「仕事の締め切りが迫っている」「目の前に納期が迫っている」「試験日が迫っている」
・・・・が、「やらなければいけないことはわかっているがやる気が出ない時」って誰でもありますよね?
ダラダラテレビを見てしまったり、ついゲームに手が伸びたりしてしまい・・・しかし、時間はどんどん過ぎて行きます。
「何か手を打たなければ…」と思いますが気持ちだけが焦るばかり・・。
やる気を出したい!そんな時は、どうすればやるべき作業に復帰できるのか、すぐ出来る、緊急にできる対処方法から根本的に思考回路を作り変えるマインドセットまでをご紹介します。
やる気が出ない時は、1.まず「身体を動かす」
もし単純にやる気が出ない、ちょっと面倒だなぁ……という悩みで「やる気を出したい」ということでしたら、手っ取り早い解決策が「身体を動かす」ということです。
身体を動かすことで気持ちが良くなる脳内物質が出てやる気が起こってきます。
「スポーツセンターに行ってしっかりとした有酸素運動をする」など、ある程度時間がとれる場合は好ましいですが、そもそもそこに「やる気が出ない」というのがほとんどの場合でしょう。
ですから、とにかく手っ取り早いのが「歩く」ことです。
「余計なことは考えずに「やる気が出ない」と感じたらとにかく「靴をはいて、表に出る」「ひたすら歩く」ということだけを意識して行動します。
歩くことによってドーパミンなどの脳内物質が分泌され、少しやる気が出来てきますから、歩きながらどの作業に取りかかるかを考えていきましょう。
外に出るのが難しい場合は、ラジオ体操などもいいですよ。とにかく身体を動かしましょう!
2.環境を変える
環境を変えるというのも手っ取り早い解決策です。
家にいるとだらだらしてしまうのはみんな同じ。心理学では「アンカリング(条件付け)」と言います。「家=リラックスするところ」というように、そもそも身体が条件づけられています。またテレビや動画などの誘惑もありますよね。
ですから「喫茶店で行う」「図書館で行う」というように場所を変えるだけで集中した状態を作れます。
やるべきことをやれる様に環境をかえる工夫でやる気をあげます。
3.重要な20%にしぼる
色々やることがたくさんありすぎるとモチベーションがダウンするのは当然です。
逆に「これだけをする!」と絞れると、嫌々ながらも何とか出来るようになると思いませんか?
パレートの法則というのをご存知ですか?結果の80%は重要な原因の20%に由来すると言われています。
極端な例ですが、テストで80点を取ろうと思ったら参考書の重要な20%だけを勉強すれば良いということです。………現実にはそんなことはありませんが。
なので、まずやらなければならないことが資格試験の勉強なのであれば、まず重要そうな20%だけをやると決めて、さらにその中の1問だけ過去問を解いてみる!
・・・案外とそれはやれてしまうものです。その後は、そのまま乗ってやれればよし、そこで止まってしまうようなら、次はどの問題を解こうかまでは決める、という感じで、とにかく重要なことを探してそれに近づくことをやってみましょう。
4.初めの一歩を出すことに力を注ぐ
やり始めるまでは大変ですが、やり始めると、案外出来てしまうという経験はありませんか?
実は大変なのは「初めの一歩」だけだったりします。車は発進に一番エネルギーを使いますが、走り始めたら今度は止まるのが難しいぐらいどんどん加速していきますよね。
それと同じで「初めの一歩」さえ踏み出してしまえば後は何とかなるものです。
先ほどの「身体を動かして脳内物質を出してやる気を出す」ということも、一番に肝心なのは「靴を履いて表に出て歩きはじめる」です。
もちろんスポーツセンターに行けるならそれでも良いですが、ここでの目的は身体を鍛えることではなく、やる気を出すことです。
「最低限これだけは」ということに絞ると「なんとかこなせる!」と思え、やる気も出てきます。
パレートの法則でも重要な20%は「初めの一歩」にあると言っても過言ではありません。
ですからなんとか「初めの一歩」をこなせるところまで、動けるように「身体を動かしたり」「場所を変えたり」の工夫をしてみてはいかがでしょうか。
5.30分〜90分ごとに身体を動かす
人間の集中力は個人差がありますが30分〜90分ぐらいと言われています。
効率的な作業のためには休憩を挟みましょう。そして、作業に戻るときに身体を動かすとまた集中力も戻ってきます。
例えばやるべきことをいくつかのブロックにわけ、1つをだいたい30分〜90分で終わるようにし、終わったら身体を動かしリセットします。
コンビニに買い物に行くなど、周りを歩いてきても良いですね。
それからまた次のブロックにかかると集中した状態の作業を継続することができます。
6.そもそもの目的を探る
例えばあなたは上司から「石をA地点からB地点へ運ぶ作業をやれ」と言われました。もくもくとやりますがきっと長続きはしないでしょう。
しかし、上司からこんな一言を付け加えられました。「これは地震で石が崩れ、街の道が閉ざされて、街の人が困っている。明日までに石をどかさないと大変なことになる」・・・と言われたらきっと死にものぐるいで行いますよね。
人は「目的」や「成長」ということが分かるとやる気が湧き出てきます。
ダニエルピンク書『モチベーション3.0』という本はご存知でしょうか?心理学のデータを研究した結果モチベーションにも層があるという話です。
「モチベーション 1.0」は「生存や安心に基づく動機づけ」です。
「モチベーション 2.0」は「アメとムチに駆り立てられる動機づけ」です。「これをすれば給料がアップ(ダウン)する」「有名な学校に入れる」などです。きっと目の前に迫っていることはこの部類ですよね。
これが「モチベーション 3.0」では「成長する、目的があるという動機付け」になります。
人は「目的」や「成長」ということが分かるとやる気が湧き出てきます。
その作業なり活動、仕事をする「目的はなんでしょうか?」「それでどう成長しどうなりたいのでしょうか?」「何のためにそれをするのでしょうか?」
例えば「資格試験なら何の為にその試験を受け、それに合格することでどう仕事に役立って、どう人に貢献するために、その資格試験を受けるのでしょうか?」
急がば回れという言葉があるように「成長や目的」というレイヤーで考えてみてはいかがでしょうか。
ただし目の前のやるべきことに時間が迫っているのも確かです。
ですからその「目的探し」にどれくらい時間をかけて良いのかを考えてみます。
資格試験の勉強など、ある程度スパンの長い取り組みをしている時には「この二日間は目的探しをする」というように時間を限定して行うと良いでしょう。
そうして自分の心の深いところで納得できたら、それは思考回路が変わり、覚悟、やるぞというマインドセットができた状態です。
挫けそうになってもまたすぐに気を取り直して、当初の目標や、やるべきことに取り組むことができます。
自分の本当の目的を見つめなおしてみましょう。
やる気が出ない症状から抜け出すために
多くの人がこの「やるべきことがあるのにやる気が出ない」ということに苦しめられてきました。
特に受験や就職活動やは、その年の期限があり、競争もあって大変です。
「みんながやっているから私もやる」ということができませんでした。
そしてテレビやゲームや動画に逃げてしまい、1日ダラダラ過ごし、自己嫌悪に陥るというパターン。
その悩みを減らすためには、失敗から学んだ上の工夫をひとつひとつ積み上げることです。それによって、やるべきことをたんたんと行えるようになり、高いモチベーションを維持できるようになります。
決して集中力のある人間ではなく、机に座ったら10分と持たずにダラダラしてしまう…。
そんな人でも上で紹介したような工夫を積み重ねることで、何とか「やるべきことがあるのにやる気が出ない時」を乗り越えることができます。
やるべきことが迫っているのにやる気が出ない時というのはきっと誰でもあります。あなただけのことではありません。
「私は根性がない」「私は能力がない」など自己嫌悪に陥ってしまう必要はありません。確かに個人差により根性や能力のあるなしはあるでしょう。
しかし根性や能力のあるなしの評価は置いておいて「やるべきことをこなす」ということは「単純に工夫の積み重ね」ではないでしょうか?
工夫次第でどうにでもなる部分です。
自己嫌悪する時間があれば、その時間で工夫を積み重ねる方向に持って行った方が良いかと思います。
まずはごちゃごちゃ考えずとにかくこれを読んだら「表に出て歩く。そして歩きながら工夫を考え実践する」というのを試してみましょう。
やる気、モチベーションを上げる方法は他にも、
→「やる気が出ない…原因はどこ?性格4タイプ別やる気の出し方」
やる気がでない、眠い…という人は、
→「やる気が出ない…眠い…即効眠気覚まし&根本的眠気対策17」
あなたがやる気を出して、やるべきことに取りかかれますように。