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正社員と派遣・契約社員・パートの雇用形態比較!正社員になるメリットは?
2020.02.01

正社員と派遣・契約社員・パートの雇用形態比較!正社員になるメリットは?
派遣やバイト、いわゆる非正規雇用だと、収入が低かったり安定しなかったりで、生活しづらい、また将来も不安です。
かといって正社員だと、以下のようなケースもあります。
- 勤務時間が長い
- サービス残業がある
- 責任が重い
……これらはできれば避けたいところ。
結局どちらがいいのかなかなか決められませんね……。
そこで、正社員と派遣やバイトとの違いを検証し、メリットとデメリットを比較してどちらが良いかを考えてみましょう。
正社員・派遣社員・契約社員・パート(バイト)の比較
まず、働き方の違いを比較表にまとめてみました。
表の後に、それぞれ詳しく解説していきます。
正社員 | 契約 | 派遣 | パート(アルバイト) |
---|---|---|---|
無期雇用 | 有期雇用 | 有期雇用 | 有期雇用 |
フルタイム | フルタイム | フルタイム | 短時間労働 (パートタイム) |
直接雇用 | 直接雇用 | 間接雇用 | 直接雇用 |
●正社員
まず、正社員という法律上の定義はありません。
厚生労働省は職業安定法という法律に基づいて、次の(1)~(3)の条件を満たす人を「正社員」としています。
(1)無期雇用
契約書で働く期間が決められていない雇用形式です。
日本の場合は雇用契約書がなく、一度就職すると就業規則で決められたとおり定年までその会社で働けることが前提になっています。
(2)フルタイム
法定労働時間、1日8時間、週40時間での勤務が前提です。
残業もありますが上限があり、決められた残業代が支給されます。
原則、会社が定めた日にちと時間で働き、自分の都合で働く日数や時間は決められません。
(3)直接雇用
働く人と会社が、直接雇用契約を結ぶことです。
●契約社員
契約社員は、次の条件に当てはまる人のことです。
(1)有期雇用
雇用契約書で契約が終了する日が決まっている雇用形式です。
延長や再契約をする場合もありますが、その場合は再度雇用契約書を結びます。
(2)フルタイム
上記「正社員」を参照
(3)直接雇用
上記「正社員」を参照
●派遣社員
派遣社員は、次の条件に当てはまる人のことです。
(1)有期雇用
上記「契約社員」を参照
(2)フルタイム
フルタイムの場合と契約でフルタイムより短い労働時間が定められる場合があります。
(3)間接雇用
企業と人材派遣会社との契約によって、その会社に派遣されています。
ですから働く人と派遣先の会社には雇用契約がなく、働く人と人材派遣会社との間が直接雇用となります。
この点が、契約社員と違うところです。
●パート、アルバイト(フリーター)
パート、アルバイトは、次の条件に当てはまる人のことです。
(1)有期雇用
上記「契約社員」を参照
(2)短時間(パートタイム)労働
フルタイムの場合もありますが、契約で働く日数や時間が決められ自分の都合に合わせてスケジュールを組むことができます。
勤務時間が短時間である点が、契約社員と違うところです。
(3)直接雇用
上記「正社員」を参照
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正社員は派遣やバイトとなにが違う?
同じ会社や職場で働いていても、雇われ方(雇用形態)、働く日数や時間、契約が直接か間接かで立場や呼称が変わることを見てきました。
ご承知のように、正社員は契約社員や派遣、バイトよりも以下のような有利な点がたくさんあります。
- 給料が高い
- 有給休暇がある
- すぐにクビにならない
では、具体的にどのような点で優遇されているかを見ておきましょう。
正社員が優遇されている点!
労働時間
法定労働時間、1日8時間、週40時間が定められています。
残業を求められることもありますが、その場合でも月あたりの上限がありますし残業代は割増計算で支払われます。
給与体系
固定の基本給のほか、会社によりますが以下のようなさまざまな手当が用意されています。
- 家族手当
- 住宅手当
- 扶養者手当
また、会社の業績を反映し、年に2回の賞与(ボーナス)も支給されます。
そして、年齢や在職期間、スキル、役職に応じて昇給があります。
休暇制度
- 有給休暇
- 慶弔休暇
- 生理休暇
- 病気休暇
- 特別休暇
- リフレッシュ休暇
- 育児・介護休暇
など手厚い休暇制度が整っています。
社会保険
- 厚生年金
- 健康保険
- 労災保険
- 失業保険
など法律で定められた保険に加入することができますし、保険料の半分が会社負担となります。
退職金制度
定年まで、あるいは途中で自分の都合で会社を辞めても、規定以上の年数働いていれば退職金がもらえます。
その他福利厚生
忘年会、新年会などの懇親会が会社負担で開かれたりします。
また会社によっては、
- 保養所がある
- 朝食や飲み物が無料
- 昼寝のスペースがある
- フィットネスクラブが使える
- 語学学習や資格取得の学費の補助がある
など、自己研鑽の機会も整っています。
労働組合の関係で、正社員だけが社員食堂やコーヒーサーバーを使えるといったケースもあります。
雇用形態別のメリット・デメリット
では次に、正社員、契約社員、派遣社員、パート・バイトのメリットとデメリットを見ていきましょう。
●正社員
正社員のメリット
- 定年まで働ける契約なので、安定している。定年後も再雇用の可能性がある。
- 給料が良く、昇給や賞与がある。
- 休暇制度が充実している。(有給休暇、慶弔休暇、特別休暇など)
- 社会保険がある。(厚生年金、健康保険、雇用保険、労災など)
- 退職金制度がある。
- その他福利厚生がある。(健康診断、企業年金、社宅、寮、各種手当、研修)
正社員のデメリット
- 決まった業務だけでなく、職務遂行のためにさまざまな業務をこなす必要がある。
- 残業や休日出勤が必要な場合がある。
- サービス残業をさせられることがある。
- 異動や配置転換がある。
- 契約や派遣社員よりも責任が重い。
●契約社員
契約社員のメリット
- 決められた業務に専心できる。
- 正社員に準じて、専門的な仕事を任されることも多い。
- 残業や休日出勤は正社員より少ない。
- 異動や配置転換がない。
- 正社員に比べ、責任が軽い。
- 職場環境が良くないとき、辞めやすい。
- 退職したとき、失業保険がすぐにもらえる。
契約社員のデメリット
- 正社員よりも立場が不安定。
- 契約期限がある。
- 給与が正社員よりも低い。
- 退職金がない。
- 福利厚生が正社員よりも薄い。
- 自己啓発やスキルアップを自分でやる必要がある。
- ローンなどの審査が正社員より厳しい
●派遣社員
派遣社員のメリット
- 決められた業務に専心できる。
- 職場環境が良くない場合やトラブルに巻き込まれた場合、派遣会社に頼んで会社間で解決してもらえる。
- 残業や休日出勤はほとんどない。
- 異動や配置転換がない。
- 正社員に比べ、責任が軽い。
派遣社員のデメリット
- 契約期限があり、短期間で職場が変わる。
- 正社員や契約社員よりも立場が不安定。
- 給与が正社員や契約社員よりも低い。
- 福利厚生は人材派遣会社の規定による。
- 自己啓発やスキルアップを自分でやる必要がある。
- ローンなどの審査が正社員より厳しい
●パート、アルバイト(フリーター)
パート、バイトのメリット
- 決められた業務に専心できる。
- 残業や休日出勤はほとんどない。
- 異動や配置転換がない。
- 正社員に比べ、責任が軽い。
パート、バイトのデメリット
- 契約期限がある。
- 収入が低い。
- 福利厚生は正社員や契約社員よりも薄い。
- スキルや知識の蓄積があまり望めない。
正社員にもいろんな種類がある?
厚生労働省が「多様な正社員」という考え方を打ち出しています。
テレビや新聞で「働き方改革」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。
日本は少子高齢化の影響で、労働者人口、つまり働く人の数が年々減っていくことが分かっています。
「働き方改革」とは、こうした流れに対応するために、女性や高齢者にもっと社会参加してもらうための以下のような取り組みのことです。
- 一人一人の仕事の効率を上げる
- 出社しないで自宅で仕事をする
- フレックスタイムなど出勤時間を柔軟にする
- 育児や介護のための休暇を取りやすくする
「多様な正社員」というのは、配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が、従来の正社員よりも限定されている人のことです。
- 【例】
「勤務地限定正社員」
- =「転勤するエリアが限定されていたり、転居を伴う転勤がなかったり、あるいは転勤が一切ない正社員」
「職務限定正社員」
=「担当する職務内容や仕事の範囲が、他の業務と明確に区別され、限定されている正社員」
「勤務時間限定正社員」
=「所定労働時間がフルタイムではない、あるいは残業が免除されている正社員」
「多様な正社員」とは? | 多様な人材活用で輝く企業応援サイト(厚生労働省)より引用
http://tayou-jinkatsu.mhlw.go.jp/various-regular-employment/various-regular-employment/index.html
こうした流れは、異動や転勤、育児や介護で会社を辞めてしまう人をなるべく少なくして、たくさんの人に長く働いてもらうためです。
ですから、正社員=しんどい、と感じてしまう人は、「多様な正社員」を取り入れている会社を選ぶのもいいかもしれませんね。
勤務条件、待遇、未来、なにを優先させる?
- 安定性
- 専門性
- 勤務日数・勤務時間
- 収入か家族との時間や趣味の時間
何を優先させるかによって、どの働き方が良いかは変わってきます。
最近は、正社員でも出社時間が柔軟なフレックスタイムや在宅ワークで自宅で仕事ができるなど、いろいろな働き方が少しずつ認められてきています。
会社や職種によっては、正社員だけど楽ちん、バイトなのに責任が重くて大変、といったこともありえます。
さまざまな条件を比べみて、納得した上で自分に合った働き方を選びましょう。
いま20代の人がバイト生活、フリーターから正社員になりたいと思ったら、
→「フリーター生活にさよなら。正社員として就職する道を案内してくれる就活やり直し支援サービス」
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「DYM就職(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌)」
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派遣社員で働くメリット・デメリットは、
→「派遣社員のメリットは?女性が派遣という働き方を選ぶ17の理由」
フリーターのメリット・デメリットは、
→「フリーターと正社員…将来の違いが一目瞭然!このままフリーターを続けるデメリット7つ」

いまさらだけど【正社員】とは?|定義・制度・金銭面・福利厚生・社会的信用の特徴20
これから転職活動を始める人や転職活動中の人にとっては、雇用形態は重要なポイントです。 その中でも、昔から根強く人気なのは正社員です。 そして、多くの人が「正社員は安定していて、非正規雇用は不安定な雇用だ」と思っているのが一般的で...
あなたが自分に合った働き方を選べますように。
2020/02/01