技術職の転職が難しい理由は?|限られた転職先に自分をアピールする方法11

技術職の転職 難しい 自分に合う仕事探し

一昔前の理系の就職活動といえば、研究室の教授推薦だけで就職先が決まっていました。

今でいうところの就活には無縁のまま入社して、そのままひとつの会社で勤めることが普通。

工場や研究所にこもっての技術開発や研究など、俗世間から離れた感じの人も多かったのが技術者の世界でした。

しかしいま、転職が当たり前になった世の中の変化は、そんな技術者たちにも訪れています。

隆盛を極めた日系メーカーの力は衰え、リストラなどで転職を余儀なくされる人も数多いです。

ですが、事務系職種の流動性の高さと比べると、技術者(エンジニア)の転職は難しい、とも言われています。

そこで、キャリアカウンセリングから丁寧にサポートしてくれるのは、
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技術者の転職が難しくなってしまう理由と、それを踏まえた上での対策を紹介します。


技術職の中途採用求人数の割合は?

会員登録者数が100万人超の転職情報サイト「enミドルの転職」には、年収600万円以上の求人が49,360件掲載されていました(2018年4月22日時点)。

このうち技術職は、21,992件で全体の44.5%でした。

この数字をみると技術系求人も多いように感じます。

しかし、求人件数の多いIT系(7,607件:15.4%)建設系(5,691件:11.5%)が多くを占め、それ以外の技術系分野は合計で8,694件(全体の17.6%)にとどまります。

2017年の文部科学省の「学校基本調査」の学部別学生数のデータを分析すると、電気通信工学系4.5%土木建築工学系2.3%その他の理系が14.3%です(医学系除く)。
参考:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&query=学校基本調査 大学 学科別学生数 平成29年度&layout=dataset&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&stat_infid=000031656035

ですので、IT系や建設系の学科については、かなりの売り手市場(転職者に有利)と考えられます。

  

<理系の転職求人数と学生数の比較>
求人数と学生数の割合需給
IT系15.4%>>>4.3%売り手市場
建設系11.5%>>>2.2%売り手市場
その他理系17.6%>14.3%やや売り手優位

 
一方、IT・建設以外の技術職(その他理系)でみると、14.3%技術職に就く文理共通系の学生(全体の20.1%)も相当数いるため、上記の求人件数の割合17.6%と比較すれば、事務系の職種の転職と同程度かやや難しいくらいだと考えられます。

また、技術職と一口に言っても、分野により求人数に大きな偏りがあり、各専門分野によって必要な知識はまるで違います。

これも技術者の転職を難しくさせる大きな要因です。

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技術職の転職が難しい理由

求人倍率の問題にとどまらず、さらに具体的に、どんな理由で技術者の転職が難しくなっているのか見ていきましょう。

1. 専門分野の衰退

石炭など国内での生産活動がほぼなくなってしまった産業や繊維など生産拠点が海外へ切り替わった分野では、技術者が国内で転職先を見つけることは難しくなっています。

2. 専門知識・スキルの陳腐化

どの分野でも技術は日進月歩で進化しています。

管理職や営業職として働いている間に、以前身につけた専門知識やスキルが陳腐化し、技術者として最前線に戻れなくなった人もいるはずです。

3. 技術革新による省力化

技術革新は、技術職の仕事を減らすもっとも大きな要因です。

生産管理、商品開発、基礎研究の中心的な役割を担う大卒・大学院修了者は相対的に技術革新による失職リスクは小さいですが、AIの進化などにより劇的に仕事が減る可能性はあります。

4. 体力の低下

生産現場の工員だけでなく、商品開発や基礎研究の担当者も体力勝負の面があります。

中高年になり体力が衰えるとできる仕事の範囲も狭まります。

5. 専門範囲の狭さ

細分化された専門分野に特化して働いてきた技術者は転職先が限られます。

事務職でも「経理一筋30年」といった人は他分野の仕事へ転職しにくいと思われますが、それでも特定業種の経理しかできないとみられることは稀です。

6. 応用力の乏しさ

事務職ゼネラリストは、異動するたびに過去の経験を新しい仕事に活かし応用力を身につける人が多くみられます。

しかし、技術職は専門分野に固執する人が少なくありません。

7. 管理能力の低さ

技術職でも工場長、商品開発部長、品質管理部長などの管理職に就く人はいますが、事務職と比べ管理職になることを嫌がる人もいます。

職人気質も大事ですが、組織管理に対する理解力が低いと転職に悪影響を及ぼします。

8. 配置転換の難しさ

事務職の場合は会社の業績に応じ配置転換をしやすいのに対し、技術職は簡単に異動しにくい面があります。

販売商品がテレビからパソコンに代わっても短期間のうちに適応できますが、研究内容が変われば簡単に対応できません。

9. 収益意識の低さ

とくにメーカーの場合は、「いいものを作れば売れる」という文化が染みついている会社が多く技術職のコスト意識は希薄になりがちです。

利益を出し続けなければ、いいものを作ることができなくなる点への理解が求められます。

10. 国際競争の激化

経済のグローバル化やIT化の進展により多くの産業において、世界レベルでの競争が展開されています。

海外の会社に仕事を奪われたり、生産拠点が海外へ移動することにより、国内での仕事が減っている職種もあります。

技術職の転職を成功させるポイント

それでは、転職したい技術者はどんなところに気をつければいいのでしょうか?

技術職 転職 ポイント

1. 実績のアピール

一番大事なことは、過去の実績アピールです。

その際に、相手(転職先)の立場に応じたアピールをすることが重要です。

同業・同職種の転職を狙うのであれば専門的な実績を丁寧に示せばよいですが、異分野への転職を考える場合は相手が理解しやすい内容に変換して説明することが大切です。

2. 専門能力の継続的な強化

あらゆる仕事に共通することですが、専門能力の継続的な強化は欠かせません。

最新の論理を知らない、最先端の機器を使いこなせないなどの問題があれば、知識を身につけることが大切です。

3. 体力の維持・増強

職種により状況は異なりますが、体力の維持・増強も必要です。

現場作業ではなく研究室にこもる仕事でも体力がなければ、粘り強く実験したりデータを整理したりすることはできません。

4. 専門範囲の拡大・異分野進出

どんな分野でも第一人者と目される人であれば転職先に困ることはないでしょうが、そのような方は一握りです。

地道に専門範囲の拡充や異分野への進出を意識したスキルアップを図ることも重要です。

5. 事務職業務への積極的な関与

技術職だからといって経費精算、稟議申請、顧客対応などを人任せにしていれば、仕事の範囲が狭まります。

技術職でも、他業務の対応もできるように日々関与するように心がけましょう。

6. 管理業務への積極的な関与

人事や予算などの管理業務が嫌いな技術者は大勢いますが、一部の人を除けば第一線の担当者として技術に携わり高い成果を上げ続けることはできません。

スポーツ選手が引退してコーチや監督になるのと同じように、技術職も管理業務を覚えることが大切です。

7. 売上・利益に対する意識強化

企業は、売上を増やし利益を確保しない限り存続できません。

技術職として腕がよくても企業人としての売上や利益に対するマインドが低ければ転職範囲は狭まります。

売上・利益があってこその存続であることを意識して、「売れる」ことを考えることも大切です。

8. グローバルな視点の強化

メーカーやITの世界ではグローバルな視点が欠かせません。

販売先、調達先、競合先はどこにでもいます。

腕のいい技術職でも世界的な動向に無頓着であれば、チャンスを逃しかねません。

国内だけでなくグローバルな視点で考えることも重要です。

9. 地方・海外勤務の検討

一般的に工場は郊外や地方に立地しているため、転居を厭わなければ転職先の範囲は広がります。

また相対的に技術水準の低い発展途上国では、多くの人に指導者や責任者として働くチャンスがあります。

10. コネクションの整理・強化

転職に役立つコネクションの整理・強化に努めることも重要です。

技術職に限らず転職を成功させるためにも、人脈やコネクションを広げることも大切です。

11. 人材紹介会社の活用

人材紹介会社の中には技術職専門のキャリアコンサルタントを配置しているエージェント会社もあります。

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求人案件が豊富な大手の人材紹介会社なら、
>>>リクルートエージェント
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などの転職エージェントです。

こうした会社には元技術職のコンサルタントがいることも多いため、きめ細かなサービスを期待できます。


技術職としての可能性を探し出す

経済の高度成長期には多くの人が、大企業の企画、営業、管理要員となる社会科学系大学を目指しました。

その後、低成長時代を迎え「手に職をつけたい」という人が増え、医学部を筆頭とする理系学部の人気が高まっています。

技術職 転職

新卒で就職する際にコストカットの対象になりやすい文系よりも、商品開発・研究の担い手となる理系の方が景気変動に影響されにくいという面も人気の下支え要因になっています。

しかし、一度社会に出ると専門領域が細分化されている理系(技術職)は、ゼネラリスト主体の文系(事務職)よりも転職先が限られるようです。

また、技術職の人はまじめにコツコツ働く人が多く、若手の頃から転職を視野に入れている人は事務職と比べ少ないと思われます。

5年、10年といった長期のプロジェクトに携われば、途中で放り出すことはできないと考える人もいるでしょう。

専門分野が細分化されているため、異分野で通用する力量があるかどうかを見極めにくいという問題もあります。

しかし、技術職の人は努力家の人が多いため、潜在的にはさまざまな仕事で活躍できる能力を持っていると考えられます。

特定の物事だけでなく柔軟な視野・思考をとり入れれば、転職活動も選択範囲が広がるのではないでしょうか。

新たな技術を開発するだけでなく、自分自身の能力を開発するという面にも目を向けてみましょう。

技術職の転職は難しいと決めつけず、自分の技術を企業の発展のために貢献したいという熱い思いを企業にアピールすれば、きっと転職を成功させることができます。
 

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一括りに「工場」といっても、造船のように巨大な製品をつくる工場もあれば食品工場もあります。汗にまみれて働くような工場もあれば、空調のきいたクリーンルームで部品を組み立てる工場もあります。また、部品を加工したり組み立てたりするだけでなく原材料調達、廃棄物処理、施設管理、労務、経理などの職種もあります。工場内のさまざまな仕事について紹介します。

技術職のあなたが、納得のいく転職をできますように。