異動願いの書き方と提出方法。ベストなタイミングと宛先は?

異動願いの書き方 人事

いま居る場所は自分の場所じゃない!…会社で働いているとそう思う事がありますよね。

色々な理由で他部署へ異動したい人事異動転属や転勤を希望したくなる事があると思います。

でも、異動願いの書き方って?誰に渡したら良いの?いつ出すの?・・・など、不安になりませんか。

受け取る側もいきなり提出されるとびっくりして適切な対応をとってもらえない…ということも起こりえます。

異動願いの詳しい書き方と、提出するタイミング、やるべき事、やってはいけない事を解説します!


1.異動願いの書き方

まずは基本的な『異動願い』の書き方とフォーマットをご紹介します。

会社の社内規定など『異動願い』の書式がある場合はそれを利用して、職場での記載方法に準じてください。

以下は会社で『異動願い』の書面がない場合、書面として提出したい場合に参照して下さい。
特別な用紙でなくて構いません、A4サイズの用紙に書くのがベター

異動願い フォーマット
参考:異動願いA | 会社生活 http://kaishaseikatsu.biz/format/jinji/idounegai/idounegai1.html

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2.異動願いの書き方のルール

・用紙左側に(提出先の上司や人事部長 殿など、提出先の氏名を記入)
例)上司であれば個人名その他、人事部長殿なども可
・用紙右に(提出日 平成  年  月  日)
・用紙右に(自分の氏名と捺印)
・中央に(異動願)
・異動したい旨を記入

(例)「この度、以下のとおり異動を希望しております。何卒ご配慮いただけますようお願い申し上げます。」

・所属部署(現在の所属部署)

・現在の部署の所属期間(○年○月○日~現在に至る)

企業によってはこの期間が長ければ受理されやすくなる場合があります。

企業内の透明化や活性化を狙う目的で、同じ部署に長く配置しない、とう社内ルールの会社は結構多いです。

逆に、あまりに短い期間だと受理されない可能性があります。(その部署で何を学んだのかがわからない為、ただ単に現部署にいたくないだけと判断される事も)

・希望する異動先部署名

例)IT部

・異動を希望する時期

例)○月定期人事異動

・異動を希望する理由

一番重要なのが異動理由です!

例)

私は入社以来3年間、製造の現場を体験させていただき、机上では理解しにくいプログラミングが製品 に商品化される行程を一通り実体験しました。また、これまでに製造行程の効率化やアイディアを提案し、それを実現 してきました。

この貴重な3年間の経験で、入社当初の希望であった、ΟΟのIT設計に携わることへの 思いも強くなってきたとともに、今であれば、大学で学んだプログラミングの技術をより生かすことができると考えるようになりました。

経験や知識はまだまだ未熟であることは重々承知しておりますが、「やりたい」と思う気持ちは 誰にも負けません。何卒、IT部への異動をご検討いただけますようお願いいたします。

人事異動を希望する理由には、前向きな理由を記載すると受け入れやすくなります。

現在の部署、以前の部署の悪口などはNGです。

たとえ異動理由がパワハラや人間関係であったとしても、文章で記載する場合は前向きな意見での記載が必要です。

例文の様に新しい部署での仕事への意欲や、そのために自分は何をしてきたかなど記載するのがベストです。

3.『異動願い』は誰に渡すのがベスト?

基本は上司

基本は直属の上司に報告相談から入って、『異動願い』を提出するのがベターです。

しかし、勤務時間中にいきなり上司のデスクに行き、ポンと『異動願い』を出されては、上司もいい気分はしません。

「なぜ?どうして?」とクエスチョンだらけで『異動願い』が受理されない事もあります。

上司の側の立場で考えてみましょう。いきなり部下から異動願いを突き付けられたら、「え?ちょっと待てよ!」という気持ちになるでしょう。

たとえ、こんな上司の元で働きたくない、というような理由であったとしても、これでは上司にとって寝耳に水です。

いや、あなたのとの人間関係があまり良くなかったりした場合では、むしろ火に油を注ぐような結果になりかねません。

「相談があるのですが…」と上司と一対一で話しができる場をつくってもらい、そこで異動の希望を切り出してから上司に渡すようにしましょう。

あるいはその場は話だけにしておき、後日に異動願いを渡すというのもいい方法です。

定期的な個人面談を利用する

一般の企業であれば個人面談などの場が定期的に設けられるはずです。

その時に、その都度「こんな仕事がしたい」などのニュアンスで上司に普段からほのめかしておけば、いざ相談や報告されたとしても、上司にも心づもりができているので、スムーズに『異動願い』を受け取って貰える事になるでしょう。

会社や組織によっては、定期的な個人面談の時期に、異動希望申告書の提出の確認をしてくることもあります。

上司との折り合いが悪い場合は?

万が一直属の上司との折り合いが悪い場合は、上司の上司でも大丈夫ではありますが、角が立つことだけは覚悟しておきましょう。

人事部に直接提出するのも手ではありますが、これも上司との確執ができることは覚悟しておいた方が良いかと思われます。

異動はあくまでも社内に残って違う部署で働くという選択です。

社内にいる従業員や上司との接点が全く切れる事はないので、気持ちよく異動できるようにする為にも、確執を作らずに異動する事をお勧めします。


4.異動願いの提出時期とタイミングは?

さて、提出の時期ですが、先に述べた事を踏まえると、長い布石が必要となることが推定されると思います。

とはいえ早く異動したい!ということがありますよね。

その場合は、遅くとも自分の異動したい時期の一か月前には提出しましょう。

ただし、会社の決算時や繁忙期などは避け、会社側のタイミングも配慮することも必要です。

家庭の事情など、どうしても早急に伝えなければならない場合を除いて、人事異動があるタイミングを見計らうのは最も賢明な方法です。

そうするとすんなりと他の人事異動での人たちとまぎれて異動することも可能だからです。

『異動願い』の異動希望時期にそのように記載していれば、受理された場合にスムーズに希望を聞き入れてもらえる可能性は高くなります。

提出時期は思い立ったが吉日ではなく、会社側のタイミングと自分の都合を秤にかけ、緻密にじっくり時間をかけて計画した方が、受理されやすくなる事でしょう。


5.異動願いを出す前にしておくべき事は?

異動したいことをほのめかしておく

先にも述べましたが、いきなり異動願いを出されると、上司はびっくりしてしまいます。

ほとんどの上司は「あんなにかわいがってやったのに!」と内心穏やかではありません。

上司の機嫌をあまりにそこねてしまうと、結果的に異動することになっても、異動先が希望の部署ではない!なんてこともありえます。

これでは左遷されるために異動願いを書いたようなものです。

日頃から、「いろんな部署で、経験を積んでいきたいんです。」「キャリアアップのためにはいろんな仕事を経験した方がいいでしょうか?」といった発言をしておきましょう。

これで上司も心づもりができているので、いざ異動願いを出したときに、受け取りがスムーズにいくことでしょう。

実績を作っておく

現部署にいるときにこの様な事をした、もしくは次に異動する部署で役に立つような実績を残すでも良いです。

上司が評価しやすい実績を作っていると異動願いを受理されやすい傾向にあります。

人事評価シートなど、査定の時期にはしっかり自分をアピールしておきましょう。

こうした書類が異動希望先の部署の上司の目に留まれば、異動の希望がかないやすくなることは言うまでもありません。

人事考課シートの書き方は、
自己評価の書き方は? 人事考課シート記入の重要ポイント8

人脈を構築しておく

異動をしたい気持ちが固まり、自分の中で決まったのなら、人間関係を構築しておきましょう。

立つ鳥後を濁さずです。現在の上司との関係を良好にしていて損は有りません。言葉は悪いかもしれませんが、根回しです。

さらに、行きたい部署の仕事内容を把握し、現部署のメンバーの中では希望部署の仕事のことは自分が一番知っている、関わっている、といったつながりを作っておいた方が良いでしょう。

そうすることで、現部署にも希望部署にも仕事に熱心で、あの仕事がしたいのかな?というプラスのイメージを持ってもらえます。

異動後も円滑な関係を築けますし、異動先の上司も部下と仲が良いという情報があれば、異動の可能性も上がります。

人脈の構築は異動への近道となります。

逆に、してはいけない行為って?

現部署での仕事の手を抜く上司や同僚に他の部署へ行きたいなどの愚痴をいう

マイナス思考の行動は決してやってはいけない行為です。

希望部署先の同僚や上司に現部署の愚痴を言うのもNGです。

この人は自分のしている仕事の愚痴しか言えないのか、などのマイナスイメージを植え付ける結果となり、こんな人とは一緒に仕事をしたくないと思われてしまいます。

また上司もこの部下は打開策を考えもせず、愚痴ばかり言っていると思い、そんな部下を欲しいと思わないはずです。

6.異動理由はどんな物なら受理されるのか

人間関係のパワハラなどがあったとしいても、会社側のマイナスになることは記載しない事。

前向きな異動である事を全面に押し出して記載することが受理される方法です。

本来であれば本当の事を書くのが一番なのですが、まだまだ日本の企業はトラブルを嫌います。人間関係を円滑にできない人物などに対し、蓋をする傾向があるのが、悲しいかな現実です。

もっとも優遇される異動理由は、企業の業績に貢献できる、自分がビジネスマン・ウーマンとして成長できるといった前向きな異動理由です。(したい仕事内容があるなどもOK。)

この場合は何も恐れることはありません。
本当の理由を、書き方のテンプレート同様に記載して、提出すればいいのです。

もしかしたら希望部署の空き定員がないかもしれません。しかし、時間をかけてでも根気よく異動願いを出し続ければ受理されるでしょう。

その他は下記の様な身体理由です。

・精神的負担
・家庭の事情
・体調面

上記の理由であれば異動願いがなくても、上司や人事に相談すれば、異動手続きに入ってもらえる場合もあります。

それこそ要望を言えば、人事異動で半期に一度のタイミングで受理される事でしょう。

受理されない理由といえば、
ただ単に今の仕事がしたくない彼氏、彼女がいる部署で働きたい。などの、わがままで自分勝手な理由の異動希望はほぼ確実に却下されます。


7.異動願いを無事に提出し終わった後の注意点

何度も言っていますが、異動願いを出した事を回りに吹聴したり、現部署での悪口などを現部署の人間に対して言う事や、現部署の仕事を怠け出すなどの行為はNGです。

異動願いはあくまでも『願い』です。

聞きいられない事や、異動するまでにとても長い時間を費やすことの方が多いのです。

現部署から気持ちよく新部署に異動しようとするのなら、お互いが気持ちよく仕事ができるように、与えられた仕事は異動するまで責任をもって果たす。

また異動辞令が下った暁には、引継ぎをする人間に対して、マニュアルを作り、ちゃんと引継ぎをする事が大事です。

異動願いで自分と会社を活性化しよう!

異動願いの書き方とその心構えを紹介してきましたが、如何でしたでしょうか?

会社は人と人とのつながりです。

異動という行為は自分と会社の活性化です。
(なぜ会社は人事異動をするのか? 企業側の理由を知っておくと異動願いの作戦もうまくいきます。
人事異動の目的は? 会社はあなたに何を求めてる?」)

気持ちよく会社で仕事をするため、また、社員が気持ちよく仕事ができれば企業の業績も上がっていくことでしょう。
そのために異動制度というものがあるのです。

正しい知識で『異動願い』を提出し、希望する部署での仕事ができるように、少しでもそのお役に立てれば幸いです。

提出書類というのは、受け取った側がどう感じるか、なるほどと納得できる文章になっているかによって決まるのだと思います。

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あなたが異動願いを出して、希望する部署でバリバリ働けますように。