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パラレルキャリアと副業とプロボノの違い
2021.01.28

パラレルキャリアと副業とプロボノの違い
パラレルキャリアとは、「本業の仕事以外の仕事を持ったり、ボランティアなどの非営利活動に参加したりすること」を指します。
ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』などで提唱した「これからの社会での生き方のひとつ」です。
テレビのニュース番組や報道特集などでそうした人の活動内容を見て、「副業と似ているけど、どう違うの?」「就業規則には引っかからないのか。」「プロボノとはどう違うの?」・・・と思った人も多いと思います。
ここではパラレルキャリアと副業そしてプロボノとの違いを中心に、パラレルキャリアで可能なことや注意点を紹介します。
パラレルキャリアと副業の違い
パラレルキャリアは、一般的な考え方である「一つの会社で働く」ということにこだわる必要がないことから、さまざまな仕事や活動を行うことが可能となります。
報酬をもらう場合もありますが、無報酬で行うものもあります。
報酬をもらうのであれば副業じゃないか、となるところですが、その中でパラレルキャリアと副業の違いは、報酬をもらうことが主目的かどうか?というところにあります。
社会的な目的や自分の夢、あるいは将来のキャリアを目的に、実際に活動をスタートさせれば「パラレルキャリア」。
活動内容を重視するよりも、収入を稼ぐことをメインに考え、複数の仕事をすれば「副業」という考え方です。
これでいうと、無報酬の活動であれば、はっきりパラレルキャリアといっていいでしょう。
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パラレルキャリアとプロボノの違い
また、パラレルキャリアについての理解を深めていくと、「プロボノ」という言葉を目にすることがあります。それでは、プロボノとは、どのようなことを指すのでしょうか。
プロボノとは、自分自身が有する専門技術・知識を活かして、ボランティア活動に参加することです。
もともとは、アメリカの弁護士が、低所得者のために無料で法律相談を行うことを指す言葉ですが、現在では、弁護士活動に関わらず、さまざまな業界が行うボランティア活動においても「プロボノ」という言葉を使うようになりました。
プロボノも、無報酬のパラレルキャリアと同様に、ボランティア活動を行います。プロボノの典型例としては、東日本大震災の復興活動で、全国の専門家が被災地において、街づくり支援、仮設住宅建設、企業の復興支援などを行っています。
プロボノの活動を行うことは、パラレルキャリアの一つの形として考えることができるでしょう。
プロボノについて詳しくは、
→「プロボノ活動とは何か?社会貢献はビジネスマンのキャリアにどう役立つ?」
ここで、副業とプロボノとの大きな違いは、金銭のやりとりの有無と、本業のスキルを活かすかどうかです。
同じ職業スキルを活かしたパラレルキャリアの仕事でも、金銭を得ることを目的としていれば副業になり、金銭を得なくてもいいのであればプロボノになります。
パラレルキャリアと副業とプロボノの違い
これらをまとめると次の表のようになります。
報酬を得る | 職業上のスキルを活かす | |
副業 | ◎ | △ |
プロボノ | × | ◎ |
パラレルキャリア | ○ | ○ |
簡単にいうと、
・副業:本業以外でもお金を稼ぐために行う。仕事の内容はさまざま
・プロボノ:ボランティア。本業の専門スキルを活かす
・パラレルキャリア:活動の内容はさまざま。基本的に無報酬が多いが報酬が得られる場合もある
パラレルキャリアで定義される活動内容は広範囲にわたります。
…というよりも、本業以外の活動であればたいていのことはパラレルキャリアということになります。
副業やプロボノよりも大きな概念といっていいでしょう。
実際の活動としては、地元の消防団や少年野球のコーチといったものから福祉関係のボランティア、企業相手に研修を行ったり、知識や技術の提供といったものまで含まれます。
パラレルキャリアを会社にどう説明する?
パラレルキャリアについては、内閣府男女共同参画局のホームページ内に、以下のように記載されています。
「『パラレルキャリア』とは、ピーター・ドラッガーが提唱した考え方で、これからの社会に求められる人間のタイプは、『自分に責任を持ち、特定の組織に依存しない人たちだ。そして、自分のキャリアは自分で決める人たちだ』と述べている。」
(引用:内閣府男女共同参画局)
内閣府男女共同参画局のサイトを読むと、一つの会社だけで働く「会社員」という働き方がすべてではないことを痛感します。
そして、必ずしも一つの会社だけで働く必要はなく、むしろ、複数の会社で働く、または、仕事をしながら、休日などにボランティア活動などをすることもOKであることが分かります。
政府による副業解禁の流れをうけて、厚生労働省のモデル就業規則が改定されるということも話題です。
副業も多くの会社でこれから自由にできる、あるいは許可制でできるようになると思われます。
パラレルキャリアは、単なる副業とは違う!と、会社に説明できるといいのですが、報酬を得ていれば、それはそれでやっぱり副業じゃないか、と言われそうです。
無報酬でやれることをやるか、あるいは、報酬をもらいつつも、社会的な意義があることや将来のキャリアのためにやっていると説明するのが良さそうです。
ダブルワークについては、
→「複業:ダブルワーク:複数の会社で働く方法は?」
複数の仕事をして身体を壊したりトラブルにならないために、
→「ダブルワークはきついよ!副業・バイト掛け持ち7つの注意点」

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