面接であからさまにわかる!ブラック企業の見分け方

かつては、ネットの口コミサイトで、匿名で語られる程度だったブラック企業

最近では告発を目的として、ブラック企業の社名をあげ“ブラック度”を紹介するサイトも出てきました。

ですが、社会的制裁を受けるのは、ほとんどが大企業。

規模の小さい会社では、相変わらず実情を隠した面接や選考が行われ、入社して初めてブラックだったとわかるケースがいくつもあります。

しかし、会社を訪問した際に、社内の様子や面接官の言動などを注意深く観察することで、怪しい点を発見することができる可能性が上がります。

この記事では、そんな「面接でわかるブラック企業の見分け方」を、お伝えしていきます。


面接でわかるブラック体質

面接のやりかたを見れば、その会社の体質がわかります。

なぜなら、一般的に面接担当者は役職者や人事関連部署の担当者、場合によっては経営層が担当することが多く、結果、面接担当者の言動には、その会社の体質が現れやすいからです。

そこから、ブラック企業的な要素がないかを見分けるのは、比較的容易です。

以下、具体的な面接パターンから推測される、企業のブラック度を見ていきましょう。

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ブラック企業の面接のパターン

1. ブラック企業の「パワハラ面接」

面接担当者の傲慢な態度や言葉遣いで、応募者にプレッシャーをかける面接です。

一般的な圧迫面接は、応募者のストレス耐性を見るために、あえてきつい突っ込み質問をするものです。

パワハラ面接

しかし、ブラック企業の圧迫面接は、明らかに態度や言葉遣いが高圧的で、いわゆるパワハラに近いものだと言えます。

<パワハラ質問例>

・(質問に対して)「それじゃ答えになってないな~。」

・(緊張で黙ると)「黙られても困るんだよね~。」

・(職務経歴を見て)「何もないんだね~。」

面接担当者が応募者にこのような態度をとるということは、それがその会社のスタンダードである可能性が高いでしょう。

仮に応募者が年下だとしても、外部の人に対してのそのような言葉遣いは、一般的には考えにくいことです。

それはたとえば、上司が部下に「今月、予算達成は大丈夫なんだろうね?」と質問しながらも、「弁解はいいから、何とかしてこいよ!」という雰囲気を漂わせるような言い方に、近いものがあります。

これは質問というよりも詰問や尋問に近く、問い詰められているような感じを受けるでしょう。

<高圧的な面接態度例>

・ネクタイをゆるめたり、シャツの袖をまくりあげたりしている。

・ピアスや指輪、派手な時計など、身だしなみが一般的な会社員らしくない。

・ボールペンをカチカチ鳴らすなど、イライラ感が漂っている。

・足元で貧乏ゆすりをしているのが見える。

・質問に答えている最中に、面接官同士がヒソヒソと話をしている。

 
このような態度や身だしなみは、ひと言でいえば、行儀が悪いとも言えます。

面接は、れっきとしたビジネスです。
取引先との商談や交渉場面で、ネクタイをゆるめたり貧乏ゆすりをするようなビジネスマンはいないでしょう。

だらしない恰好ができるのは、社内ではそれが当たり前だからです。

会社を訪ねた時に、他の従業員の様子や身だしなみからでも、そのような雰囲気は察知することができるでしょう。

「どうせ応募者だから」というような見下した応対をしているのであれば相手を見て態度を変えるようなビジネスをしているのかもしれません。

2. ブラック企業の「セクハラ面接」

応募者にセクハラな質問をする面接担当者がいます。しかも、それがセクハラと気付いていない場合がほとんどです。

セクシャルハラスメント

これもパワハラと同様で、社内でそのようなセクハラな言動が普通になっている可能性があります。

<セクハラ質問例>

・「この年齢だとちょっと厳しいかな。ウチは若い子が多いから・・・」

・「え?まだ独身?」

・「共働き?旦那は何の仕事をしているの?」

・「もうちょっと化粧したほうがいいんじゃない?」

・「男のクセにもっとシャキッとできないの?」

特に女性の応募者に対して、年齢や外見に関係して業務とは関係のないことを尋ねたリ、家族や家族構成について嫌悪を感じるような発言をするようであれば、ブラック度はかなり高いといえます。

人権侵害にならないように、公正な採用のルールをはじめ、最低限の面接のルールをわきまえているのが、面接担当者の条件です。

それを理解していない人材に面接を任せている会社というのは、会社自体の成熟度が低いと考えられます。

そのような会社は、労働関連の法律への理解が乏しい可能性が高いと考えられます。
そのため、いざ入社すると、労働条件面やいろいろな就業規則面で法規違反がでてくるかもしれません。

3. ブラック企業の「すり寄り面接」

採用基準が甘く、もしくは定められておらず、人手不足や大量採用をしている会社にありがちです。

できるだけ早く“働き手”が欲しいので、数少ない応募者に優し気にすり寄り、内定を乱発していくタイプの会社です。

人手不足と聞くと、景気のよい会社のようなイメージを持つかもしれません。

しかしこの場合は、採用しても短期間で退職してしまうため、年中募集をせざるを得ない状態を指しています。

大量採用というのは聞こえがいいですが、退職者数を見込んで余分に採用している可能性があります。

<すり寄り面接例>

・面接当初から、「なんでも聞いてくださいね!」と、会社側から質問を求める。

・「ウチは社長以下、とても家族的な会社なんですよ。ウチの特徴は・・・」というように、延々と一方的な会社PRが続く。

・募集要項や労働条件についての質問(給与、賞与、労働時間など)に対して、「やったらやっただけのことはちゃんとしますよ」と、曖昧な返事をして、具体的な数字を言わない。

・「明日から来てもらってもいいですよ」と、その場で内定が出る。

面接というよりも、会社の売り込みのような言動が目立ちます。

お願い面接

「家庭的」を強調するのは、組織自体が「家族的」な構造だということです。

このような会社では、社長がルールブックである可能性があります。

会社の決め事は社長がすべて決め、社長の一存でルールがころころと変わるかもしれません。

就業規則が整備されておらず、募集要項も間に合わせで書くような会社もあり、「採用」ではなく、「勧誘」に近い面接です。

怪しいと感じたら具体的な条件をひとつずつ確認しましょう。

答えがあやふやであれば、辞退する方がよいかもしれません。

選考でわかるブラック体質

選考のプロセスにも、その会社のやり方があらわれます。

募集から契約までの流れや、内定・入社の際の手続きなどから、その企業の本音をうかがうことができるのです。

以下、具体的な選考ステップから推測される、企業のブラック度を見ていきましょう。

1. 内定を出すのが早すぎるブラック企業

終身雇用の考え方が根強い、一般的な企業での選考は、慎重に行われることが通常です。

初回面接のその場で採用を決めるような会社は、ブラック度が高い可能性があります。

選考の段階が雑な会社は、入社後の教育もあまり期待できないことが多いです。

下手をすると、すぐにノルマを持たされて1人で営業に出されるなど、使い捨てにされるような働き方になりかねません。

人手がほしいあまり、応募者の人間性を無視しているようなケースも見られます。

嫌だと思ったら辞めていくだろう、というような採用の仕方です。

営業職採用の場合であれば、本人の家族・知人を紹介してくれればそれでいい、というようにしか思っていないかもしれません。

2. 雇用契約書や就業規則が曖昧なブラック企業

募集要項は、必ず手元に置いておきましょう。そして雇用契約書に署名をするときに、当初募集していた条件と違いがないか、しっかりと確認します。

一般的な雇用契約書には、労働時間や残業時間、給与や賞与体系などの待遇面など、働く上でのさまざまな約束事が書いてあります。

不明点については、しっかりと質問しましょう。

また、内容が不明確であれば、就業規則の説明を求めましょう。

もし説明がなかったり、後回しにされたなら、ブラック企業である可能性は高まります。

雇用契約書を交わす前であれば、辞退は口頭で行うことが可能です。

辞退を申し出た時に、「採用経費や君を採用するために費やした時間をどうしてくれる?」なんて言われ方をしたら、「当社はブラック企業です」と宣言したのも一緒です。

そのような賠償責任は発生しませんので、きっぱりと断って差し支えありません。

万が一、しつこく連絡がきたり、書面が届くようであれば、全労連の労働相談ホットライン (全国対応:0120-378-060)や、東京都労働相談情報センター(東京都:0570-00-6111)などに相談してみましょう。

具体的な対処法について、個別の相談にのってもらうことができます。
 


ブラック企業の罠に陥らないために

人生の多くの時間を費やすかもしれないのが、仕事であり、会社です。

長い時間をそこで過ごすことになるわけですから、安易に入社を決めないことが大切です。

ブラック企業に対する監視は以前よりも厳しくなっており、いざとなれば相談できる先はいくつもあります。

少しでも怪しいなと感じたら、しっかりと質問することです。答えが納得できなければ、辞退を申し出る勇気をもって下さい。

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お伝えしたブラック企業の見分け方を活かして、あなたが良い企業へ就職・転職できることを願っています。