「職歴」に空白期間(無職)がある人のための履歴書の書き方

職歴に空白がある場合 履歴書・職務経歴書

転職時に求められる履歴書・職務経歴書は、学校を卒業してから今回の応募までにどんな仕事をしてきたかという「職歴」を書くのが必須です。

しかし、いざ書き始めてみて、空白期間(ブランク)があった時はどう書けばいいのか、戸惑いますよね。

空白期間とは、仕事をまったくしてなかった期間、つまり無職だった期間のことです。

正社員での在職期間でなくても、アルバイトでつないでいた期間があるならなんとか埋めることができます。

しかし、まったく仕事についていなかった期間は、「職歴」としては確かに空白にならざるを得ませんよね。

こんな場合、履歴書、職務経歴書はどう書けばいいのでしょうか。

空白のままなにも書かないで提出してもいいのか、あるいは別の書き方があるのか、これが今回のテーマです。


1.「空白期間」にしてはいけない理由

仕事を退職した日付と、次の仕事を始めた日付。その間の期間がなぜか抜けている……。

採用担当者にとっては???です。

結論から言いますと、「空白期間」は履歴書も職務経歴書も絶対つくってはいけません。

それには、次のような理由があります。

(1)書類不備で不合格に!

応募者の多い人気企業なら書類不備で即不合格になります。

応募が殺到するような人気企業では、膨大な数の応募書類を選考する=落とさなければいけない人の方が多い、わけですから、ちょっとした理由で不合格にされます。

(2)書類選考で落ちる可能性が高い

上記ほど対応が機械的な会社でなくとも、応募時に書類選考をする会社では空白期間のある履歴書や職務経歴書を提出すると印象はよくありません。

    「一体、この〇年間は何をしていたのだろう」
    「何か良からぬことがあったのではないか」

と、怪しまれるだけです。

面接で問いただしてくれればいいようなものですが、会社としてはわざわざそんな経歴の怪しい人の書類通過をしなくても、書類面で期待のできる人を面接に来てもらおうと思われたらそれで終わりです。

(3)面接で必ず質問されるので結果は同じ

仮に書類選考が通過しても、いざ面接の段階で面接官は空白期間を避けて通ることはしません。

    「この期間は、間が抜けていますが何をされていたのでしょうか?」

と必ず質問されます。

結局、同じことになります。

逆に言うと、空白期間がどんな理由にせよ、書類通過でき面接でもしっかり受け答えできるような理由を必ず書いておかなければいけないというのが結論です。

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2.空白期間の「履歴書」への理由別書き方

では、職歴を空白にしたくなる理由、書きたくない理由は、実際にはどんなパターンがあるのでしょうか?

空白期間の理由別に、書き方を紹介しましょう。

(1)病気療養

たとえば、病気療養中で仕事に就くことができなかったという場合があります。

この場合は、そのまま履歴書に下記のように書きます。

    「〇〇年〇月~〇〇年〇月 病気療養のため離職」
    「病気のため自宅療養」

大事なことは、そのすぐ後ろに「現在就業には問題なし」と明記します。

面接になれば、どんな病気なのか怪我なのか、自宅療養か入院かなどの質問が予想されます。

要は、病気の程度を心配しているわけで、今回の就職に差し支えないかどうかを確認しているので「就業に問題なし」と書くのはそのためです。

病気療養期間が2~3年にわたる空白期間は、就業に問題なしと追記をしても、いったいどんな病気だったのか気になります。

その場合は病気療養とは書かず、あえて「一身上の事情により休職」と明言を避け面接で直接不安を解消したほうがいいでしょう。

(2)介護や保育

家族など身内の世話ために、就職もアルバイトもできなかったという場合があります。

たとえば、介護とか小さい子供の面倒を見るのが自分しかいなかった場合は、その通りに書きます。

    「介護のため休職」
    「保育のため休職」

いずれもいたし方のない休職期間なので正直に明記します。

面接では家族の中の誰なのか、どんな状態だったのか、代わりに人はいなかったのかという質問は必ずされるので、答えられるようにしておきます。

(3)専業主婦(夫)・家事手伝い

本来外で働きたいが、家庭事情で家事専門あるいは家事手伝いにならざるを得なかったという場合があります。

シングルマザー(ファーザー)で、家族の日常生活の世話をする者が自分しかいなかったという場合もそうです。

家事の場合は、下記のように書きます。

    「専業主婦(夫)」
    「家事手伝い」

家事のやり手がいなくてやむなくの場合は、ひと言「家族が療養中のため」「子供が幼少のため」と補足しておきます。

この場合、程度によりますが「介護のため」「保育のため」と書いた方が、「働けない理由」としては明確です。

一方、就職活動や転職活動がうまく成功せず、その間家にいて家事手伝いをしていたという場合も考えられます。

この場合、不用意に「家事手伝い」と書くと、家族構成の状況や何を手伝っていたかなどを聞かれ、「家でブラブラしていた」だけなのではと思われてしまいます。

(4)家業の手伝い

家業手伝いは、就職とは違ったニュアンスがありますが、働いていたことには間違いがありません。

たとえ、身内だけの家内工業や家族だけの商店であっても、立派な「職歴」なので、堂々と

    「〇〇商店(穀物加工販売:家業)で就業」

といったように、会社名・業種を書くとリアルに理解してもらうことができます。

実際に専従者給与をもらっていれば、入社後の年末調整での証拠としてもバッチリです。

ただし、「就業」と書く以上は、「手伝い」というイメージを払しょくするようにし、なんとか家業を盛り上げようと頑張った具体的エピソードや仕事内容を説明できるように用意しておくことが大切です。

(5)ブラブラしていた

集中して転職活動をせず就活が長引いている、もしくは特段就活もしていないという場合があります。

まさに空白期間ですが、まさか「毎日ブラブラとしていた」とは書けません。

なんらかの意味付けが必要です。

心機一転、就職しようとするなら書類としては、

    「転職活動ならびに自己啓発」

しかありえません。

履歴書はこのように簡潔に書いておき、後段に述べる「職務経歴書」の「自己PR」部分で、転職活動や自己啓発の内容を説明します。

ただし、とくになにをしていたというわけでもないにもかかわらず、ヘタに「自己啓発」と書くと、面接のときに突っ込まれる恐れがあります。

それも含めてしっかり準備しておきましょう。

(6)「求職期間」

実際に転職活動あるいは再就職活動をしていた場合、空白期間が1ヶ月未満であれば「転職準備期間」、数ヶ月程度であれば『求職期間』とするのが無難な書き方です。

ただしこれが半年、1年以上ともなると、そんなに長い期間ずっと仕事が決まらなかったのか?と印象が良くないので注意が必要です。

その場合は、やはり自己啓発、資格取得の勉強などのもっともらしい言い訳を用意しておきましょう。

3.空白期間を「職務経歴書」で自己PRする書き方 

一旦、履歴書で空白期間を簡単に書きましたが、次は職務経歴書でその空白期間を補完します。

本来、職務経歴書は「職務」の経験を述べるものですが、あまり職歴がない場合は「職務経歴および自己PR書」と表題を変えて書く方法があります。

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それが、この空白期間の補完です。

つまり、職務上は空白だが、自分としては価値ある〇年間であったPRする方法です。

前章の理由別に自己PRの書き方を「例文」で紹介しましょう。

これは、面接での回答方法でもあります。

(1)病気療養中に得たもの

    「〇月間の怪我での療養中は、働きたくても働けないという精神的に大変厳しいものがありました。

    しかし、今ではそれが自分自身の粘りある精神力を作ってくれたと思います。

    また、それまでの前職で猛烈に忙しくてゆっくりと読書する時間もなかったのが、入院中の〇日間、好きな〇〇関係のビジネス本を読むことができ大変勉強になりました。

    今はすっかり回復し、就業にまったく影響がありません。

    この時に培った強みを御社の仕事に是非生かしたいと考えます。」

(2)介護・保育・専業主婦時代に学んだこと

    「介護(保育・家事)明け暮れる〇年間でしたが、この間、会社勤務時代には得られなかった福祉現場や地域社会での現実に接し、社会人として人間の幅が広くなったと感じています。

    また、介護(保育・家事)にさほど手がかからなくなった〇年間は、自分の得意なパソコンのさらなるスキルアップと、趣味の〇〇に時間を割くことができました。

    現在は、介護・保育・家事からすっかり解放されています。

    当時の社会勉強やパソコンスキルアップなど含め、御社に貢献できると考えています。」

(3)家業手伝いから学んだこと

    「家業は食料品店で、両親が細々とやっておりましたが私が前職勤務時代に父親が体調を崩し、しばらく手伝っておりました。

    手伝うと言っても、実際は仕入れ・販売・配達といった日常業務から、経営管理全般まで担当しておりました。

    零細商店ながらも経営や資金繰り、顧客管理、商品管理一般を身をもって経験いたしました。

    大変厳しい状況の中で、結果的に貴重な経験をいたしました。

    現在は、後継もでき私自身があとを継ぐ必要もなくなり、再就職を決意しました。

    この時の苦労した経験は、会社規模はまったく違いますが、商売の原点として御社に活かせることもあると考えます。」

(4)転職および自己啓発期間のPR方法

<転職活動のPR>

    「新卒時の就職で一旦入社した会社が、自分の想像とは大きく異なり〇年で退社いたしました。

    その後、再就職をすべく職業探しを〇年間やってまいりました。

    自己分析が苦手で、志望企業の焦点を絞り切れずに現在にいたっています。

    今回、転職エージェントのアドバイスも受け御社への応募を決心いたしました。

    自分探しの〇年間でしたが、心機一転、就職を前向きに考えるには絶好の期間となり人間的な成長にもつながったと確信しております。」

<自己啓発のPR方法>

    「〇年間、転職活動をするかたわら、自己啓発に努めてまいりました。

    学生時代から読書が好きで、本をよく読みました。

    特に学生時代の専門科目だった〇〇に興味があり、時間があれば本を読んでいました。

    また、交友関係も広く、〇〇のテーマで知り合ったSNS仲間と情報ネットワークを作っています。

    この間の職歴はありませんが、自分磨きに費やした〇年間は、今回募集の〇〇職の仕事に役立つこともあると考えます。」


人生に空白期間はない

職歴 空白

履歴書や職務経歴書で「空白期間」あるいは「ブランク」という言葉は嫌な言葉で、どうしても引け目を感じてしまいます。

しかし、肝に命じておきたいのがこれを自分から進んで転職のマイナス材料にしないことです。

「人生に空白期間はない」と考えて下さい。

紹介してきたように、空白期間の理由はさまざまですが、どのような経験もプラス思考で考えそこで得たものはなんだったのかと振り返ります。

そして、今後の仕事に活かせるものは何かと考えることがPR材料となります。

あとは、書類への書き方と面接での答え方です。

前向きにさえ考えればうまく表現できる方法はいくらでもあるので、是非、参考にして下さい。

 
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