「一流企業を辞めたい…」人も羨む境遇だからこそ深い悩みをどうする?

仕事辞めたい

就職先は、誰もが羨むような一流企業

ですが、期待に溢れながら入社したのに「何かが違う…」「会社を辞めたい…」と悩むことはありますよね。

世の中、定年までがんばる人もいれば、経験を積んでから転職する人、あるいはやっぱり入社してからすぐに辞めてしまうという人もいるものです。

もちろん、せっかく苦労して入れた一流企業ですから、「辞める」なんて決断はそうそう簡単にできませんよね。

「後で後悔してしまうのでは」と不安になるでしょうし、周りからも「辞めない方が良い」と言われることでしょう。

「そんな風に悩むなんて贅沢すぎる」と、退職や転職を考えないようにしている方もいるかもしれません。

ですが、不満を抱えながら働き続けるのが正解とは限りません

もちろん、安易に辞めることを勧めるというわけでもありません

どの選択肢を選ぶにしても、後悔してしまわないようにじっくり決断することが大切。

その第一歩は、「自分が本当はどんな働き方をしたいのか」にしっかりと向き合うことでしょう。

そこで本記事では、「一流企業なのに辞めたい」という今の気持ちを整理し、前に踏み出すために必要なステップをお伝えします。


「一流企業を辞めたい」人が増えている理由

高度経済成長の時代は、遥か昔の話

企業が社員を抱え、在職中はもちろん年金などで退職後の面倒まで見てくれる時代ではなくなりました。

また、東南アジアをはじめとする海外労働力がどんどん力を付けてきていますし、AI(人工知能)に取って代わられる仕事も増えると予想されています。

このような時代の変化と合わせて、働く人たちの価値観も変化してきました。

昔は「モーレツ社員」ともてはやされたように、「よく働きよく会社に貢献をする社員」が日本の象徴、幸せの象徴とされていました。

ところが、今はこの言葉もプラスの意味で使われることも少なくなりました。

価値観が多様化し、人によって幸せの価値観は違う、人によって幸せな働き方も違う、という時代になったのです。

大事なことは、一流企業に勤めることでも勤め続けることでもなく、自分に今の会社が合っていると納得できること。

「理想の働き方」を求めるようになった結果、一流企業の職場としてのブランド力は相対的に低くなってきたというわけです。

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「辞めたい理由」を明確にしよう

1.不満を明確に書き出してみる

当たり前のことですが、辞めたいからには今の会社になんらかの不満を抱えていますよね。

その不満の理由を明確にしましょう。

意外と、「なんとなく合ってない気がする」「もっといい環境だと思っていた」というだけで漠然としたままになっていませんか?

漠然と「辞めたい」という感情を持ち続けていると、仕事には集中できません。

また、漠然としたまま退職をしてしまうと、後になってから「辞めなければ良かった」と後悔してしまう可能性が高くなります。

まずは、不満なポイントを紙に書き出してみてください。ちなみに、こんな軸で考えてみると整理しやすいと思いますよ。

会社への不満 紙に書く

1)人間関係

上司との関係、先輩との関係、同僚との関係、取引先との関係…などなど。

仕事のうえでは色々な人との関わりがありますよね。

人間関係は、人の幸せに6割もの影響を与えると言われています。

つまりこうした不満が、かなり大きなストレスになっている可能性が高いということでもあります。

2)仕事内容

今の仕事の進め方や、任せられる責任の範囲に不満を感じていませんか?

やりたい仕事ができているか、成長が感じられる仕事か、やりがいを感じる仕事か、考えてみましょう。

また、仕事の分野や業界は気に入っていたとしても、「仕事のモチベーションが保たれるような配慮が職場にない」といった不満もよく出てきます。

3)収入面

仕事ですから、お金は重要な要素です。

今の給与に満足できているのかはもちろん、今後の昇給の見込みはどうか、福利厚生の充実具合は、といった視点でも考えてみましょう。

周りと比較して収入が低い場合だったり、がんばっているのに正当な評価がされていなかったり、というケースでは特に不満が大きくなりますよね。

収入 不満

4)残業や転勤などの環境面

残業が多すぎる、有給休暇がとりづらい雰囲気、そんな部分に不満を覚える人は、最近特に増えています。

仕事ばかりで自分の時間が取れないと、ストレスがたまりますよね。

また、転勤があまりに多い会社というのも苦労が絶えないでしょう。

転勤先での人間関係もつくりなおさなければいけませんし、生活もなかなか落ち着かなくなってしまいます。

こうした不安も、充分に辞めたくなる理由となるのです。

2.書き出した不満は、解決策も探っておく

不満を紙に書き出した後は、それぞれの不満が「解決できること」か「解決できないこと」なのか、分類してみます。

こうやって不満に思っていることを整理してみると、意外と「解決できること」ばかりでずっと悩んでいたことに拍子抜けするかもしれません。

例えば「今の仕事が成長を実感できない」と感じていても、今は他と足並みそろえている下積み期間のせいで、先々を見すえればレベルアップできるかもしれません。

また、異動願いを出せる仕組みがあれば“一流企業のまま”で別の仕事を手がけるチャンスもあります。

有給休暇や代休が取りにくいという不満も、実はあなた自身が「取りにくい」と思い込んでいるだけ、かもしれません。

実際に休暇の申請をしてみると、思いのほかあっさりと取れてしまい不満がなくなることだってあります。

どうしても解消できず、今後もずっと不満を抱え続けなければならない問題なのかを理解するため、色々とチャレンジしてみてもいいでしょう。

「理想の働き方」を明確にしよう

1.「理想の働き方」を明確に書き出してみる

理想の働き方は、人によってちがいます。そして、どんな企業にも良い面とそうでない面があります。

完璧な職場は存在しないといってもいいでしょう。

だからこそ、不満をもつだけなら簡単ですが、理想を明確にもつとなると少しハードルが高くなります。

とはいえ、後悔のない働き先の選択には「理想の働き方」に求める条件と、その優先順位を明確にすることが欠かせません。

より良い職場を見つけるため、不満点と同じようにあなたの理想の働き方を紙に書き出してみましょう。

1)人間関係

どんな人たちと一緒に仕事がしたいかだけではなく、悩みやトラブルがあった時にどんな風に助け合いたいか、といった観点も必要です。

新入社員にマンツーマンで指導役が付く、チームワークでフォローしあう、といった風土や制度の有無を見極めるポイントになるでしょう。

また、仕事には社外の人々とのかかわりも不可欠です。

ここでも、長期的な信頼を築いていくのか、ドライな関係で仕事に集中するのか、といった部分が職種や社風を選ぶ時に関わってくるでしょう。

2)仕事内容

何の制限もないとしたら、どんな仕事をしてみたいですか?

また、その仕事を通じてどんな達成感を味わいたいですか?

今できること、やってきたことではなく、あくまでも理想の仕事内容を書き出してみることがポイント。

そして、不満として書き出した部分とも比較してみましょう。

そのギャップから、理想が現状の延長線上にあるものなのか、まったくちがう道でなければ実現できないものなのかが見えてくるはずです。

3)収入面

今の仕事ならどのくらいの収入がふさわしいと思うか、そして理想の仕事ならどのくらいの収入にしたいか、本音で書き出してみましょう。

それと、給与体系もあわせて考えてみるとさらにベター。

がんばった分だけ収入に反映される成果報酬型もあれば、「上振れはしなくていいから安定した額をもらえた方が良い」ということもありますよね。

また、なぜその数字が出てきたのか、なぜこの給与体系に惹かれるのか、その理由も書いてみると良いですね。

4)残業や転勤などの環境面

ワークスタイルについての理想はありますか?

残業はない方が良いのか、それとも「時間外手当が出るなら残業でしっかり稼ぎたい」と思うのか。

さらに、自分としてはどのくらいの残業なら問題ないと思えるのか、具体的な数字で想定しておきます。

「1日1時間くらいは大丈夫」というなら、月間トータルで20時間くらい。「繁忙期の1ヶ月間だけなら60時間くらいは」という方もいるかもしれませんね。

転勤や出張がイヤという場合は、その理由も考えてみましょう。

また、通勤時間の理想や、勤務地の周辺環境も含めた理想、仕事場にあると嬉しい設備や制度、どんどん思いつく理想を書き出してみてください。

2.理想の働き方に、優先順位を付ける

理想の働き方を書き出した後に重要なのが、優先順位を付けるステップ。

目指すべき目標がはっきりしなければ、行動に移すことはできませんよね。

だからといって、理想的な条件だけを目標にするのはあまりに非現実的。

書き出した理想の状態には、必ず優先順位が存在するはずです。

絶対に外せないもの、理想が叶わなくても実は大して影響はないもの、と並べてみましょう。

今の会社で実現できないと思っていた条件も、実は優先順位が低いものばかりなら簡単には転職しない方が良いかもしれません。

逆に、優先順位が高く絶対に譲れない条件が「このままでは実現できそうにない」というのであれば、一流企業であっても真剣に転職を考えるべきです。


今の職場を「理想の状態に変える」ために

1.今の職場で「理想の働き方」を実践してみる

先ほど書き出した、「今の職場への不満」と「理想の働き方」。

これらの中に、実はすぐに解決できる不満や、すぐに手に入れられる理想の働き方はありませんでしたか?

少しだけ勇気を出して行動してみるためのガイドを、ご紹介しておきます。

1)残業が多い!ケース

先輩が残っていても気にせず、「おつかれさまです」と言って早く帰ってみましょう。

意外と、あなたが気にしているだけかもしれませんよ。

そもそも仕事量が多すぎるという場合は、先輩に効率的な進め方を聞いてみる、上司に「1件1件の仕事に集中したい」と直談判してみるという手段も。

周りに助けを求めることで、解決の道も見えてくるかもしれません。

2)上司との折り合いが悪い!ケース

「作った資料が、いつも上司にダメ出しされる…」といった場合は、ネガティブになることもありますよね。

上司の意図がくみ取れず、悩みになっているかもしれません。

そんなとき、直接「ポイントを教えてください」と、伝えてみたことはありますか?

もしかしたら、単純にコミュニケーションが不足しているだけだったり、上司の方でも部下の指導を模索している最中だったりするかもしれません。

意図が汲み取れず困っているということを素直に伝えることで、悩みが解決するかもしれませんよ。

パワーハラスメント

3)給料が上がらない!ケース

将来的な見込みも、調べてみましょう。

そのために手っ取り早いのは、実際に先輩や上司から給与のぶっちゃけた話を聞いてみること。

ポイントは、「仕事ができる人」に聞くことです。

どうしたら昇給できるのか秘訣を聞くことで、「そんなことでもいいんだ」という発見があり、仕事へのモチベーションが上がるかもしれません。

2.他の人も巻き込んでみる

すぐには解決できないことは、自分一人で取り組もうとはせず職場にいる周りの人も巻き込んでみることもできます。

今の会社をより理想の環境に近づけてみるのも、一人の力では限界がありますよね。

ですが、人が集まれば思っていた以上の大きなパワーを発揮してくれることだってあるのです。

ここでも、いくつかよくあるケースをご紹介しておきます。

1)残業が多い!ケース

自分一人の力で残業時間を減らせなくても、誰かと一緒に定時であがる日を作ってみることもできます。

一緒に食事に行こうと誘ってみるなどすると、そのハードルも低くなるかもしれませんね。

あるいは、部署内で重複している業務を洗い出して効率化を図ろうと呼びかけることもできるでしょう。

もしかしたら、こうした提案がきっかけであなたの会社からの評価が上がるかもしれませんよ。

2)長期休暇が取りにくい!ケース

長期休暇がとれるのはGW、お盆、年末年始のみ…。繁忙期の高い時期にしか旅行に行けない。

そんな不満を抱えている人もいるかと思います。

一人で空気を読まずに長期休暇を取るのは難しいですよね。

ですが、同じ部署のメンバー同士で「お互いにサポートしあって休みを調整しよう」といった声がけをしてみるのはいかがでしょうか。

その実績を積んでいけば、段々と気楽に長期休暇を取りやすくなっていくかもしれません。

3)昇給・昇格の目処が立たない!ケース

これは、一流企業にありがちな悩みです。

年功序列の文化が残っている会社は多いので、自分たちの世代よりも上の人材の方が多い、となればなかなか自分の番はまわってきませんよね。

会社の人事制度に関わってきますので、すぐに解決は難しいでしょう。

とはいえ、人事に根気強く訴えかけていく、そこに賛同するメンバーも探してみるといった努力を重ねていけば、組織を動かすことができるかもしれません。

3.転職活動をしてみる

繰り返しますが、今の会社に居続けることが全ての人に最善なわけではありません。

現状と理想をしっかりと整理した上で、自分の理想の働き方、納得の行く働き方が実現できないと判断したのであれば、転職を検討するべきでしょう。

ですが、一流企業から転職する場合には、必ず気をつけておきたいポイントがあります。

それは、世の中にある企業の99%が中小企業だということ。

一流企業と呼ばれる会社は、本当にごく一部なのです。

だからこそ、いきなり辞めたりせず、転職活動は「働きながら」行なうことをオススメします。

転職に関する情報を集めてみると、思っていた以上に理想の条件は厳しいものかもしれません。

実際に転職活動を行なってみると、自分の実力に課題があると気づかされるかもしれません。

会社の外に理想の働き方を求めるよりも、今の会社で努力する方が近道かもしれないのです。

ちゃんと次の転職先が見つかってから、今の会社に退職の申し入れをするように心がけましょう。


一流企業のメリットとデメリット

1.一流企業にある「メリット」

1)社会的ステイタス

社名を伝えれば、誰でも知っている。

これはやっぱりステイタスになりますよね。

単純なようですが、これが意外と重要なポイント。なにしろ、あなたの自信の源になっている場合もあるのです。

99%が中小企業という確率で考えれば、転職後は今の会社よりも知名度の低い職場になってしまう可能性は充分にあります。

その会社の名前や看板がなくても実力を発揮できるものか、冷静に見極めたいところですね。

2)社会的信用

一流企業に勤めている社員は、社会的な信用が高くなっています。

具体的なメリットとしては、カード審査が通りやすい住宅ローンの審査が通りやすい金利優遇を受けられる、といったものが挙げられます。

今までは「当たり前」だったので、意識していなかったかもしれません。

ですが、転職後にこうした面で「思いのほか不便になってしまった」という声も聞きますのでぜひご注意ください。

3)福利厚生の充実

家賃補助制度があったり、有休が労働基準法で定められている日数より多く付与されていたり、といった待遇は中小企業ではなかなかありません

また、福利厚生のサービスで色んな施設の割引優待が使える、住宅ローンの補助が受けられるなど、まだ使ったことのない福利厚生もあるでしょう。

理想の条件としては挙げられないものですが、こうした細かな恩恵が積み重なっていることは知っておいた方が良いでしょう。

4)周りとフォローしあえる

急な体調不良で欠勤したとしても、仕事に影響が出にくいというのは人員の多い大手企業だからこそ。

また、会社組織が仕組み化されているため、余計な手間をかけなくても仕事が進んでいく環境が整っています。

「自分がいなくても仕事が回る」という点に不満を覚えている方もいるかもしれませんが、視点を変えればありがたい環境でもあるわけです。

一流企業 チームワーク

2.一流企業にある「デメリット」

1)任される仕事の範囲が限定的

大手企業で経験を重ねていくと、不満を覚えやすいのがここ。

業務が細分化されているため、任される仕事の範囲が極めて限定的になってしまっていることが多いのです。

例えば人事であれば、「新卒採用だけ」「中途採用だけ」「労務関連業務だけ」といった具合ですね。

そのため、「自分の仕事がどう役に立っているのかわからない」「高度な仕事を手がけることができない」と感じるようになるのです。

また、「その会社でしか使えないスキルや経験」になってしまい、経験者を優遇する転職の際には不利となってしまうこともあります。

その点、社員が少ない企業であれば、幅広い仕事を任されるため、様々な分野の業務経験を積むことが可能となるわけです。

2)総合職の場合、キャリアを予想しづらい

大手企業での新卒採用は、「総合職」というポジションに置かれることが多いですね。

この場合、自分の希望職種を選べず、会社都合で職種が決まってしまいます。

様々な職種・現場での経験は、その会社に居続ける前提であれば前向きに取り組みたいところ。

ですが、「人生のなかで転職を経験するのが当たり前」という現在、一貫性のあるキャリアや専門性がないことは不利になってしまう可能性があります。

3)会社都合での転勤

全国転勤、ひいては海外転勤すらあり得るのが一流企業です。

結婚したのに単身赴任になってしまう両親の近くに住みたいのにその希望が叶わないなど、会社中心にライフスタイルが決まってしまうことも。

これは、大きなデメリットと言えるでしょう。

自分のライフスタイルに仕事を合わせようとすれば、地場に根付いた企業の方が良いかもしれません。

4)社内競争が激しい

優秀な人が多いゆえの弊害ですね。

出世や昇給は、当然、周りと比べての相対評価で決定されます。

そのレベルが全体に高いということなので、「上」を目指すのであれば競争も厳しく、大きな労力が必要となります。

勝ち抜かなければ埋もれてしまう、という環境についていけなくなってしまう方も多いことでしょう。

一流企業であっても、自分の身は自分で守る

今の時代、昔のように会社が右肩上がりの成長は続けられる可能性は低くなりました。

一方で、環境の変化が激しく、5年後にどんな時代になっているかも予測することは難しくなっています。

今は一流企業だとしても、将来も永続的に一流企業である保障はどこにもない」というのが実態となっているのです。

一流企業に勤めている安定や保障やステイタスは、確かにあります。

ですがそれ以上に大事なものが、働き方なのです。

会社が従業員を守ってくれる時代は終わった以上、自分で自分を守るしかありません。

一流企業に勤めている恩恵と、不自由になりやすいという面、その両方を理解しておかなければ、流されるままになってしまうことでしょう。

人生は一度きり。

幸せな働き方と、幸せな職場を選んでいきたいものですね。

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あなたが一流企業を辞めるかどうか、自分にとって良い決断ができますように。