フリーランスになりたい!知っておくべきメリットデメリットとリスク対策 | はたらくす

フリーランスになりたい!知っておくべきメリットデメリットとリスク対策

フリーランスのリスク対策 起業・独立開業

会社組織の中で働いていると、「独立して自由にできたらなぁ…」と思うこともありますよね。

そこで、独立していった先輩のように自分もフリーランスになるぞ!と決意したものの不安は多いはず。

フリーランスの仕事は、自己責任の世界です。

一人で生産、営業、管理を担い第一線の担当者から社長の役割までこなさなければいけません。

身内として助けてくれる上司、同僚、部下もいない代わりに、すべて自分の裁量で仕事ができて利益は総取りです。

つまりサラリーマンと比べれば、ハイリスクハイリターンの働き方です。

フリーランスを目指す人には、自らのリスク許容力と一層のリスク削減余地を十分に検討することが必要です。

フリーランスの法的な位置づけからメリット・デメリット、向き・不向きまで、決断の前に押さえておきたい注意事項を解説します。

 


フリーランスの定義

1.雇用契約を結ばない

フリーランスは、民法第623条で定める雇用契約を結びません。

会社や他人に雇われて働く立場にないため、労働基準法、労働安全衛生法などの労働関係法令の適用対象外です。

自由といえば自由ですが、なにか問題が起きた時は、全て自分で責任をおうことになります。

2.請負・委任契約等により働く

一般的にフリーランスは民法第632条の請負、同第643条の委任・同第656条の準委任により働きます。

請負契約とは、「成果物の納品」と「検収」を前提とした関係です。

つまり、なにかを作りそれを期日までに納品する、という取り決めをして仕事をします。

委任・準委任契約は依頼者(委任者)の目的達成のために、受任者が一定の業務を作業する時間などを取り決めて、その範囲内で仕事をおこないます。

この場合は、決まった成果物はありません。

受任者にとって「請負契約」は業務を完成する責任、「委任契約」は業務を行う責任を追うため、請負契約の方が責任が重いということになります。

3.個人事業主または個人会社経営者になる

フリーランスは社員、従業員、使用人等ではありません。

個人事業主または自分のために設立した会社の役員として、請負・委任契約等に従い仕事をします。

このため自営業者として、毎年決算とそれに基づく税務申告を行う必要があります。

フリーランスの定義 確定申告

スポンサードリンク

フリーランスのメリット

1.好きな仕事を続けられる

フリーランスになることの最大のメリットは、好きな仕事を続けられることでしょう。

サラリーマンは自分の好みや適性と無関係に異動・転勤・職種転換させられますが、フリーランスにはそうした心配がありません。

2.業務内容、取引先などを選べる

フリーランスになれば、仕事の中身や依頼を受ける基準を自分で決められます。

ちょっと極端な例ですが、外回りの営業が嫌ならば、営業コンサルティングやテレアポだけを仕事にすればよいのです。

この案件は儲からなさそう、面倒なことが起きそう、と思えば断る自由があります。

取引先も自分の判断で選べます。

例えば「水商売や風俗関連業はお断り」といったことができます。

フリーランスは一人で作業をすることが多い仕事です。

自分の裁量で仕事を進められる点が魅力です。

3.高収入の可能性がある

腕がよく営業に苦労しなければフリーランスの方が稼げます。

売れっ子アナウンサーがフリーになると収入が大幅にアップするのと同じです。

4.勤務時間、場所、服装の制約がない

フリーランスはお客さんとの約束がなければ、時間を自由に使えます。

朝・昼・晩、平日・休日を問いません。

また、仕事内容にもよりますが、通常は自分の好みの場所にオフィスを設置できます。

自宅やシェアオフィス、喫茶店、場合によっては旅行先でも仕事をすることも可能です。

同様に、取引先との面会など以外では基本的に服装の制約はありません。

フリーランス メリット 制約がない

5.定年がないこと

フリーランスには原則として定年がありません。

スポーツ選手などには実質的な定年はありますが、大半の仕事は頭と体が動けばいつまでも続けられます。

6.節税しやすいこと

所得税の確定申告または法人税申告を行うフリーランスは経費算入余地が大きいため、サラリーマンと比べ節税しやすいと言えます。

サラリーマン時代と同じ手取り額であっても、それはいろんなものを経費として買ったあとの収入なので、実質的には経費でいろんなものが手に入っています。

フリーランスのデメリット

1.収入が不安定

フリーランスの最大のデメリットは、収入が不安定なことです。

特にフリーランスになったばかりの頃などは、毎月の収入が変動することが当たり前のようにあるでしょう。

下手をするとほとんど収入を得られない年もあります。

収入の不安定さは、精神面でのストレスになりかねませんので、フリーランスになる前にしっかり準備しておくことが大切です。

また、フリーランスは企業と比べると相対的に弱い立場にあるため、クライアントから単価を叩かれやすいという問題もあります。

相場や自身での金額の取り決めなどを明確にしておくことが必要です。

2.公私の区別がない、不規則な生活に陥りやすい

フリーランスには正規の勤務時間がないため、不規則な生活に陥りやすい面があります。

自分なりに仕事へ集中する時間帯を定めるとよいでしょう。

フリーランスは自宅とオフィスを兼用する人が多いため、公私の区別をつけにくくなります。

それが経費削減や納税面でのメリットにもなりますが、常に仕事に追われる状態に陥りやすいというデメリットにもつながります。

オンオフの区別もつきにくくなり休みなのに電話やメールに追いかけれれるということにもなりがちです。

フリーランス デメリット 不規則な生活

3.孤立しやすい

一般的に一人で仕事をする時間が長くなるため孤立しやすい面があります。

人付き合いに煩わしさを感じる人はよいでしょうが、寂しがり屋の人にはツライかもしれません。

4.社会的な信用力が低い

一流スポーツ選手など一部の人を除けば、フリーランスの社会的信用はサラリーマンと比べかなり劣ります。

クレジットカードや住宅ローンなどの審査に落ちる確率が相対的に高くなります。

また、フリーランスは雇用契約で働く訳ではないため、第三者による身分保証がありません。

非正規雇用で働く従業員よりもさらに不安定な身分です。


フリーランスに向いている人

性格

1.孤独を恐れない

フリーランスは基本的に一人で仕事をするため、孤独を恐れない(好む)人に適した働き方です。

2.組織に縛られたくない

よくも悪くも組織の規律に縛られることが嫌い(苦手)な人はフリーランスに向いています。

上司に命令されたことをやる方が楽だと思う人はサラリーマンを続けましょう。

3.自制心の強い

クライアントを除けば仕事の成果や勤務態度をチェックする人はいないため、自制心が弱ければフリーランスとしていい仕事はできません。

4.独創的

フリーランスには独自性の発揮が求められる仕事が多いため、独創的な人の方が適していると考えられます。

5.粘り強い

フリーランスは誰かの成果にぶら下がって給料をもらうことができません。

仕事をとって売掛金を回収するためには粘り強さが欠かせません。

スキル

6.手に職、資格を持っている

経営企画、総務などのゼネラリストとして育ってきたサラリーマンより営業、生産、開発、研究などのスペシャリストの方がフリーランスとして独立しやすいと言えます。

また、法律、会計、ITなどの資格を有している人の方が「売り」が明確になるのでフリーランスの看板を掲げやすいでしょう。

環境

7.経済的な不安が少ない

フリーランスには経営的に失敗するリスクがあります。

少なくともサラリーマンが失業する確率よりはるかに高いため、経済的な不安が少ない人の方が独立しやすいと言えます。

8.持ち家を持っている

フリーランスになると住宅ローンを借りにくくなります。

また自宅を改装して仕事場にする可能性もあるため、持ち家で生活している人の方が適しています。

9. 扶養家族がいない

経済的リスクが大きいことを踏まえれば、扶養家族が多い人より単身者や夫婦共働きの人の方がフリーランスになりやすいはずです。


フリーランスに向いていない人

性格

1.寂しがり屋

常に人に囲まれながら仕事をしたい人にフリーランスは向きません。

一日中まったく会話しなくても気にならないようでなければフリーランスは務まりません。

2.自己規制が苦手

フリーランスは塾や予備校に通わず自宅で勉強する浪人生と同じです。

自己規制が苦手な人には、世話を焼く人がいる会社勤めが適しています。

3.他人に流されやすい

フリーランスには頑固さも必要です。

他人に流されやすい人は商売の軸が定まらないので失敗する確率が高まります。

4.依存心が強い

フリーランスは独立独歩で仕事をする人です。

誰かに助けてもらいたいという潜在意識が強い人は、組織の中で生きていく方が無難です。

5.保守的

とくに大企業や官公庁に勤めていて保守的な考え方が染みついている人は、フリーランスに向きません。

収入が不安定で社会的な信用力が低い状況を受け入れられないはずです。

スキル

6.特技がない

平凡なサラリーマンが独立して仕事をすることは困難です。

何らかの特技・特長がなければサラリーマンを続けるべきです。

7.営業・交渉が嫌い

特定分野で相当高名な人でない限り、黙っていても仕事の依頼が途絶えないということはありません。

営業や交渉が大嫌いな人は、組織の中で定型業務に就く方がよいでしょう。

環境

8.定休日・長期休暇が欲しい人

フリーランスは自分の裁量で勤務時間を設定できる一方で明確な休日がありません。

定休日や長期休暇が欲しい人にとっては、サラリーマンの方が働きやすいと考えられます。

9.経済的な余裕のない人

フリーランスはサラリーマンより失業リスクが高いため、経済的に余裕のない人はチャレンジしない方がよいでしょう。

10.住宅・教育費負担が大きい人

住宅や教育には毎月一定の費用がかかります。

少しでも月収が減ると支払いに窮するという人には、安定収入のあるサラリーマンが向いています。

フリーランスになって自由に稼ぐ!

ライター、編集者、カメラマン、スタイリスト、ITエンジニアなどには、「フリーランス」と名乗る人が少なくありません。

何となく個人で自由に動き回っている人というイメージが浮かぶものの、実態はよく分からないと思っている人も少なくないのではないでしょうか。

見てきたようにフリーランスは自由ですが、仕事の責任は自分で負わねばなりません。

名声を得られることもありますが、失敗すればそれも自分に降りかかります。

その覚悟が出来る人、そして実際に独立開業して生計を立てるメドがつく人でないとフリーランスになるのはおすすめできません。

もっとも、長い人生において失敗してもまたそこから這い上がることもできます。

やらずに後悔するよりはやって後悔する方がいい、というのは多くの成功者が語っていることです。

フリーランスとして起業したいと思ったら、
「起業したい!」と思ったら、事業計画に必要な27の検討事項

会社を辞める前にここをチェックしておきましょう。
脱サラ・起業・独立したい人が足元をすくわれないために会社を辞める前のチェック項目

あなたがフリーランスとして成功しますように。