというと一概にそうとは言えません。

つまり、ただ単に興味・関心があるというのは誰にでも言えることなので、決定的なPRにはならないというのは肝に命じておく必要があります。

では、事業内容を志望動機とする場合、どこに気を付けてPRすればいいのでしょうか。また、どのくらいの時間・長さで話せばいいのでしょうか。

興味・関心具体的な表現方法について解説するとともに、応募書類での記入方法、面接での回答方法に分けて具体的事例を紹介します。


1. 事業内容への興味だけでは説得力がない

事業内容に興味・関心があると言っても、必ず次の質問が追いかけてきます。それに応えていくには、事業内容を語るいくつかのキーワードを押さえておく必要があるので紹介しましょう。

(1)事業内容への興味・関心を説明するキーワード例

  • 成長性(業界の中でどれだけ成長している事業か)
  • 優位性(シェアなどにおいてトップあるいは上位にいるのか)
  • 開発力(新製品開発や新規市場の開拓が他より早いか)
  • 独自性(製品やサービスにオリジナリティがあるのか)
  • ブランド力(ブランド名を聞けば誰もが思い出すレベルか)

こういった言葉を最低でも5つ程度準備しておくと、追いかけ質問はたとえば以下のように切り返すことですり抜けられます。

面接官
面接官

「事業内容のどこに関心が?」

あなた
あなた

『御社の主力製品のブランド力です。』

面接官
面接官

「〇〇社の製品もブランド力があるけどどうなの?」

あなた
あなた

『製品開発力は御社の方が上だと思います。』

面接官
面接官

「△△社は歴史があるけどどうなの?」

あなた
あなた

『歴史より現在の技術力が大事と考えます。』

(2)面接ポイントは数字と最新ニュースで稼ぐ

面接で切り返す時のキーワードに加え、説得力を増すのが数字と、最新の企業ニュースです。

まず数字とは、たとえば

あなた
あなた

「○○ブランドの成長性は高く、毎年10%に伸びを維持されていることに強い関心を持ちました。」

といった使い方をします。

また、

あなた
あなた

「つい先日発表された〇〇新聞のデータでは、御社の製品はシェアランキング3位に躍進されていることを知りました。」

といったように、数字と最新ニュースを織り交ぜて、関心度の高さをアピールします。

  • 成長性⇒売上(営業利益率・営業利益額)の伸び率、業界ランキングなど。
  • 優位性⇒全国レベルの拠点(支社・営業所)数、小売業の店舗数・面積など。
  • 独自性⇒製品のシェア率、新機能・新技術の発表回数など。

最新のニュースは、ニュースサイトに企業名や製品名を登録しておき最新ニュースを常に把握できるようにしておきます。面接の当日に「今朝のニュースでは…」と切り出せば必ず面接ポイントを稼ぐことができます。

(3)本業を外さない

志望企業の事業内容をさまざまな視点で捉え、興味・関心を示すことは大変重要ですがひとつ、外してはいけないことがあります。

それは、その企業の「本業」です。最新ニュースはもちろん大事ですが、よく取り上げられる新規事業や新規出店、新製品発表などばかりに興味を示すと危険です。なぜなら、企業の安定的な稼ぎ頭は、実は本業なのです。

「当社事業の中で、最も興味がある事業はどこですか?」という質問が来た時、是非、本業を外さないようにしましょう。本業への興味を示して、はじめて自社に関心を持っているのだと思ってもらえます。

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2. 自分のスキルが活かせる事業と具体的な仕事は?

「事業内容のどこに関心・興味があるのですか?」に続き、よく聞かれるのが

「なぜ当社の事業内容に関心があるのですか?」

というシンプルな質問です。

この質問の背景は、「応募者が持つ仕事の力量やスキルについて知りたい」のです。つまり、応募者の持つ力量やスキルが、当社の事業のどこで役立つかを尋ねているのです。

転職で応募する人は当然ですが、前職での経験や実績を中心に次のポイントを外さずに答えるようにしましょう。

(1)志望先の事業内容と前職の関連をPR

解答例.A
解答例.A

「同じ事業内容だから自分の経験を活かせると思い志望しました」

前職と同じ事業内容だからというのは説得力があり、企業側も即戦力を期待します。

同一業種、同一職種ならなおさらです。

この場合は、もしかしたら前職の企業名を言っただけで納得してもらえるかもしれません。

いわば最大の売りなので、志望動機では間髪入れずしっかり売り込み、自分が考える当該事業の方向性についてもコメントを入ればより説得性があります。

「〇〇事業はここ数年少し停滞しましたが、今春より確実に持ち直していると理解しています。」など経験を語るといいでしょう。

解答例.B
解答例.B

「少し異なる事業内容だが、業務に通じているので志望しました」

たとえば扱い品目が同じだが、製造業と商社の違いとか、商社と小売業の違いとかだと、事業内容への興味は面接官も現実味をもって聞いてくれます。川上事業(メーカー)から見た川下事業(小売業)への興味(反対も可)は、実際、就職しても必ず役立ちます。

仕事上の専門用語が理解できるし、商売のコツを掴みやすいという特徴があります。したがって、志望動機では是非強調して述べるといいでしょう。

解答例.C
解答例.C

「事業内容はまったく異なるが、募集職種は同じなので志望しました」

事業内容はまったく異なるが、たとえば募集職種が営業職で同じだという場合です。この場合の「事業内容への興味・関心」は、「自分としては未経験の事業内容に挑戦したくて応募した」あるいは、「異事業に大変興味をそそられた」、という言い方になります。

そして、続いて「営業方法は違うと思うが、顧客の心をつかむコツや新規開拓のアプローチ方法は変わりなく、これまでの営業経験とスキルで必ずお役立ちできると思う」と結びます。

(2)鳥の視点と虫の視点で企業を見る

よく使われる表現ですが、企業の事業内容を捉える時に、「鳥の視点」「虫の視点」は重要です。

つまり、鳥のように空から俯瞰して事業の今後の方向性を語れる「鳥の視点」、仕事現場に這いつくばり一つひとつの仕事を体得していく「虫の視点」のことです。

特に転職時の志望動機で事業内容への興味を語る時は、業界全体についての想いと仕事や作業の一つひとつも好きだというスタンスで志望理由を述べることが大切です。以下、いくつか業界別の事例を紹介しましょう。

<業界別の事例>

  • 小売業
    インターネット時代のリテールマーケティングに興味がある一方、対面するお客様の顔を見ながらお勧めする販売が好きだ。
  • 製造業
    機械製造は日本の輸出産業になくてはならない代表的な事業で今後とも廃れることはないと考える一方で、私自身はモノづくり最前線で小さな部品一個一個に愛情を込めて組み立てるスキルに自信がある。
  • IT産業
    IT業界は今後、IOT(モノのインターネット)とAI(人工知能)の進展で益々活況が予想されると認識している一方、現場ではSE職として顧客の生の声をどう生かせるかを課題としたい。

3. 具体的な志望動機記入例と面接回答例

(1)数字から攻める方法

前段述べたように、事業内容への興味を示す時、数字を織り交ぜて語ることは大変効果があります。なぜなら、ビジネスの世界そしてビジネスマンはある意味、数字で動いているところがあるからです。

<書類での記入例>

    • 「事業内容への興味が第一です。
    • 〇〇業界ではリーディングカンパニーを標榜され、昨今の成長性(〇年度売上の前年度比+5%、同営業利益+8%)は目を見張るものがあります。
    特に主力ブランドは、業界シェア64%とゆるぎない地位を保っておられます。前職の経験を活かし、貴社のさらなる発展に貢献したいと考え志望しました。」

<面接での回答例>

あなた
あなた

「御社を志望しました一番の理由は、御社の事業内容です。
御社のホームページを見るまでもなく、御社は〇〇業界のリーディングカンパニーとして有名で、中でも昨今の成長は目を見張るものがあります。前年度は売上で前年比+5%、営業利益で+8%はじめ、今春の業界新聞社の発表では、主力ブランドの業界シェアが60%を超えたとありました。

一方、御社の開発力にも定評があり、昨年度に市場に出された新製品の数は10ブランドだったと記憶しております。このように、御社の高い成長性と開発力に、私自身のチャレンジ精神でさらに貢献できればと考え応募いたしました。」

(2)前職経験を事業内容に活かせるPR例

志望企業の事業内容への関心が単なる興味本位ではなく、自分が前職で得た経験やスキルを事業内容に活かせることをPRする事例です。

<書類での記入例>

    • 「志望理由は貴社の事業内容に共感したからです。
    中でも〇〇機器の開発力は業界屈指です。前職の同一業界営業8年の経験を、貴社製品のさらなる販売促進に活かせればと志望いたしました。」

<面接での回答例>

あなた
あなた

「今回御社を志望いたしましたのは、御社の事業内容に大変興味をもったからです。
理由のひとつは、私の前職が御社と同事業でそこで8年の営業職経験を持っているということ。二つ目は、御社は製品開発力に定評があり、他社に先駆けて新製品を世の中に送り出されてこられましたが、私の営業の強みは新製品キャンペーンにあることです。

営業活動の実績は職務経歴書に詳しく紹介させていただきましたが、前職のキャンペーンでは常に上位5位までに入っていたのが自慢です。この経験を是非御社事業に活かせればと考え、今回応募させていただきました。」

(3)「本業ありき」で攻める方法

志望動機で、志望する企業の事業内容への関心は有効な理由ですが、さらに本業への関心は地に足がついた理由として快く受け入れてもらえます。

<書類での記入例>

    • 「志望理由は貴社の創業時の事業である、本業への関心です。
    • 貴社のさまざまな事業への多角経営は有名ですが、多角化が可能なのは、本業での安定した収益確保があるからと考えます。
    前職の業種に川上と川下の違いはありますが、業界知識を活かして貴社に貢献できればと応募しました。」

<面接での回答例>

あなた
あなた

「私の御社を志望する理由は、御社の本業である〇〇事業への関心です。
私の前職は御社製品はじめ〇〇分野の製品を扱う販売会社で市場調査の担当をしており、製品知識と販路開拓にさまざまな情報を持っているのが強みです。

御社が今後も安定的に成長していくためには、本業の〇〇事業が重要との認識を川下企業として見てまいりました。前職のネットワークを生かし、今後、是非御社の発展に貢献できればと考えますので選考よろしくお願いいたします。」


面接では興味関心の深さをアピールする

「事業内容に関心や興味があるから応募した」という志望理由を述べるのは簡単ですが、自社の事業内容についてよく知っている面接官に向かって言う以上は、それなりの覚悟が必要です。

知っている事業内容を数字で語るようにせよというのも、具体的事業のどこに自分の経験を活かせるかを具体的に述べるというのも興味や関心の深さを示すものです。

1社のみの志望なら時間をかけて研究できますが、数社を掛け持ちでの就職活動となると、かなりの研究時間を要し、志望企業の業界や業種がいくつもまたがるとなおさらです。

だからといって、業界研究や事業内容の研究が浅くなると見抜かれてしまうのがこの志望動機です。

手間と時間をかけて研究し、しっかり動機を固めてから応募するようにしましょう。

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2018/12/21

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