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工場で正社員として働く人のキャリアはどうなる?

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工場勤務って将来どう?

工場勤務といえば、決まった作業を延々と繰り返す、あまり人と関わらない、比較的楽な仕事というイメージがあります。

就業時間や休日がきっちり決められていて残業も少ないホワイトな会社に当たると、まさにその通りです。

一方、単純作業が退屈で飽きてしまう、扱うモノによる、シフトがある場合など体力的にはきつめという意見も多いです。

人とあまり関わらないとはいっても、メーカーの大規模工場では正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、下請企業の社員(請負業者)など、立場の違い人たちが混然一体となって働いています。

そうした中で正社員として勤務する人の位置づけや役割も以前から変化してきています。

工場に配属された人にはどんな仕事が待っているのか、将来どんなキャリアを積んでいくのかを紹介します。

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工場正社員はこれからも減っていく!

厚生労働省「労働力調査」によれば、2016年の全労働者に占める非正規労働者(正社員以外)の割合は37.5%です。

1995年の20.9%から2000年には26.0%まで増加し2005年には32.6%に達しました。

その後もこの傾向は続き、今や10人に4人が非正規雇用者となりました。

工場はマニュアル化された単純作業が多い上に景気変動に応じた生産調整(≒雇用調整)も行われるため、とくに非正規雇用者の割合が高い職場となっています。

正社員は工場長や管理職が中心で、工場内の従業員の80%以上が非正規雇用者というケースも珍しくありません。

百人単位の職人が働く大規模な建設工事現場でも元請のゼネコン社員は監督以外にほとんど常駐していませんが、それと同じような状況に工場もなりつつあります。

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工場正社員の役割

1. 基礎技術の習得

一般的に大手メーカーでは、事務系・技術系を問わず新入社員は必ず工場で研修(実習)を行います。

メーカーはモノを作ってナンボの商売です。そこでまずはモノ作りの基礎を学びます。

営業、経理、人事、広報などの仕事をする事務系社員であっても、メーカーとしてのDNAを受け継ぐことが求められます。

2. コア技術の承継

とくに高卒、高等専門学校(高専)卒社員にはコア技術の承継が求められています。

ITやメカトロニクスが発展した現代でも製造工程が100%機械化されている現場は限られています。

どうしても機械化できない(あるいは品質、コスト面からみて機械化が望ましくない)工程で職人技を発揮する社員がどこの工場にもいるはずです。

会社はそうした社員が後輩へ技術を承継していくことを期待しています。

3. マネジメント

短期間で入れ替わる非正規雇用者へ管理業務を任せることには限界があります。

飲食店だとアルバイト店長は珍しくありませんが、工場の場合はそうしたケースは稀です。

製造に必要な原材料調達や製造工程の変更などの重要な意思決定や勤務管理は、正社員の仕事になります。

どこの工場でも製造工程の機械化が進み人手による業務も単純作業が増える傾向にあるため、正社員の役割はマネジメントへ重心が移ってきています。

4. 生産効率の改善

製造工程の組み立てや見直しは、正社員が中心となって行う業務です。

現場の第一線で働く非正規雇用者から情報収集したり外部コンサルタントを活用したりすることはありますが、中心的な役割は正社員が担います。

工程の見直しにより労働効率が向上して非正規雇用者の解雇につながる可能性もあるため、正社員がやるしかありません。

5. 商品開発への貢献

生産現場である工場には商品開発のヒントがたくさんあります。

扱っている製品や会社の方針によりますが、工場の中に商品開発部門が設置されている場合もあります。

商品開発は機密情報のかたまりなので、非正規雇用者から情報収集したり外部コンサルタントを活用したりしつつ正社員が中心となって業務を進めます。

6. 企業理念の伝導

正社員には自社の企業理念やそれに基づく心構えを職場に定着させることも期待されています。

ほとんどの非正規雇用者は、企業理念に共感して働いている訳ではありません。

給料、勤務時間、通勤時間など各種の条件から職場を選んでいるに過ぎない人たちに対し、企業理念などを説き高いモラール(士気)を維持してもらうことも重要です。

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工場正社員のキャリアアップ

1. 工場管理職

現在でも工場の基幹ポジションは正社員が務めており、今後も同じ状況が続くと考えられます。

とくに技術系社員の場合は、製造ライン作業、原材料調達、環境保全(排水、排煙、廃棄物処理)、品質保証、商品開発など幅広い業務を経験して工場幹部になることが期待されています。

2. 本社・営業所スタッフ

大卒社員の場合、新卒研修の後は本社や営業所で勤務する人が多くなります。

技術系や管理系の人はキャリアを積み重ねる中で何度か工場勤務の機会もありますが、大企業であれば工場(とくに製造ライン)とは無縁のサラリーマン人生を送る人の方が多くなります。

技術系社員でも研究員やセールスエンジニアになれば工場が遠のきます。

3. 役員・経営幹部

一部の人は役員・経営幹部にまで出世します。そうなれば本社勤務でも度々工場を訪れる機会があるはずです。

その際に、「背広組のお偉いさんが来た。」と思われないようにすることが大切です。

モノ作りの現場を最優先する姿勢や現場の工員を尊敬する気持ちを理解してもらい、仲間として認められることが会社を発展させる上で重要です。

とくに正社員と非正規雇用者を区別しない姿勢が求められます。

4. 独立・転職

おもに技術系の人の場合は工場勤務での経験を活かして独立したり、転職したりする人がいます。

管理系でも原価計算の知識が求められる経理、勤務管理や安全衛生対応の経験を活かせる人事に強い人は、工場勤務の経験をアピールして転職できます。

まったくの畑違いの仕事での独立・転職は難しいかもしれませんが、同業種であれば技術系だけでなく事務系でもチャンスはあります。

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工場正社員の処世術として大切なこと

1. 謙虚であること

これまで述べてきたように工場における重要な仕事や管理業務は主に正社員が担う一方で、多くの非正規雇用者は補助的だったり単純だったりする作業に従事します。

給与を始めとする待遇も正社員の方が恵まれています。

このため正社員の立場が上(エライ)と思っている人も大勢いますが、決して威張ってはいけません。

いまや非正規雇用者抜きで成り立つ工場はありません。

職場の立場と人間的な優劣は無関係なので、正社員と非正規雇用者を区別することなく尊重しましょう。

2. 厳格であること

謙虚であることと迎合することは違います。

非正規雇用者の人格や仕事ぶりに敬意を払うことは重要ですが、規則を破ったり風紀を乱したりする行為には厳しく対処しなければなりません。

筋を通さなければ職場の風紀が乱れ、いずれ重大事故につながりかねないことを肝に銘じるべきです。

3. 自戒的であること

非正規社員に対して厳しい態度をとる一方で自分に対して甘ければ、職場での信任を得られません。

厳格な態度は自らにも向けることが大切です。また正社員と非正規雇用者に対する態度を変えるダブルスタンダードも慎みましょう。

4. 創造的であること

工場では決められた作業を正確に行い規格に沿った製品を大量に生産することが求められますが、同時にイノベーションを起こすことも期待されています。

常に何か新しいモノを生み出すとか劇的に効率性を改善するとかの意識を持って仕事に取り組むことが大切です。

5. 楽観的であること

正社員には非正規雇用者と比べ多くの情報が入ってきます。

その中には経営(あるいは人事・非正規雇用者の処遇)に関するネガティブなものもあります。

過度にそうした情報に反応して不安を広げるのではなく、地道に努力を続ければ道が拓けると思って楽観的な態度を取り続けましょう。

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工場正社員になる方法

残念ながら非正規雇用者が工場正社員になることは簡単ではありません。

とくに単純作業に従事してきた30代以上の人にとってはハードルが高いでしょう。

まずはいまバイトや契約で工場勤務しているのであれば、正社員への登用制度を利用したり、そうした制度がなくても上司に尋ねてみたりするのが第一歩です。

ハローワークから職業訓練校に通って正社員を目指すという方法もあります。

また、電気工事士、電気主任技術者、壌環境監理士、危険物取扱者などの資格を取得して現場経験に加え知識やノウハウがあることをアピールすると効果的です。

思い切って職業能力開発大学校や、さらに余裕があればですが大学(工学部)などに入学して、大卒資格(学士)をとり正社員にトライしてもいいかもしれません。

でも、そこまでしなくても、いまは人材不足の時代。

工場での正社員の募集も例外ではありません。

正社員としての就職・転職を探すなら、工場勤務専門の求人サイトが便利です。

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>>>工場ワークス

正社員に対するこだわりが強い人は、中小企業を目指す手もあります。

大企業と比べ中小企業の給与水準は低くなりますが、中には経営が安定しているものの人材不足に悩まされている企業は数多くあります。

工場勤務は極端にホワイトか、あるいは薄給でブラックのどちらかであることが多いです。

ホワイトな勤務ができる会社を探して転職し、長く安定的に働く道もあります。


 

いずれにしろ工場で働く正社員は構造的に減る傾向にあるため、さまざまな業務を任されることがますます増えるでしょう。

工場内にあるさまざまな職種・業務については、
工場の仕事11の職種。モノ作り以外にも多くの仕事があるって知ってた?

自分が工場(さらには会社)の屋台骨を支えているんだ!という持ちで頑張りましょう。

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