「やりたい仕事がない」…… 別にそれでもいいんです!

やりたい仕事が見つからない!

さまざまな転職希望者を対象としたアンケートで、どの世代でも50%ほどは「やりたい仕事に就きたい」と回答しています。

ですがその一方で、「実際にやりたい仕事を見つけて転職活動をしている」という人は25%ほど

ほとんどの人が、「やりたい仕事を見つけられていない」ということになります。

自分が何をしたいのか、どんな将来に向かっていけばいいのか、はっきりとイメージできずに悩んでいる人がたくさんいます。

ですが、そもそも「やりたい仕事」って見つけないといけないのでしょうか?

これこそ、不必要な思い込みではないでしょうか?

実のところ、「やりたい仕事が見つかったら人生が変わる!」なんて言うのは真っ赤なウソです。

つまり、「やりたい仕事」が見つからないからって、悩む必要はないんです。この記事では、その理由を順番に説明していきたいと思います。


「やりたい仕事」探しの必要度チェック

3つのチェック項目をご紹介します。

ひとつでもYESがついたなら、きっとあなたに「やりたい仕事」探しは必要ありません

「やりたい仕事」というものに対して、過度な期待をかけている可能性が高いでしょう。

1.「やりたい仕事」の具体的イメージがない

なにかしら夢をもっているのならいいのですが、もしかすると「今の仕事をやりたくない」という感情に振り回されて、「やりたい仕事」探しに向かっているかもしれません。

ですがそのままでは、根本的解決にはつながりません。

「今の仕事をやりたくない」という問題の直接の解決策なら、別の仕事を見つける、職場環境を変えてみる、といった方向にあるはずですよね。

必ずしも「やりたい仕事」ではなくても、自分がこなせて、納得のいくお金をもらえる仕事であれば充分なはず。

遠回りな方向を見すえて悩む必要なんてないんです。

2.「憧れの仕事」についている人がうらやましい

夢を追い続けている人や夢を叶えている人が身近にいると、「自分も夢をもたないと」と焦る気持ちが出てきますよね。

ただ、隣の芝は青く見えるもの。

実際に夢をかなえるためには、厳しい現実が待っているのです。

例えば華々しい野球選手ですが、日常生活はトレーニングに埋もれ、24時間365日、食事や健康にまで気を使った生活をしています。

その姿はめったにテレビに映ることもなく、人から褒められることもありませんよね。

さらに、不慮の事故で怪我でもしようものなら戦力外通告になることだってあります。

いわゆる「憧れの仕事」であるほど、こうしたデメリットとリスクも抱えているもの。外から見えている理想の姿とのギャップは大きくなります。

現実的に考えるなら、かなりツライ仕事といえますよね。

3.実は、現状に大きな不満がない

これに当てはまる人は、かなり多いのではないでしょうか。

「やりたい仕事」がほかにある気がして、満足はしていない

けれど、実は大きな労力をかけてまで現状を変えないといけない、と思えるほどの不満も抱えていない

…と、こんな風に考えている方です。

今の仕事も誰かに押し付けられたものではなく、自分が積み重ねてきた結果。折々の選択肢のなかから、自分で決定してきたことですよね。

それに大きな不満がないのなら、実に素晴らしいことです。

余計なリスクを抱えて満足できるかどうかわからない道に進むよりも、今のまま生活を充実させていく方法を考えていった方が建設的といえるのではないでしょうか。

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「やりたい仕事」が見つかって変わること

やりたい仕事に就いたとしたら、あなた自身は何が変わると思いますか?

今の仕事を続けた場合と、「やりたい仕事」に就けた場合、そのちがいを具体的に考えてみましょう。

結論から言うと、「大したちがいはない」はずですよ。

1.仕事が楽しくなる?

好きなことをしてお金が手に入る、というのは魅力的に見えますよね。

ただ、自分の趣味を仕事にするというのは、オススメできません。

極端な例ですが、昼寝が大好きな人でも眠くもなんともない時間にも「昼寝しなければならない」と言われたら困りますよね。

趣味というものは、誰にも邪魔されず、自分の好きな時に好きなだけできるからこそ楽しいもの。

それが義務になると、せっかくの趣味が楽しくなくなってしまうかもしれません。

2.やりがいが出てくる?

「やりたい仕事」だからやりがいがある、とは限りません。

やりがいを感じられる瞬間というのは、仕事内容よりもその成果に紐づいているのではないでしょうか。

お客様にありがとうと言ってもらえた時や、大きな仕事を自分の手で完成させた時、上司・同僚など周りの人から認められた時、あるいは昇格や昇給決まった時…などなど。

あなたもこれまでの仕事のなかで、どこかでやりがいを感じた瞬間があったのではないでしょうか。

つまり、業種や職種だけでやりがいが決まるということはないということでもあります。

一方で、せっかく「やりたい仕事」だと思って転職しても、環境によってはやりがいを感じづらいことだってあるでしょう。

業種や職種を絞る「やりたい仕事」探しよりも、自分にとってやりがいを感じられる場面とはどのようなものか、しっかり分析・把握する方が重要です。

それがわかれば、きっと今よりもっと前向きに仕事に取り組むことができるようになりますよ。

3.スキル習得が早くなる?

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、確かに好きなことなら練習も苦ではなくなりますよね。

時間を忘れて没頭できるほどなら、上達するのも早いでしょう。

ですが先ほどもご説明した通り、多くの人は「義務になると楽しくなくなってしまう」ものです。

そしてまた、最初はどんどん成長しているようでも、いつかは必ず壁にぶつかる時も訪れることでしょう。

ただ単に「楽しい」だけで高いモチベーションを維持し続けるのは、かなり難しいと言わざるを得ません。

スキルを習得できるかどうかと、「やりたい仕事」かどうかは別問題なのです。

4.ストレスがなくなる?

心身共に健康でいるためにも、ストレスフリーな環境は大切ですよね。

ストレスを減らすために「やりたい仕事」を見つけたい、と考えている方は多いことでしょう。

ただし、働くうえでのストレスというのは仕事内容によるものだけではありません

どちらかというと、人間関係や残業の多さといった要因でストレスを抱えるケースの方が多いでしょう。

それを考えると、たとえ「やりたい仕事」であってもまったくストレスがなくなるというわけではありません。

むしろ、環境が合っていないと「自分で選んだ仕事なんだから」「せっかく就けた仕事なんだから」といったプレッシャーでストレスが大きくなってしまう可能性もあります。

社会に出れば、ある程度のストレスはつきもの。そう覚悟して、ストレスとどう向き合っていくか、いつどのように解消していくのかを考えた方が建設的なのです。

5.異性にモテる?

「仕事に人生を賭けてきた」なんて職人の方がテレビで特集されることもあります。

イキイキと働いている姿は、男性でも女性でも魅力的に映りますよね。

とはいえ、その魅力を生んでいるのは仕事内容ではなく、生き様なのです。なかなかマネのできない、働く姿勢や日々の過ごし方にこそ、憧れるものではないでしょうか。

今の仕事でも、やりがいを見つけて前向きに打ち込み、精神的な余裕ができてくれば、きっとあなたの魅力も増していきますよ。

決して、「やりたい仕事」が見つからなければ得られない特権ではないのです。

6.収入があがる?

仕事を変えれば急に収入がアップするかというと、そううまくはいかないでしょう。

例えば、高収入の代名詞ともいえる「弁護士」で考えてみます。

弁護士になれるまでには、大学の法学部に通い、ロースクールを卒業、さらにそこから5年以内に日本で一番難しいと言われている司法試験に受からなければ、弁護士資格は取れません

試験合格まで予備校などに通うのも一般的ですから、大きなコストと労力が掛かりますし、プレッシャーも相当なもの。

日々勉強の毎日で、並行して仕事ができるほどの余裕はありません。司法試験に受かっても、ほとんどタダ働きのような実務実習期間もあります。

それを超えてやっと弁護士…と思いきや

自分で弁護士事務所を立ち上げていない“居候弁護士”では、多額の報酬をもらえることはありません。

そして事務所を立ち上げるには、多額の準備金も必要で場合によっては借金を背負うことになります。

弁護士事務所を立ち上げたとしても、顧客を集めなければならず、不安定で気の休まらない生活は何年も続くことでしょう。

一見華やかで高額報酬を得ていると思われる人々も、実は大きなリスクと努力の積み重ねのうえで今の立ち位置を築いているわけです。

「やりたい仕事」を見つけて転職しても、収入があがるまでの下積みは避けて通ることはできないでしょう。

「やりたい仕事」が見つからなくてもよくなる方法

というわけで、「やりたい仕事」に就きたい願望からは逃れることをオススメしたいと思います。

実はその方法は、とてもシンプル

こんな風に考えてみるだけでいいのです。

1.やりがいなんてなくてもいい

「どんな仕事もやりがいを見つけよう!」と言われますよね。

これは確かに正論ですが、机上の空論でもあります。なにしろ、世の中、楽で楽しいだけの仕事が見つかることなんてありません。

やりがいなんて、楽しくもない仕事をなんとか続けるために探し出す“いいところ”にすぎないのです。

つまり、やりがいを求めて仕事を探すのは、そもそも順序が逆だといえるでしょう。

だからこそ、「とりあえず目の前の仕事をこなしていればいいや」と軽く考えておくべきです。

そうやって余裕ができると、意外なところでやりがいを感じる瞬間がくるかもしれませんよ。そうなったら、充分に幸運なことなのです。

2.「やってもいい仕事」を見つける

今までの人生のなかで「やりたい仕事」が見つかっていないなら、見つけようとするととてつもない労力が掛かります。

苦労して「やりたい仕事」を見つけて、その仕事に就くために就職活動で苦労して、一人前になるまでにさらに苦労して…。

道のりは果てしないですね。そこまで苦労する価値はあるのでしょうか。

働く理由なんて、「生活のため」「家庭を守るため」「老後のため」で充分です。

それなら、「このくらいの収入なら満足できる」「残業もこのくらいなら我慢できそう」といった条件だけで、「やってもいい仕事」を選んでみてはいかがでしょう。

3.転職の専門家に相談してみる

もちろん、現状に不満があるのを我慢しろというわけではありません。

その不満を解消するために、わざわざ存在しないかもしれない「やりたい仕事」を見つける必要はない、というだけです。

今の仕事のままで不満を解消する方法がわからない、というのであればキャリコンサルタントや転職エージェントといった職探しのプロの方に相談してみるといいでしょう。

幅広く業種を把握しているからこそ、客観的な視点からあなたが転職先に求める条件を分析したり、「やってもいい仕事」を見つけたり、といったサポートをしてくれます

もしも足りない部分があるなら、転職の仕方や必要なスキルのアドバイスをもらうこともできます

自分ひとりで悩むより、他人の手を借りた方が大きく前進するものです。


「やりたい仕事」を見つけることは、決して近道ではありません

現状、「やりたい仕事が見つからない」と嘆いている人に、「やりたい仕事なんて見つけなくていい」というのは、ちょっとネガティブな話に聞こえるかもしれません。

ですがお伝えしたかったのは、思い込みや幻想に悩まされるなんてバカバカしい、ということなのです。

そんなことよりも、目の前にある仕事をこなしていく方が、あるいは少しでも働きやすいと思える会社に転職する方が、よっぽど充実した毎日につながるもの。

地道で遠回りに見える方法が、実は近道ということも往々にしてあるものです。

当たり前の日々を積み重ねていくことができて初めて、「やりたい仕事」が見つかるきっかけが生まれてくるのではないでしょうか。

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