1. TOP
  2. 経営幹部に必要な能力「社内政治」。40歳、ここから経営幹部になるには③

経営幹部に必要な能力「社内政治」。40歳、ここから経営幹部になるには③

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
経営幹部になるには、社内政治が必要か?

「経営幹部になるには」シリーズ3回目です。

第1回目では、部下からの押し上げや上司からの引き上げといった「他力」をテコに使う方法でした。

次に第2回では、実績を上げるための人脈づくりという「自力」について話しましたが、この③では、さらに人脈とは切っても切れない関係にある「社内政治」についてお話しましょう。

社内政治」という言葉を聞くと、あまりよくない印象を受けるかもしれません。

社内の閥とか、根回し、裏工作といった言葉とともに、本当の政治世界と重なって「暗躍」感が抜けません。

しかし、「社内政治」の基本にある考えは、悪いイメージではありません。

一言でいえば、会社の中で仕事を通じて自分がやりたいこと、実現したいことのために仲間の協力を得るための手段政治力に他なりません。

そしてそれは顧客の満足につながり、結果として会社事業の発展をもたらすものであるということです。

ここを外すと、出世や私利私欲しか頭にない連中と同じで、単に徒党を組むためだけの手段になってしまいます。

これは、幹部になれないどころか社内の嫌われ者になるのがオチです。

いまの担当業務でしっかり実績を作り、ゆくゆくは幹部として迎え入れてもらえるために、正しい「社内政治」との向き合い方、そして「社内政治」に強くなる方法について具体的に述べていきましょう。

スポンサードリンク

1. 「コンセンサス」という決め方に強くなる

①コンセンサスは「納得」してもらうことが目的

会社が持つ様々な課題や問題は、単純な正解があるのではありません。

これは経営レベルでは特に顕著で、様々な人たちの反対や賛成という数々のプロセスを乗り越えて到達するひとつの“妥当な結論”です。

この時、その課題や問題提起が自分から発せられたものだったり、自分が提案の中心的存在である時は、達成や解決に向けて奔走しなければならない当然です。

しかし、奔走といっても選挙運動のように賛成票や支持票を集めるということではありません。

なぜなら、会社の議決方法は多数決でなく、「コンセンサス」という形であるからです。

コンセンサスとは、「合意」と訳されますが日本的会社経営の中では、「納得」に近い意味を持ちます。

極端に言えば、その提案には反対だが「やるからにはうまくやってよね」という同意を取り付けることです。

②敵対関係を作らない「社内政治」

ここで出てくるのが「社内政治」です。会社の中で賛成派、反対派といっても所詮「コップの中の嵐」です。

つまり、敵対関係にあるわけではないので、たとえ反対であっても「納得できる理由」を提示しながらこちらの主張を聞いてもらいます。

「(本当は反対なのだけど)君を信用しよう。」

「わかった、君の熱意には負けるよ。」

「今回は、一旦様子を見ることにしよう。」

「(あまり賛成できないけど)お手並みを拝見しよう。」

言い方は様々ですが、こう言ってくれるようにアプローチします。

賛成か反対かを問いただすことは「コンセンサス」ではありません。

そもそも会社で賛成か反対かを聞くと、会社の中で意見が二つに割れていくのを待つだけになるからです。

この分裂を避けるために「合意を形成していく」「合意を取り付ける」ことが会社にはあるということです。

社内で日頃から親しい人でも、いざ賛否を聞くと意見が別れ、そのまま結審にしてしまうと亀裂を残してしまいます。

この結審が後々全社的プロジェクトとなって実行する段になった時、亀裂を残したままだと成功しません。

③コンセンサスを取るためのフラッグ

そうならないために、人脈を最大限使い特に親しい人ならなおさら説得工作をしていくのが社内政治です。

社内政治でコンセンサスを取っていくときの常套句を紹介しましょう。

「今は揉めている場合ではありません。“全社一丸”となって難局を乗り切ることが先決です。〇〇さんはその意味では、△△事業にはなくてはならない存在だからお願いするのです。」
「会社のこの“危機的状況を脱する”ためには、みんなの英知を結集することが必要です。特に〇〇さんのリーダーシップはみんなが一目置いています。」
「このまま何もしないことは、“ライバル社”に先を越されることは目に見えています。ライバル社が近々こんな発表をするという情報があるのをご存知でしょうか。」
 
つまり、求心力をつけるための「フラッグみんなが集まる目標になる旗」を何にするかということです。

ちなみにこれらの「フラッグ」は、会社トップが全社員へメッセージ発信する時に好んで使います。

つまり、いかに経営的観点を持っているかということが社内政治で影響力を発揮できるかということに繋がります。

スポンサードリンク

2.パワーバランスの上に立てること

①人脈とキーマンの掌握

しかし「全社一丸」と叫んでも、なかなかこちらの意見を聞いてくれないメンバーもいます。

その時の社内政治的アプローチ方法が「パワーバランス」を利用した説得工作です。

人脈を使い対峙する相手を動かそうという社内政治は、何もこちらサイドだけではありません。

人脈は反対する側の人たちだって会社全体に影響するそれなりの人脈を持っています。

しかし、本来、会社内でいくつもの“脈”があるというのは、いずれ“閥”となり、これが前面に出てくると経営にはマイナス作用しかしません。

副社長派、専務派、〇〇大学閥、△△県人会、□□研究会・・・といった人脈が会社の経営課題事項の決済や方向付けに影響力を持っていると考えただけでゾッとします。まるでどこかの国の政治閥と同じです。

「パワーバランス」はこういった「閥」とは違い、あくまで会社事業や顧客満足を念頭において、ある時は力を終結させ、ある時はその「人脈力」を利用するというまさに「バランス感覚を大事にした」上での行動です。

見出しの「パワーバランスの上に立つ」とは、こういった閥的、人脈的なものが存在するのを認めて理解し、俯瞰(ふかん)した上で取る行動のことです。

さて、これらの人脈やネットワークの一番の特徴は、情報が伝わりやすいこと、ある程度の意思統一が可能ということです。そして、こういった人脈やネットワークには必ずキーマンが存在します。

キーマンが誰であるか、これは彼らの行動を見ていると次第にわかってきます。必要とあらば声賭けをします。

②パワーバランスを意識したコミュニケーションの事例

■Aさんは同じ営業部門で、所属の課は違う。今回自分が提案した新規ビジネスをあまり快く思っていない。〇〇県出身で、彼が県人会の幹事であると知っている。

あなた
「職場の部下が言っていましたが、昨日の〇〇県人会は大変盛り上がったようですね。私は地元出身なのでそんな会はありませんが、うらやましいですよ。同郷の集りって楽しいのでしょうね?」
Aさん
『そうなんですよ!地元の銘酒を持ち込み郷土料理を楽しんでいるんですよ。』
あなた
「メンバーはたくさんおられるのですか?・・・会長はどなたでしたっけ?・・・」

こういった普通の日常会話レベルの声掛けが、この県人会の概要を教えてくれます。話が弾めば、

Aさん
会長の〇〇部長がいつも地元の希少酒を自腹で持ち込んでくれるんですよ。半年に一回はやろうよと昨日はかなり上機嫌でした。」

③キーマンとの接点からコミュニケーション事例

キーマンがわかれば、キーマンとの接点を探します。以前の総務部勤務の時に〇〇部長の部下として大変お世話になったことがあれば、これは大きな接点です。

あなた
「総務部の〇〇部長ですか!実は3年前、総務部にいた頃〇〇部長には大変お世話になったんですよ。

お酒が好きでよくご一緒させていただきましたが、本当にいい方ですよね。こんな話を教えてもらいました・・・・・・・・。

今度会われたらよろしくお伝えください。」

この時の〇〇部長とのエピソードが深ければ深いほど、Aさんはあなたと何かしらの緊密感を感じるはずです。

Aさん
『そうだったのですか!今度会ったらよろしくお伝えしておきますよ。』
(逆に「うかつに余計な話ができないな…」と用心されることもあるかもしれませんが)

総務〇〇部長繋がりでAさんとは多少親しくなったのですが、今回の新規事業案件には納得してもらいたいと思っていた矢先に、ばったりとAさんに会ったとします。

あなた
「やあAさん、久しぶりですね。お忙しいですか。私の方はお聞きかと思いますが、今回提案している新規事業の件でなにかとバタバタしています。

先日、総務部の〇〇部長にお会いしたら、部長から大変参考になる意見をもらい、頑張れと励ましていただいたんですよ!」

もちろん、実際にも〇〇総務部長には機会を見て今回の自分の企画内容を耳に入れておいて、それなりの反応を取っておく必要があります。

④キーマンの関係者をさりげなく話題にしていく

いかがでしょうか、これがパワーバランスの上に立って説得工作をしていく切り口の事例です。

場合によっては、さらにAさんとは別の関係があり、

あなた
「◇◇専務がこう言っておられました・・・。先日の会議で、◇◇専務は大賛成されたのは意外でした。」
あなた
「△△さんは確かAさんの学校の先輩でしたよね。あの方はなかなか数字に強く、今度の新規事業のプロジェクトリーダーになられるようですね。」

・・・などAさんと接点のある他のキーマンの動向を紹介しつつ気持ちを動かしていく方法があります。

これらはあくまでさりげなく会話に入れるのがコツです。
 

そして最後には、営業部内でずっと反対だったAさんが賛成の気持ちを示してくれました。

こうなれば、ひとまず成功です。

Aさんが賛成してくれたことをテコにして、他の反対者も説得していく次の段階に進みます。

「人を動かす」ための方法を身に着けよう

「社内政治に強くなる!」はいかがでしたでしょうか?

会社内の人数の多少にかかわらず「社内政治」は必要になります。

それは、会社には明確な目標があり、それを組織の力で達成して行こうという前提があるからです。

政治を苦手にするのではなく「社内政治」としっかり向き合い、「社内政治」に強くなっていくことは結果として、会社全体を知ることに繋がります。

この力は自分がゆくゆく幹部となった時は、さらに高い位置から会社の方向付けやかじ取りをする時に必ず役に立ってくれます。

 

経営幹部になるにはシリーズ記事

続きは、
第4回「経営幹部に必要な能力「経営的視点」。40歳、ここから経営幹部になるには④

・バックナンバー
第1回「経営幹部に必要な能力「人望」。40歳、ここから経営幹部になるには①

第2回「経営幹部に必要な能力「人脈」。40歳、ここから経営幹部になるには ②
 

ぜひ、中堅社員となったいまの段階から確実に積み上げていって下さい。

★転職をちょっとでも考えたなら、最初に見るべき求人情報は…
求人サイト検索
転職者の実に80%が利用。みんなが使う転職サービスの秘密とは?

◎書類選考でつまづいたり、面接でなにをアピールしたらいいのかわからない…という人は、
営業事務…パンダ
あなたの強みが見つかる!
自己分析して書類作成→面接へスムーズな転職活動ができる無料の「グッドポイント診断」

あなたが☆第二新卒フリーター ☆学校出たけど働いたことがない入社してすぐ会社を辞めた
……でも、やっぱりいい会社に正社員として就職しなおしたい人へ
正社員
厚生労働省認定の就職支援サービス。既卒者、フリーター、大学中退者など14,882名が優良企業の正社員に!

35歳までの人で、もっと自分に合った仕事があるのでは?と思ったら、
仕事探しでも運命の出会いってあると思う。
あなたの特性に合わせて、自分では気づかないオススメ転職先を紹介してくれるサービス

よく読まれている関連記事&広告

あなたらしい働き方を応援します!
楽しい仕事へ@はたらくす