普通の会社員がフリーランスになる前、在職中にやっておけば後悔しなかったのに…という準備は? | はたらくす

普通の会社員がフリーランスになる前、在職中にやっておけば後悔しなかったのに…という準備は?

フリーランス 事前準備 起業・独立開業

フリーランスを目指し、いよいよサラリーマンを辞めようかという時は、希望もありますが、

まだ独立するのは早いんじゃないか?」「会社を辞めてはたして食っていけるのか?

といった不安の方が大きいものです。

でも、大丈夫。みんなが通る道です。

しかし! 何も考えずに適当に辞めてしまうと、たいていしばらくしてから後悔するのも多くの人が通ってきた道だったりします。

退職までには、新たに始める仕事の準備だけでなく、いまの会社を円満に辞め、独立後の私生活を円滑に過ごすための準備も欠かせません。

独立しようと思ってもなかなか実行に進めない状況の人は、そもそもなぜフリーランスになるのか(なりたいのか)を考えることも大切です。

ここではフリーランス生活を早く軌道に乗せるために、会社を辞める前にやっておくべきことを解説します。

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フリーランスという生き方を選ぶことについて、人生観を整理する

まずはなんのためにフリーランスになるのか?という理由の整理です。

これをしっかり考えておくと、苦しいときも踏ん張ることができます。あるいはどこかで見切りをつける判断ができます。

フリーランス ライフバランス

1. ライフスタイルに対する考え方

まずは、

    「仕事、趣味、家庭のバランスを保ちたい」
    「仕事で成果を上げることを第一にしたい」
    「幸せな家庭を築くことを最優先にしたい」
    「趣味を仕事に発展させて生活したい」

など、自分の理想とするライフスタイルを明確にしておきましょう。

フリーランスになると、仕事とプライベートのON/OFFの切り替えが難しくなりがちです。

意外かもしれませんが、趣味や家庭生活とのバランスを大切にする人は、サラリーマンを続ける方が無難です。

2. 仕事に対する考え方

仕事の目的は

  • 収入を得ること
  • 社会に貢献すること
  • 自己実現を図ること
  • 快適な時間を過ごすこと

などさまざまです。

その中で自分が重視することを整理しましょう。

自分のやりたいことや職場環境にこだわる人はフリーランスに向いている一方、収入の安定性を重視する人はサラリーマンが合っています。

3. 家族に対する考え方

現在の仕事にもよりますが、配偶者や子供と過ごす時間や安定した生活を大切にしたい人は、フリーランスよりサラリーマンに向いています。

これも意外なことに、フリーランスの方が労働時間が長かったり決まった休みをとれなかったりします。

一方で障害を抱える家族や年老いた親の世話をしたい人は、早めにフリーランスへ転じて仕事の基盤を固めるとよいかもしれません。

フリーランスには、時間の自由がある一方で、収入の安定性は低下するという特徴があります。

そのために働き詰めになってしまいやすいのです。いつ働くかは自由だが、働く総量は増えたという人も多いのが現実です。

こうした点から家族との関係を考えて、フリーランスになるメリットとデメリットを検討することも大切です。

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仕事・業務の準備はどこまでできているか?

独立してはじめる仕事の準備は、可能な限り在職中にできるものをやっておきましょう。

退職前の引き継ぎなど、ドタバタと忙しいかと思いますが、退職後すぐに収入が発生させられるように頑張りましょう。

フリーランス 仕事の準備

1. 商品・サービス力の強化

まず、フリーランスになって自分が売る商品やサービス力に磨きをかけることが重要です。

サラリーマンと違い、フリーランスには自動的に仕事が割り振られることはありません。

腕が悪ければ一切仕事はありません。

2. 販売先の確保

腕がよくても販売先を確保できなければ商売になりません。

フリーランスに転じたときに自分を買ってくれる見込み顧客を作っておくことが重要です。

日本では取引先の元社員を使うことをためらう企業も多いため、その辺りの感触を探っておくことも大切です。

3. 業務プロセスの整備

生産、販売、管理に関する、基本的な業務プロセスの整備も必要です。

業務内容によっては、見積、納品(検収)などの具体的な基準や手順の整備が欠かせないはずです。

4. 事業計画の策定

何を誰に売るのかイメージが固まり基本的な業務プロセスを整備できたら、ビジネスの見通しを計数化した事業計画を策定します。

事業計画がなければオフィスを借りたり銀行取引を始めたりできなくなる可能性があります。

5. オフィス・店舗の確保

事業計画に基づきオフィスや店舗・倉庫などを確保します。

プログラマー、ウェブデザイナー、ライターなどパソコン1台で仕事ができるフリーランスであれば、自宅の1室をオフィスにすれば十分です。

  • 家賃
  • 住宅ローン利息
  • 減価償却費
  • 固定資産税

などの一部を専有面積に応じ事業経費に算入できます。

6. 機械・設備の確保

設計技師、美術品・工芸品作家などの場合は、測定機器や工作設備などの確保も必要になります。

機会設備は自分で調達するほか必要な時に借りることも考えられます。

7. 個人事業主の開業届出

開業したら2週間以内に所轄の税務署へ個人事業主の開業届出を提出しなければなりません。

開業と同時に各種契約手続きも必要になるため、印鑑登録も忘れずに行いましょう。

いまはネットで安いハンコが早ければ数日で手に入ります。

さらに事業内容によっては、見積書や請求書に押印する事業印(角印)も必要になります。

8. 記帳・決済プロセスの整備

事業用の預金口座を開設して、

  • 売上(見積提出⇒受注・契約⇒納品⇒請求⇒入金)
  • 売上原価・販売管理費(見積受領⇒発注・契約⇒受領・検収⇒請求受付⇒支払)

に関する記帳・資金決済プロセスを整備することも欠かせません。

9. 決算・申告体制の整備

個人事業主として確定申告を行うための体制整備も必要です。

確定申告には、単式簿記(現金収支)による「白色申告」と複式簿記に基づき貸借対照表と損益計算書を作成する「青色申告」の2種類があります。

後者の方が少し複雑ですが、65万円の所得控除枠を活用できるメリットがあります。

年間1、2万円でクラウドサービス型の青色申告ソフトを利用できるため、それほど大変な作業にはなりません。

ちゃんと税務申告を行うために、軽く1冊この手の本を読んでおきましょう。

円満退職に向けてやるべきこと

フリーランス 円満退職の準備

1. 退職時期の決定・通知

できれば1か月半ほど前までに上司へ退職意思を伝えて、当月末までに翌月末の退職手続き行うことが望まれます。

特に円満退職をするためには、余裕をもって退職意思を伝えることで会社や同僚への迷惑を最小限にする必要があります。

法律上は、正社員はいつでも退職を申し出ることができます(民法第627条第1項)。

ただし、月給制の一般サラリーマンが月末に退職するときは、当月の前半までに申し出なければなりません(同第2項)。

一方、会社が労働者を解雇するときは30日以上前の予告が必要になります(労働基準法第20条第1項)。

2. 業務の引継ぎ

円満退職である以上、業務の引継ぎは必須です。

通常は、正式に退職届を提出してから引継ぎを開始します。

退職までに有給休暇の消化を求められることも多いため、1週間程度で引継ぎを終えられるように準備することが大切です。

有給休暇期間は当人がいなくなっても業務の円滑な遂行に支障がないことを会社が確認する期間でもあるため、しっかり消化する前提でスケジュールを考えましょう。

3. 私物の整理

私物はすべて持ち帰る必要があります。

一方、私物でないものを持ち出すと後々問題になる可能性があります。

  • 名刺(自分用、交換した他人の名刺)
  • 電子データ(顧客リスト、規程・マニュアル、ワークシートなど)

を持ち出すと不正競争防止法違反(営業秘密の不正流出)で訴えられる恐れがあるので注意を要します。

4. 社宅の退去

社宅に住んでいる人は、退職に伴い退去しなければなりません。

借上げ社宅の場合は、貸主が合意すれば借主の名義変更を行い継続して居住できます。

ただし借地借家法第27条第1項では、賃貸人が解約申入れたときは申入日の6か月後に契約が終了する旨を規定していることなどを踏まえ、退職日から6か月間は引き続き居住することを認めている会社が多いはずです。

少なくとも退職の翌日に強制退去させられるようなことはありません。

退職日だけでなく社宅の退去日を予測して次の住まいの準備が必要です。

5. 退職手続き

退職手続きは人事部の指示に従い行ってください。

ただし会社によっては

  • 有給休暇の取得を認めない(欠勤扱いにする)
  • 労災申請を放置する

など、労働者にとって不利な対応をすることがあります。

また、離職票の交付や年金手帳の返還などを怠るケースも考えられます。

大企業の場合は心配ありませんが、中小企業やベンチャー企業に勤めている人は労働基準監督署に相談するなどして、手続きの適切性を確認するとよいでしょう。


私生活は大丈夫か?

フリーランス 私生活の準備

1. 住居の確保

社宅の退去とも関連しますが、フリーランスへ転じることにより転居が必要になる場合は住居の確保を最優先で考えましょう。

仕事場の確保や子供の転校なども関係するため、早めに検討することが望まれます。

2. クレジットカードの作成

実績のないフリーランスは社会的な信用が低いため、新規のクレジットカード作成の審査に通らない可能性があります。

2枚(事業用1枚、プライベート用1枚)以上のカードがない人は、サラリーマンのうちにカードを作りましょう。

3. 住宅ローンの借入

住宅ローンもフリーランスになると借りにくくなったり金利などの条件が不利になったりします。

家を購入する計画があるなら、サラリーマンの間に決断しましょう。

4. 社会保険の加入

サラリーマンを辞めれば、翌日から国民健康保険、国民年金の加入対象者となります。

健康保険は家族の分もあるため、早めに手続きを行いましょう。

5. 貯蓄の確保

フリーランスになれば、基本的に毎月の収入(売上高)は変動します。

また請負型の仕事をする場合、定期的な納品・検収がなければ忙しくても収入のない月が発生する可能性もあります。

このため、最低でも半年分程度の生活費に相当する貯蓄を確保した上でフリーランスになることが望まれます。

6. 支出の見直し

収入が安定しない以上、計画的な節約に取り組むことも欠かせません。

今の支出を前提として支出削減プランを考えておくことが重要です。

あらかじめレジャー、外食、マイカー、子供の習い事など支出削減の優先順位を考えておきましょう。


準備次第でピンチも乗り切りやすくなる!

フリーランスは、自己裁量が大きく成功すれば多くの収入を得られる働き方です。

普通の会社員として安い給料に甘んじている人にとっては憧れですよね。

その一方で組織が守ってくれたり、自分の代わりに誰かが仕事をしてくれたりすることはありません。

収入が多い月もあれば、ほとんどない月もあります。仕事をしても入金は数ヶ月先なんてこともあります。

これらを乗り切るには、まず貯蓄。そして、独立に際しての準備がどれだけできていたかが大きく左右します。

ハイリスクハイリターン型の働き方になることを理解して、リスクを最小化するための準備をしっかり行ってからフリーランスになることが大切です。

不安もありますが、この準備ができてればあとはやるだけです。

並のサラリーマンがフリーランスになったら…安定収入を確保する【仕事の探し方】

あなたがフリーランスとして活躍できますように。