能力不足の部下をうまく使う方法は?指導困難な部下10の傾向と対策

能力不足の部下 対処法 部下の指導

使えない部下がいると「あいつは能力不足だ!」と苛立ってしまいますよね。

ですが、部下が使えないからといって上司として何も対処をしなければ、今度はあなたが「上司としての能力」を疑われることになってしまいます。

部下に不足している能力はどんなことか、そして、具体的にどのような業務に支障が出ているのかをしっかり仕分け、分析し、それに対して対策を取ることが大切です。

「使えない」と感じる部下のタイプと、その対策方法についてご紹介していきます。


能力不足の部下【仕事が覚えられない】

1. 仕事はほとんどできるが、一部の仕事が苦手

仕事のできる部下でも、一部の仕事が苦手な場合があります。

成果を求める上司ほど、部下がそういった仕事に手間取っているとイライラしてしがちです。

でも、元々は仕事ができる人ですから、工夫次第で苦手なことも克服していってくれるはずです。

ここは上司として、能力の高さを評価して自信を持たせるように声をかけるのはどうでしょうか。

「○○君は有能なんだから、この仕事もスムーズにこなせるはずだよ。一工夫してみたらどうだい?」

前向きに仕事に取り組めば、意外と苦手な仕事もすんなりと進んでいくかもしれません。

2. 仕事はていねいだけど、遅い

仕事がていねいで、完璧なレベルの仕事を行う部下もいますが、その反面、時間がかかってしまうことがあります。

上司であるあなたとしては「ここまでていねいでなくてもいいから、もう少しスピードをあげて欲しい」と感じることもあるはずです。

そのような部下に対しては、このように対応してみてはどうでしょうか。

「仕事がていねいで、いい仕事をしているね。もう少しスピードアップできれば完璧だよ。仕事はスピード感も大切だからね」

いい仕事をしていることをほめた上で、スピードアップできればさらに完璧、ということを伝えましょう。

また、仕事をスピードアップしてもらう方法としては、「少し多いかな」と感じるくらいの仕事をあえて振る方法もあります。

仕事が多ければ、スピードアップせざるを得ないからです。この方法も活用してみると良いでしょう。

3. そもそも経験が足りない

「なぜ、部下は仕事ができないのか?」と考えて出た結論が「経験が足りない」ということだとしましょう。

経験が足りないのであれば、部下に経験を積ませるに限ります。

経験を積ませるには、「少し難しいかな」と感じるくらいの仕事をあえて振ると良いでしょう。

できない部下に難しい仕事を振ると、きちんとこなせるかどうか心配になりがちですが、「報告・連絡・相談」を徹底させながら、上司としていざというときはフォローするくらいの気持ちで、仕事を任せると良いでしょう。

場合によってはうまく仕事を処理できず、失敗するかもしれませんが、見方を変えれば失敗こそ良い経験です。

失敗をバネにできれば、部下は大きく成長するはずです。

4. 物覚えが悪い

中には物覚えの悪い部下に悩まされることがあるかもしれません。「なんで、こんなことすら覚えられないんだ?
」と不満を感じてしまうことがあるかもしれません。

物覚えが悪い部下に対しては、メモする習慣を徹底させましょう。

頭で覚えられないんだったらメモに書いてもらい、忘れたら見直してもらうという姿勢が大切です。

メモに書いておけば、万が一忘れてしまってもメモを見るだけで十分です。

頭で覚えるだけではなく、紙に書くことによって、さらに覚えやすくなり、物忘れしにくくなります。

「物覚えが悪ければ、物忘れしないように工夫する」ということを部下に伝え、部下に理解してもらいましょう。

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能力不足の部下【コミュニケーション】

5. 「報・連・相」が全くない

仕事ができない部下にありがちなこととして、報告、連絡、相談、つまり「報・連・相」を全く行っていないということがあります。

「報・連・相」を行わない部下は、自分自身のペースで仕事を進めてしまう傾向があります。

ちょっと相談すれば簡単に防げるミスも、相談せずに仕事を進めてしまうため、取り返しのつかない大失敗に発展してしまうことすらあるのです。

このような部下に対しては、上司の方からこまめに声をかけ、話をしやすい雰囲気を作ることが大切です。

また、報告、連絡、相談の大切さを部下に伝えるとさらに良いでしょう。

6. コミュニケーションを全くとらない

部下の中には、報告・連絡・相談を全く行わないだけではなく、コミュニケーションを全く取ろうとしない人がいることもあります。

コミュニケーションとは、上司に対する報告・連絡・相談だけではなく、同僚とのコミュニケーションや、休憩中の雑談なども含みます。

そういった部下に対しては、コミュニケーションの大切さをまずは伝えてみましょう。

例えば「社内ではコミュニケーションをこまめにとって、社内の風通しを良くすることが大切だぞ。その方がいい仕事ができるようになるぞ」と伝え、自分の方から積極的にコミュニケーションを取るようにしてみましょう。

それでも、部下が全くコミュニケーションをとろうとする様子がなければ、精神的にきつい状態なのかもしれません。

「どうした?元気がないようだな」と一声かけてみることも大切です。

能力不足の部下【能力が偏っている】

7. できた「つもり」になっている

上司の目線で見ると、仕事ができているとは言えない状態なのに、部下としては仕事ができた「つもり」になっていることがあります。

仕事ができた部下に対しては「報告」させることも大切ですが、仕事を始める前にしっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。

なぜこの作業を行うのか、この作業を行うことでどんなメリットがあるのかなど、仕事の意味を伝えることが大切です。

仕事ができた「つもり」になってしまう理由は、部下が自分のやりたいように仕事を進めてしまうことが考えられます。

しかし、事前に仕事の意味を明確に伝えて、部下が仕事の内容について納得すれば、上司が伝えた内容の通りに仕事を行うことでしょう。

また、部下には、仕事が終了したら必ず報告することも伝えておきましょう。

8. 一部の仕事は天才的、それ以外はダメ

仕事を任せると、天才的な仕事を行う人がいます。

しかし、天才的に処理できる仕事はごく一部で、その他の仕事は全くといっていいほどできない人がいます。

ついつい「なんでこんなこともできないんだ!」と叱ってしまいがちですが、このようなタイプの人には、「君は才能があるんだから、どんな仕事であってもできるはずだぞ!」とほめつつ励ましてみると良いでしょう。

否定的な言い方をせず、ほめて伸ばすことを心がけましょう。

それでも、仕事がなかなか処理できないようであれば、天才的な仕事が活かせる部署に異動させることも一つの方法です。

むしろ、その方が適材適所となるかもしれません。

9. 時間が守れない、片付けられない

遅刻が多すぎる! 時間も守れないのか……。
机の上はいつも散らかっている! これでは良い仕事ができるわけないだろう……。

基本的なことができない部下を抱えると、思わず頭を抱えてしまいますよね。
「もしかすると発達障害系かも?」と感じることもあるでしょう。

このような部下に対しては、「基本的なことができないと、なぜダメなのか」ということを伝えましょう。

例えば、時間が守れない人が一人いるだけで仕事が遅れてしまい、大勢の人に迷惑をかけてしまうということを伝えてみましょう。

また、散らかしていると「物を探す時間」という無駄な時間が発生してしまうけれど、片付けていれば劇的に作業が進むということを伝えるのも良いでしょう。

大変に感じるかもしれませんが、基本を教えるように、根気強く接することが大切です。

なお、発達障害が疑われる人ほど、発想力を活かすようなクリエイティブな仕事が得意な場合があります。

得意分野を活かした業務に就かせるのも、一つの方法かもしれません。

10. 仕事が全くできない

「どんな仕事をさせてもまるでダメ!」
「なんで、ここまで仕事ができないんだ?」

中には、何を任せても全くできない部下がいる場合があります。

このような部下に対しては「なぜ、この仕事を行うのか」という根本的なことから伝えてみましょう。

例えば、サービスの基本は「お客様のため」という一言に尽きますが、上司としてこのようなことを部下に伝えているでしょうか。

長く仕事をしていると当たり前に感じている基本的なことを、部下は知らないことが多いのです。

また、見方を変えれば仕事が全くできない部下を抱えるということは、上司自身が成長するチャンスということもできます。

仕事ができる上司であっても部下に仕事を教えたり、部下に仕事を振ったりすることが苦手な上司は多いものです。

使えない部下を単に「使えない!」とあきらめるのではなく、「どうすれば使える部下になるだろうか?」と試行錯誤しながら、部下とともに上司自身も成長していくことが大切なのではないでしょうか。


部下の成長は、上司であるあなた自身の成長に!

部下が「使えない」と感じるとき、部下には改善すべき点が多々ある一方で、上司が部下への対処法を改善しなければならないケースも多くあるのです。

部下に改善を促すことも大切ですが、上司であるあなた自身に改善すべき点はないかということについても振り返ってみると良いでしょう。

使える部下へと育てるのは大変なことではありますが、それによってあなたも大きく成長できる、ということを認識しながら部下を育成していきましょう。

 
能力不足の部下の指導で別の観点は、
能力不足の部下は、現在・過去・未来の視点で指導しよう!

あなたと部下の一人ひとりがいいチームになって、楽しい仕事をしていけますように。