派遣社員と正社員の違いとは。報酬や将来性はどう違う?

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派遣社員と正社員の違いとは。報酬や将来性はどう違う?

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あなたは正社員ですか?

もし、正社員ならばこのまま正社員として働き続けるか、迷ったことはありませんか?

ある人に相談をすると、正社員で働き続けたほうが良いと言われるし、別の人に相談をすると、派遣社員のほうが快適だと言う。

結局、正社員と派遣社員、どちらを選ぶかは自分が何を優先して仕事を選ぶかによって変わってくるわけです。

そこで押さえておきたい正社員と派遣社員の違いについて、今回の記事でお届けをしていきたいと思います。


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派遣社員と派遣社員の雇用の違い

派遣社員とは?

派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、労働条件明示書に記載された就業先の企業で働きます。

雇用元と就業先が異なるという点が派遣制度の大きな特徴です。

また、正社員とは異なり雇用期間に定めがあるので、契約の延長を希望する場合は延長の申し入れを行い、派遣会社と合意のうえ延長の手続きを行う必要があります。

正社員とは?

正社員は、企業と期間の定めのない雇用契約を結び、働く就業形態のことを指します。

一番大きな特徴としては「雇用期間の定めがない」という点でしょう。

リストラの可能性もゼロではありませんが、雇用契約を結ぶ企業の就業規則に沿って解雇などの条件が厳しく制限されており、雇用が安定していると一般的には言われています。

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派遣社員と正社員の違い【報酬面】

1.昇給・昇格のチャンス

<派遣社員>

派遣社員には、定期昇給という概念がありません。

また、役職者のポジションに派遣社員を配置するということはあまりないので、昇格という概念もないと考えて良いと思います。

そのため、自ら昇給のチャンスを掴まなければいけないため、契約更新の際に定期的に時給交渉をすることが必要です。

通常、派遣先企業から支払ってもらう派遣単価も上がらないと派遣社員への時給に反映することが難しいので、交渉しても確実に上がる保障はありません。

仮に上がったとしても、1回の時給交渉で30円〜50円程度が相場となるでしょう。

<正社員>

正社員の場合、会社が作った人事制度に沿って評価がされ、最低年1回は昇給・昇格のチャンスがあります。

自ら昇給・昇格の働きかけをしなくても、会社のルールに沿ってチャンスに恵まれるというのは正社員の特権といって良いでしょう。

労働組合がある企業の場合は、労働組合の活動によってベースアップやボーナス額アップなどの機会に恵まれるという点も嬉しいですね。

現在は定期昇給・年功序列という考え方も崩れてきているものの、何歳だと平均年収がいくらになるか、どの役職に就くと年収がいくらになるかおおよその金額がわかります。

その点でライフスタイルの設計も行いやすいといえるでしょう。

2. ボーナスの有無

<派遣社員>

ほとんどの派遣社員は、ボーナスの支給はありません。

ボーナスが支給される時期は7月と12月の企業が多く、その時期は長期の休暇を取る機会も多い月です。

時間給で働いている派遣社員にとっては休みが多い月は手取りが減るので、実はボーナスがないどころの騒ぎではありません。

就業日数が減り手取り給与にも影響するボーナス時期に苦しくならないように、日々コツコツと貯蓄しておくことが懸命と言えるでしょう。

<正社員>

年俸制にボーナス制度はありませんが、毎月決まった月給が振り込まれる正社員の場合は、年2回ボーナスの支給があることが多いです。

企業によっては決算の状況や業績によって、決算賞与が支給されボーナスが年3回になる場合もありますので、嬉しい臨時支給ですね。

ボーナス払いを入れて車や住宅のローンを組むことによって、毎月の支払い金額を押さえるということが出来るのも、ボーナス払いがある正社員の嬉しいところです。

3. 福利厚生

<派遣社員>

派遣社員は、雇用元である派遣会社が用意をしている福利厚生の制度を活用することになります。

社会保険の加入、有給制度、スキルアップの為の研修、安価に提携先企業のサービスを活用できるなど、充実した福利厚生を用意している派遣会社が多いです。

しかし、やはり正社員に用意されている福利厚生と比べると、内容は少なくなりがちです。

家賃補助や交通費支給などがある派遣会社はほとんどありません。

また、就業先企業の福利厚生は利用できませんので、場合によっては社食の社割が利かないなど、不便さを感じる場面もあるかもしれません。

<正社員>

派遣社員と比較すると、正社員の福利厚生は充実していると言えます。

勤める会社によりますが、交通費支給、有給、社会保険加入はもちろんのこと、家賃補助が家賃の7.8割支給される会社もあります。

住宅購入の時の補助や、財形貯蓄、持株会などによって資産を増やすための補助を会社がしてくれる制度も整っています。

正社員の福利厚生には、従業員の生活を会社が守るという考え方が、いまも根強く残っているのではないでしょうか。

4. 教育制度

<派遣社員>

派遣社員は即戦力として扱われるため、入社時の研修やスキルアップ研修などは基本的にありません。

そのため、自らのスキルアップをしたいのであれば、自発的に機会を作っていく必要があります。

派遣会社が派遣社員向けの研修制度を用意してくれている場合もありますが、原則就業時間外で受講するようになりますので、もちろん無給です。

中には割引はされるものの研修のための金額を払わないといけない場合もあります。

スキルアップは自らお金を払って自己投資するもの、という考え方を持つ必要がありますね。

<正社員>

正社員には多くのスキルアップの機会が恵まれています。

入社時研修、管理職研修、その他の研修、全て会社がカリキュラムを用意してくれます。

また、何より恵まれている点としては、就業時間内に研修が受けられるというところではないでしょうか。

研修を受ける時間にも給与が発生するというのは、正社員にしかない待遇と言っても良いでしょう。

また研修にかかる費用は会社が出してくれます。

意外と研修費用は相場が高いため、会社が社員の将来性に期待して投資をしてくれている証拠なのです。

5. 産前産後の保障

<派遣社員>

派遣社員での産前産後休暇を取得することが出来ます。

しかし、正社員とは異なり期間が定められている雇用契約の元で働いているため、取得には条件があります。

そのため派遣社員で産前産後休暇を取得し、産休明けに職場復帰をする人の数は少ないです。

ほとんどの方が妊娠をすると、つわりが酷くて出社困難になり契約途中で終了するか、産前休暇直前まで働き契約満了で業務を終えるかのどちらかです。

派遣社員の産前産後の保障はまだまだ一般的ではないので、今後、出産を希望されている方は十分に情報を取っておきたいところですね。

<正社員>

いまの時代は、産前産後休暇、産休・育休明けの職場復帰は当たり前に権利が認められています。

女性活躍推進がどの企業も求められているので、産休・育休明けの待遇について様々な施策が導入されていると言えます。

例えば、育休期間が選べる、育休明けの就業時間を選べる、リモートワークが認められるなど、以前に比べると、育休明けのママが働きやすい環境が整ってきています。

これも正社員という働き方を選べているからこそですね。

派遣社員と正社員の違い【休暇、自由度】

1. 長期休暇の取りやすさ

<派遣社員>

契約期間に定めがある派遣社員は、長期休暇が正社員よりも取りやすいです。

もちろん、一つの就業先に派遣されている間は契約内容に沿って働くため、派遣先の企業によっては休みの融通が利きにくい場合もあります.

しかし、契約満了の後に一定期間休暇を取り、その後また仕事に就くという働き方の柔軟性は派遣社員の特徴です。

海外が好きで長期滞在したい、日本国内色んな場所を回りながら生活したい、このような願望がある方にとっては、派遣はとても働きやすい仕組みと言えますね。

<正社員>

期間の定めがない正社員は、原則会社のカレンダーに沿って仕事をする必要があります。

そのため、企業カレンダー以外での長期休暇は取りにくいです。

長期休暇が取れたとしても、お盆や年末年始の時期に重なることも多く、そうすると移動費用が高く混雑しています。

平日の空いている時期に旅行に行けるのも、結婚休暇の時だけという人も未だにいるほどです。

また休暇中も、職場からの電話連絡やメール確認をしなければならないという点も正社員にはあると言えるでしょう。

2. 異動や転勤の有無

<派遣社員>

契約内容が細かく定められた上で就業をする派遣社員の場合、異動や転勤は原則ありません。

業務内容や勤務地を自らの意思で選べるということです。

好きな仕事を極めたい方や、住む場所にこだわりを持っている方にとっては、異動や転勤がない派遣社員の仕組みはとても有り難い仕組みですね。

この点にメリットを感じ、派遣という働き方を選ぶ人は多くいます。

<正社員>

正社員は業務内容にも定めがない雇用契約なので、異動や転勤の可能性は大いにあります。

いまは地域限定社員など、異動・転勤がない正社員という制度を取り入れている企業も増えてきていますが、異動・転勤を伴う社員とは給与などに差が設けられています。

昇給・昇格を希望した場合は、異動・転勤を伴う正社員が優遇される傾向にもあります。

見方を変えると、一つの会社で未経験の業務にチャレンジできるのは正社員ならではと言えますね。

3. 残業に対する考え方

<派遣社員>

残業時間、残業代に対する配慮が細やかにされるのが派遣社員です。

何故なら、残業時間を重視して就業先を選ぶ派遣社員も多く、「残業時間が聞いていた条件より多い」「働いた時間分の割増給与が支給されない」といったことが起きると、それがきっかけでクレームになることがあるからです。

もちろん派遣社員も残業はありますが、会社が繁忙期となった場合に負荷が生じるのは、派遣社員ではなく正社員ですね。

<正社員>

世間の様々な問題により正社員の残業時間に対する待遇は改善されてきていますが、業務の状況によって残業時間も含めて、柔軟な対応を求められるのが正社員の常です。

残業規制も厳しくなってきていますので、会社から言われたわけではないのに、サービス残業をしてしまう、自宅に仕事を持ち帰ってしまうというのは正社員の風習と言えるのではないでしょうか。

4. 職場の人間関係

<派遣社員>

職場の人間関係を割り切って仕事が出来るというのが派遣社員の特徴です。

もちろん考え方に個人差はありますが、社内の飲み会、歓送迎会、年賀状、バレンタインなどの各種行事が煩わしいと思った場合は、「派遣社員なので」という理由で断りやすいわけです。

仕事とプライベートの時間や人間関係は、それぞれ割り切って付き合いたいという人にとっては派遣という働き方は合っていると言えるでしょう。

<正社員>

長く勤めることを前提とした雇用形態だからこそ、職場の人間関係も大事にする必要があるのが正社員です。

参加したくない飲み会も、社内のコミュニケーションを円滑にするために付き合いとして参加するということも必要になってくるわけです。

円滑な人間関係は意見が通りやすい、仕事が進みやすいというメリットもあり、就業時間外のコミュニケーションも大事ということですね。

人間関係を面倒と思わずに楽しむ視点が必要です。

5. 転職のしやすさ

<派遣社員>

派遣社員はスキルがあれば職に就くことが出来ます。

また、正社員では不利になる職歴の多さや就業期間のブランクは、派遣社員の場合は不利になりません。

何故なら、契約期間が決まっている派遣社員は、職歴が多いのも当たり前ですし、就業期間のブランクも派遣社員にはよくある話しだからです。

そのためスキルがあれば、他の条件が一見不利であっても転職しやすいというのが派遣社員と言えます。

<正社員>

正社員も派遣社員同様、年齢が上がるほどにスキルや業務経験を求められる傾向があります。

派遣社員との違いとしては、転職回数が多い・1社当たりの就業期間が短い・就業期間のブランクがある、ここに一つでも当てはまると途端に転職に不利に働くということです。正社員は、会社に貢献出来る人材であることと合わせ、長く勤めてくれるかどうかを重視して見られます。

安易に転職をすると後々大きく不利になりますので、転職する際は十分に気をつけたいですね。


派遣社員と正社員の違い【将来性】

1. 管理職への登用

<派遣社員>

基本的に派遣社員から管理職への登用はありません。

責任ある業務は直接雇用である正社員の役割だからです。

そのため、年齢を重ねても管理職になることはありませんので、より業務スキルを磨いておかないと、働くポジションがなくなるリスクがあると言えます。

若い人では到達できない業務スキルや経験値を積んでいく必要があります。

<正社員>

正社員の場合は、管理職登用されるチャンスが誰にでも与えられています。

管理職になりたい、なりたくないという個人的な見解はあると思いますが、一定の年齢を過ぎると、半ば強制的に管理職へのチャレンジを求められる傾向もあると言えます。

部下を持つことで更にスキルアップ、給与アップ出来るチャンスが正社員にはあります。

2. 社会保障

<派遣社員>

雇用が安定していないという観点から、社会的信用度が低く見られがちです。

派遣社員の場合は 、引っ越しの際に審査が通らない、住宅・車のローン審査が通らないと言ったことが起こり得ます。

男性の場合は結婚の際に不利に働いてしまうことも考えられるでしょう。

もちろん派遣社員でも、同じ就業先、同じ派遣会社で長く働いている実績があると、信用度は高くなります。

<正社員>

正社員の社会的信用度は、圧倒的に高いです。

派遣社員と比べてもそうですが、パート・アルバイト・フリーランス・個人事業主・経営者と比較しても、信用度は高いです。

それだけ日本企業の正社員雇用に対する安心感が強いということですね。

年金も厚生年金制度に加入が出来るのも有り難いと言えます。

3. 未経験分野へのチャレンジ

<派遣社員>

派遣社員は業務内容を細かく定めて雇用契約を結ぶため、その業務の付随業務として新しい分野にチャレンジできる可能性はありますが、全くの未経験の分野の仕事には就きにくい働き方と言えます。

もし派遣社員で未経験分野にチャレンジをしたい場合は、できるだけ年齢は若いうちのチャレンジをオススメします。

<正社員>

正社員は様々な業務・職種への異動の可能性があるため、未経験分野へのチャレンジがしやすい環境です。

但し気をつけないと、その会社のプロにはなれても職種のプロになるほど経験を積めておらず、転職に不利に働く可能性があります。

未経験分野に挑戦しながら、最終的にはどの職種のプロになるのかを決めておいたほうが良いと思います。


それぞれの働き方に向いている人の特徴

派遣社員

1. 色んな会社で働いてみたい人

転職をいとわない働き方が派遣社員です。

一つの組織に束縛されずに、色んな会社で自由に働きたいという方は派遣社員が向いていると言えるでしょう。

2. 異動や転勤をしたくない


基本的に派遣社員には異動も転勤もありません。

会社の人事異動で自分のライフスタイルを大きく変えたくないという方には、派遣という働き方がぴったりです。

3. 残業が少ない仕事をしたい人

繁忙時の業務負荷がかかるのは、派遣社員より正社員のほうです。

仕事だけでなく自分の時間を大切にしたいという方にとっては、残業時間に対する配慮がされやすい派遣社員のほうが希望する就業環境が叶えられるでしょう。

4. 長期休暇を取りたい人

契約期間を区切って働けるのが派遣社員の良いところです。

雇用契約の区切りがない正社員と比べると、長期休暇が明らかに取りやすいです。

安い時に旅行に行きたい、長期で海外滞在したいなどの希望がある方は、派遣社員の働き方が合っています。

5. 決まった職種でプロとして働きたい人

派遣の働き方は、異動がありません。

未経験の業務に社内都合で異動になるということがありませんので、ある職種の専門家としてやっていきたいという方にとっては、派遣という仕組みで理想的な働き方が叶えられます。

正社員

1. 出世欲がある人

昇給・昇格の機会に恵まれているのは正社員です。

管理職を目指したい、収入アップを目指したいという方には、正社員が向いているでしょう。

2. 帰属意識が高い人

一つの会社に期間に制限なく雇用されるのが正社員です。

自らが退職の申し出をしない限りは、退職までその会社の中で働き活躍するようになります。

所属する組織に貢献したいという帰属意識が高い人は、正社員が向いていると言えます。

3. ボーナスという制度が好きな人

派遣社員のほとんどはボーナス支給がありません。

年2回の楽しみとしてボーナスの制度を楽しみたい人は正社員が良いでしょう。

4. これから引っ越しや住宅ローンを組もうとしている人

社会的信用が高いのが正社員の特権です。

これから引っ越しや住宅の購入、または車の購入など大きな買い物をする予定がある方は金融機関から信用される正社員のうちに行動をしておきましょう。

5. 産休・育休後に職場復帰したいと思っている人

まだまだ制度が整っていない派遣社員の産休・育休制度。

これから子供を産むことを予定し、職場復帰を考えている人は正社員がオススメです。

活用出来る制度や給与の保障など、正社員の場合は手厚いサポートを受けることが可能です。

派遣社員と正社員。それぞれのメリットを理解しよう

現在は有効求人倍率が高くなり、売り手市場と言われています。

正社員、派遣社員いずれも仕事が見つけやすい環境と言えます。

だからこそ、それぞれの働き方の特徴を踏まえて後悔のないように選んでいきましょう。

社会保障や待遇面を大事にしたい人は正社員、自由度を大事にしたい人は派遣社員を選んでみてはどうでしょうか?

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あなたの希望にあった働き方ができますように。

2019/08/24

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