女性が派遣で働くデメリット19。「こんなはずじゃなかった!」とならないために

派遣

派遣として働くなら知っておきたい女性が派遣で働くデメリット。

必ずメリットの裏側にはデメリットがあります。

派遣も、自由で好きな働き方が出来るというメリットがある一方で、何かあったときに「こんなはずじゃなかった!」と思ってしまうようなデメリットも潜んでいます。

派遣という働き方を選んだことで後悔しないように、元大手派遣会社で営業を経験していた筆者から伝える、派遣で働くデメリット。

内情を理解していないと見えないデメリットも含め、お伝えしていきます。


女性が派遣で働くデメリット【雇用】

1. いつ仕事がなくなるか分からない

派遣=有期契約。正社員のように契約期間が定められていない契約と異なり、雇用契約の期間を定めて働きます。

契約期間は3カ月から半年スパンの場合が多く、次回更新がある保証はありません

今まで更新されていたのに、諸事情により更新がないということもあり得ますので、いつ仕事がなくなるかわからないというリスクがあると言えるでしょう。

2. 会社の業績が悪くなれば契約終了

会社が業績不振に陥って人員整理をするとなった場合、真っ先に契約にメスが入るのが、派遣とパート・アルバイトです。

次いで、契約社員、正社員と言ったところでしょうか。

当然、派遣会社も派遣先と派遣契約を結んだ上で、あなたと雇用契約を結んでいるわけですが、急遽派遣契約を短縮されてしまうと、仕事をしてもらいたくても仕事をする先がないという状態になってしまいます。

もちろん、その場合は休業手当の支給はあるものの、本来もらえる時給より少なくなってしまいます。

3. 仕事が紹介されなくなる

派遣=即戦力です。

若いうちは未経験の仕事でも仕事に就きやすいですが、年齢を重ねるごとに厳しくなってきます。

いつ契約が終了するかわからない派遣だからこそ、次の仕事を紹介してもらいやすいスキルや実力を兼ね備えておく必要があるわけです。

今はこの仕事に就けているからと安住することなく、派遣先の仕事を通じて実力を更に付けるなどして、スキルアップを心がけましょう

4. 簡単に仕事を辞められない

一方で、契約期間中は簡単には辞められない、仕事をまっとうしなければならないという問題もあります。

正社員のように期間の定めがなければ、退職の申し出をして相談・調整となりますが、有期契約の場合、「この期間はこの派遣先のこの業務内容に従事します」と約束をしていますので、契約期間を全うする必要があるわけです。

このリスクも踏まえて、派遣先が決まる前にしっかり就業条件を確認しておきたいものですね。

スポンサーリンク

女性が派遣で働くデメリット【収入】

5. 休みが多いと手取りが減る

時給で働くことの多い派遣の場合、当然ながら祝日が多くて、月の稼働日数が少ないと、その分給与が減ることになります。

月の稼働日数にかかわらず、固定給で給与がもらえている正社員と比べるとデメリットと言えるでしょう。

実際、私が営業をしていた時も、GWやお盆、年末年始は稼働日数が少なくなるので、単発の仕事はないかと相談してこられる派遣社員の方が多くいらっしゃいました。

派遣で働くなら、月の稼働日数によって給与額か変わるという前提を踏まえておく必要がありますね。

6. ボーナスが出ない

派遣社員はボーナス支給がないことがほとんどです。

そのため、年2回のお楽しみを味わうことが出来ませんし、ボーナスで社内や街全体が浮き足立っている時に、その気分を一緒に味わうことも出来ません。

だからこそ、何かあった時にボーナスで補うということが派遣社員の場合は難しいので、常日頃から、ちゃんと万が一に備えてある程度の貯蓄はしておいたほうが良いですね。

7. 交通費は自己負担

多くの派遣会社では、交通費込みの時給で仕事の紹介をしています。

正社員やパート、アルバイトだと交通費が別途支給される場合が多いことを考えると派遣特有のデメリットです。

時給が高くても、交通費も高ければ手取りが減ってしまいますので、派遣先を選ぶ時は、かかる交通費も考えた上で応募するようにしましょう。

8. 派遣先の福利厚生を利用できない

派遣社員は派遣先に雇用されているわけではなく、派遣会社に雇用されているので、派遣先企業の福利厚生は活用できません。

派遣先に労働組合があり、労働組合が組合員に用意している福利厚生があってもそれも活用できません。

私が派遣会社の営業をしていて、実際にあったケースとして、一つは社員食堂の食事代が、社員は社割が利くのに、派遣社員は社割が利かないというケース。

また、別のケースでは、コーヒーサーバーを労働組合が用意していて、組合員ではない派遣社員は活用できないという事例などがありました。

9. 給与の時給交渉する必要がある

正社員であれば会社の人事評価のもとで給与アップ等がありますが、派遣の場合、決まった評価制度がありません。

そのため、定期昇給や人事評価の上で給与が上がるということは、基本的にないと思ったほうが良いです。

自ら言い出さないと、いつまで経っても同じ時給のまま働き続けるということにもなりかねません。

言いにくいかもしれませんが、雇用されて一定期間経ったタイミングや、任される業務内容やレベルに変化があったタイミングで、雇用元である派遣会社に交渉をしていくことをオススメします。

女性が派遣で働くデメリット【業務】

10. 責任ある仕事は任されにくい

責任ある仕事は正社員で担うという文化が日本にはあります。

派遣で働く場合、社員の補助的な役割を任されるのが一般的です。

コールセンター、データ入力、一般事務、アシスタント業務といった職種が派遣の仕事では多く、責任あるポジションを任されることは、ほとんどないと考えたほうが良いでしょう。

11. 庶務仕事を任されがち


任される業務内容にもよりますが、補助的な仕事で派遣された場合、電話応対やお茶出しなどの仕事も任されがちです。

本来、派遣とは契約内容に即して、専門特化した業務のみを担うとされているのですが、補助的業務=電話や来客応対も暗黙の了解でやって欲しいとする派遣先もあるわけです。

どうしてもやりたくない場合は、派遣先の紹介を受ける前に派遣会社に希望条件として、はっきり伝えておいたほうが良いでしょう。

12. できない社員の下になることも

派遣で働く場合、必ず指揮命令者という、派遣先での業務を指示してくれる方が付くようになります。

その際に、業務指示をする人が自分より年下であること、自分より仕事ができない人ということが多々あります。

残念ながら、即戦力である派遣社員のほうが仕事の覚えが早いことや、部署に異動してきたばかりの社員に業務を教えることを頼まれたりすることもありえます。

イライラするかもしれませんが、雇用形態の違いと上手に割り切る必要も、派遣で働いていくためには必要です。

13. 「派遣さん」と呼ばれる

れっきとした名前があるというのに、名前で呼んでもらえず、「派遣さん」「派遣のコ」と呼んでしまう残念な派遣先は未だにあります。

表では名前で呼ばれるのに、裏では「派遣さん」「派遣のコ」と呼ばれることも。

そのような常識のない派遣先は減ってきているはずですが、どういう社風なのかは働き始めてみないとわからないもの。

雇用形態による差別を感じる瞬間を味わうリスクも派遣ではあると言えるでしょう。


女性が派遣で働くデメリット【結婚・出産】

14. 産休・育休が取りにくい

今は制度が整い派遣社員でも産休・育休を取る人が増えてきてはいますが、有期契約の派遣社員の場合、産休・育休の取得には派遣会社ごとに定めている条件をクリアする必要があります。

言い方を変えると、派遣会社が定める条件を満たしていないと、いくら本人が産休・育休を取得したくても取得できないということです。

条件は派遣会社によって若干異なりますが、同じ派遣会社と一定期間(1年以上)連続した雇用契約があることを必要とされる場合が多いです。

いずれ出産を考えている方は、派遣で働く場合の産休・育休制度は事前に把握しておくようにしましょう。

派遣社員で妊娠したら?産休・育休を使って仕事を続ける方法
派遣社員として働いているときに、妊娠してしまったら…? 「妊娠」ということだけでも不安なのに、これからの生活のこと、仕事が続けられるかどうかなど、考えることが多過ぎます。 そんな軽いパニックになっているとき、職場の上司にはすぐに

15. 結婚・出産後の派遣先を見つけにい

これは正社員での求職でも同様のことが起こりえますが、女性が結婚をすると、「すぐ妊娠・出産して働けない期間ができたらどうしよう」と会社は心配をし、出産して子供がいると、子供が手のかからない年齢になるまでは、「子供の体調不良や行事で休みが増えると困る」と心配します。

こちらからすると、そんな心配されても困るというのが本音です。

ですが、現実には既婚者より未婚者を好む企業が多く、子供がいる方よりも子供がいない方を好む企業が多いです。

このような実情も踏まえ、派遣でもしっかり仕事のキャリアプランを立てておくことが懸命でしょう。


女性が派遣で働くデメリット【相談】

16. 相談事は解決までに時間がかかる

派遣社員の場合、就業先(指揮命令者)は派遣先の企業ですが、雇用元は派遣会社になります。

雇用に関わる相談は基本的に派遣会社の営業を通じて行うようになります。

派遣会社の営業は普段、派遣先にはいないので、何か相談ごとがあると連絡をして派遣先に来てもらうか、自ら派遣会社の事務所に出向いて相談をする必要があります。

相談するまでの時間、そして、派遣会社の営業に相談した後、派遣会社の営業が派遣先企業に相談するまでの時間がさらにかかり、問題解決に時間がかかります

その間も、毎日派遣先企業に出向き、業務は通常通り行うようになるので、場合によっては、すぐに問題が解決できないジレンマを感じることが派遣社員の場合はあることでしょう。

17. 派遣会社の営業担当が役に立たない

派遣会社の営業は入れ替わりが激しいと言われており、担当してくれていた営業が変わるということがよくあります。

新入社員をはじめ、若い営業が担当になることも多く、派遣先のことを相談しても経験値が浅くて理解してもらえない、目先の数字しか見ておらず、親身になってくれないということも起こり得ます。

自分で派遣会社の担当営業を選ぶことはできませんので、役に立たない営業にぶち当たった時は、仕事を紹介してくれたコーディネーターを頼るなど、別の相談相手を見つけておくと良いでしょう。

女性が派遣で働くデメリット【手続き】

18. 住民税は自分で払う必要がある

派遣で働く場合、多くの派遣会社は、所得税は給与天引きにしてくれますが、住民税は給与天引きの制度を取っていません。

理由としては、所得税は今年度分の所得に対しての課税となりますが、住民税の場合は、前年度の所得に対して課税となるからです。

税金の支払いを全て給与天引きにしてもらっていた人にとっては面倒な手続きですが、住民票がある市区町村から住民税支払いの書面が届きますので、忘れずに期日までに税金を自分で納めるようにしましょう。

19. 2カ月以上経過してからの社会保険加入

派遣で週5日フルタイム勤務の仕事でも、就業開始日から社会保険に加入できない場合があります。

例を挙げると、初回の契約期間が2カ月間の場合、雇用契約が社会保険加入の条件である「2カ月と1日」を超えていません。

次回契約更新のタイミングでないと加入ができないのです。

それに対して、同じ業務内容、同じ派遣先であっても、初回の契約期間が3カ月の場合、最初から雇用契約期間が「2カ月と1日」を超えているので、就業初日から社会保険に加入することができます。

有期契約の見えないデメリットですね。

気になる方は事前に派遣会社に条件を伝えるか、2カ月以上の契約を最初から結んでもらえないのか交渉するのが良いでしょう。


派遣のメリット・デメリットを踏まえた上での働き方をどう選ぶか?

1. ライフスタイル・働き方の優先事項を明確にする

どの働き方を選んでも、必ず良い面悪い面があります。

だからこそ、自分自身が生きていく上で大事にしたいことを明確にし、そして優先順位を付けておくことが必要でしょう。

優先順位が明確であれば、世間の一般常識に左右されず、迷わず自分の望む働き方を選択できるはずです。

派遣という働き方を「選んで良かった」ものにするのも、「選ばなきゃ良かった」にするのも、あなた次第です。

2. 必要とされる人柄・スキルを身に付ける

派遣だといつ仕事がなくなるかわからない、派遣だと産休・育休が取りにくいなど、一般的なデメリットをお伝えしてきましたが、最終的には人から好かれる人徳、そして、どこでも必要とされるスキルを身に付けておくことで、これらのデメリットもデメリットではなくなるでしょう。

実際、私が派遣の営業をしていたときも、人柄がとても評価され「この人だったら育休明けも戻ってきて欲しい」と派遣先に言われて産休・育休を取得された方や、「この人、すごく頑張っているので時給上げてくれるかな?」と派遣先の企業から打診を受けるような方もいらっしゃいました。

関わる人たちとのご縁を大事にし、謙虚に仕事に取り組み、スキルを上げていくことこそ、派遣で働くデメリットを減らし、メリットを最大限享受できる秘訣ではないかと思います。

派遣で女性が働くデメリット

派遣で働くデメリットは決して少なくありません。

一方で、部署異動を気にすることなく、自分が向いていると思う仕事をその道のプロとして色んな企業で続けることができる、色んな企業で働くことでスキルアップできる、短期間で集中して稼いで、縛られることなく自分の好きなことができるなどメリットも見逃すことはできません。

大切なのは、自分が何を大切にしていきたいのか、自分らしいライフスタイルを送るために派遣という働き方が適しているのかなど、自分で優先順位をつけて考え、キャリアを選択していくこと。

自分を守り、自分の道を切り開くのは自分でしかありません。賢く派遣会社を頼りながら、メリットを最大限に活かす働き方をしていきましょう。
 

派遣社員で働くメリットは?
派遣社員のメリットは?女性が派遣という働き方を選ぶ17の理由

派遣の仕事を契約途中で辞めたいという人は、
派遣の仕事を辞めたい!契約途中でも辞めたい10の理由

派遣社員から正社員になる! 元派遣会社営業が語る正社員就職への道
派遣社員という働き方を選んでみたものの、やはり直接雇用の正社員や契約社員と比べると、給与や福利厚生や雇用の安定などで条件が劣ってしまう……。派遣の仕事の探し方と、正社員の仕事の探し方は全く違います。肌身でそのことを感じたからこそ、もう一度、正社員に戻りたい。 もし正社員になりたいという気持ちがあるならば、年齢を重ねる前に、正社員への転職にチャレンジすることをオススメします。