40歳からの転職。私が失敗の連続から成功へ転換できたポイント

40歳からの転職 転換ポイント

選ばれない人」から、いかに「選ばれる人」になったのか?

「現在は売り手市場」
……これは求人関係の記事で最近多くみられる言葉ですが、こと40歳を過ぎてくると、そう簡単な話ではありません。

実際、筆者である私自身この5年間で38歳の時と42歳の時に転職を経験しましたが、そのときの差は歴然としていました。

    ● 38歳の転職
    応募3~4件に対して1件は面接まで残り、1か月ほどの転職活動で就職先はスムーズに決定

    ● 42歳の転職
    4年前と同じスタンスで転職活動を行ったにも関わらず、初回の応募から30件以上書類選考さえ通過しなかった

正直「38歳と42歳の転職で差なんてないだろう」と高をくくっていた私は相当ショックを受けましたが、それと同時にひとつの疑問が頭をよぎったのです。

「こんなにも続けて全ての会社に落とされるのは、何か理由があるに違いない」と。

そこから今までの自分の行動を見直し、転職活動の内容を少し変化させた結果、立て続けに業界も業種も異なる3社で書類選考を通過し、全ての企業から内定の連絡をもらうことができたのです。

なぜ私が相手先からの評価を一変できて就職を決定することができたのか。

その要因やポイントについて、順を追って説明します。


40歳からの転職で、いくら応募しても失敗する理由

40代の転職となると、それなりの給与を払うことになることから若手の採用にもまして会社側は費用対効果に敏感になっています。

また、若手であれば多少のことに目をつぶってでも時間をかけて育てていこうという方針もありますが、40代ともなると、もうそんなことはありません。

そのため、書類選考、面接ともに応募者の質を厳しく吟味されます。

まずそれをわかっていないと、いくら応募しても何度も落ちるということを繰り返すことになります。

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書類選考を通過しなかった原因

1.とりあえず応募、ばらまき応募

1枚1枚履歴書を手書きして応募していた昔とちがい、WEBでボタンを押すだけで応募が完了してしまう現在。

ちょっとでも気になる応募先があれば「とりあえず」という気持ちで応募のボタンを押してしまいがちです。

    このような「とりあえず応募」は

  • 気軽に行えてしまうため、応募前に企業のホームページをじっくり読み込まない。
  • 職種が少し異なっていても「まあ送るだけだし」と真剣にとらえない。

よって自然と企業とのマッチング率は低くなります。

また簡単に応募できることは、数を多くばらまくという行動につながります。

企業ごとに応募書類を精査する手間を惜しみ、求人サイト登録時にアップデートした履歴書・職務経歴書を延々と使用し続けるパターンに陥ります。

数十社結果が出ていない資料を使い続けるなんて実際の仕事ではありえないですよね。

私の場合、これが第一段階目の落とし穴でした。

2.~だろう応募、どうせ応募

先の項目であげた「とりあえず応募」や「ばらまき応募」が不発に終わってくると、徐々に自分に対する自信が揺らいできます。

    「この会社が求めるのはもっと●●な人材だろう」

    「どうせまた書類で落とされるだろう」

自身が揺らいだ状態になると、上記のように、求人票の求める人材の評が少し自分の経歴と異なることや、過去に書類落ちした求人内容に近いというだけで諦めたりすることが増えてきます。

この状況では応募に臆病になってきているので、実は自分とマッチしている求人を見逃す状況が発生します。

結果、当初希望していた仕事よりランクを下げた求人に応募したりするようになるのですが、その応募も「とりあえず応募」なのでマッチングせず書類落ちします。

まさに負のスパイラルにはまり込んだ状況です。

3.エージェント依存症

多くの企業とのパイプをもち、自分の代わりになって動いてくれるエージェントサービスは本当にありがたい存在です。

経験豊富なキャリアアドバイザーに任せておけば下手に自分が動くより好条件の案件を持ってきてくれるにちがいない

こう考えて、複数のエージェントに登録を済ませただけで転職活動を行ったという充実感を覚えてしまうこともあります。

しかし現実は厳しいもの。

多くのエージェントが初めのうちは多数の求人を紹介してくれますが、1か月もするとその件数も大きく減っていくことになり、エージェント任せにしていた自分に後悔することになるのです。

これはたいへん重要なことですが、エージェントにとって登録者は「商品」です。

面接で我々商品価値を「吟味」し、売れそうなところに「売り込む」。

ただそれだけです。

吟味の段階で「これは売りにくいな」と思ったなら積極的に売りにはいきませんし、自分の手元にもっと「売れそうな」別の商品があれば、そちらを優先的に売りに出すのです。

エージェントは奉仕者ではありませんから、エージェントに効果的に動いてもらうには自分が「売りやすい商品」であることをアピールしなければ意味がないのです。

書類選考を通過するようになったポイント

ではこれまで30社以上連続で書類選考に落ち続けた私が、どのように「選ばれる人」になったのか、その実際の対策案を説明していきます。

1.簡単に売れない商品であることの自覚

38歳の転職と同じ気持ちで40代の転職を行っていた私は、まず40歳の壁の存在を認めるところから始めました。

40歳は企業にとって、なかなか手を出しにくい商品だと認めたわけです。

果物屋さんで例えてみましょう。

20代30代の転職者はお店にたくさん並んでいる一般的に流通しているリンゴ。

40代の転職者はそのリンゴの2倍以上の値段がする無名ブランドのリンゴのようなものです。

お店に訪れるお客様のほとんどは一般的なリンゴを購入する目的で来店しますから、よほど名の知れたブランドでもなければ2倍も値段の張るリンゴを買おうとすることはありません。

その2倍の値段差の価値をアピールしなければ売れないのです。

ではどのようにアピールするのか

「他のリンゴとは甘さが違います」「大きくてりっぱなリンゴです」このような言葉では売れません。

なぜなら一般的なリンゴも似たようなアピールをしてくるのでお客様はその違いがわからないからです。

「品評会で金賞を受賞しましたよ」「栄養価が一般のリンゴの2倍です」など、一般的なリンゴに対しての圧倒的な優位性をまずアピールして、はじめて目を向けてもらえるのです。

本当は「甘さ」や「大きさ」に自信がある場合でも、アピールしたい気持ちをぐっとこらえてお客様にとっての「ほしくなる切り口」を探してみましょう。

私の場合を例であげると

  • マネジメント経験 
  • 新規業務の立上げ経験 
  • 外部業者へのディレクション業務

上記の経歴をアピールポイントの軸におくことで、書類通過の確率がアップしました。

2.相手企業の採用目的を深堀する

自分の「売れる切り口」を探すのと同じくらい重要なのが、応募する企業の採用目的を深堀することです。

はっきり言って40代を採用する企業が「良い人であれば採用を検討」などのゆるい理由で求人をかけることはほぼありません。

    「管理職に欠員が出た」
    「重要ポジションの社員が退職した」
    「新規事業立ち上げ」

……などのシビアで重要なミッションを抱えている場合がほとんどです。

特に中小企業以下の会社ではコスト削減の為に余剰の人員を確保できていない企業が殆どなので、深刻な状況であることも多いです。

このような会社内部の状況を知るのに最も適しているのが転職エージェントの利用です。

エージェントのキャリアアドバイザー(以降CA)は企業の中に精通している方も多く、腰を据えて相談すれば、そのあたりのことも教えてくれることもあります。

私を担当してくれたCAは相手先が求める人物像をキーワードで複数提示してくれたのですが、そこには

    「新しい環境に適応できる」
    「1から始めることに抵抗がない」
    「忍耐力」

上記やこれに似たワードが複数あがっていました。

このキーワードを見て「この会社には独自のルールや規律があって、中途採用の人材が定着しにくい環境なのだろう」と私なりに推測しました。

そこで、もともと計画的で効率的な仕事ができる印象を与えるように作成していた自己PRの文章を、「まずチームのやり方を学んでから自分の力を発揮したい」「粘り強くあきらめない性格」とイメージを加えた書き方に変更しました。

結果はお分かりでしょうが、こちらの企業からは無事書類選考通過の連絡をいただくことができました。

3.書き方、伝え方を見直す

自分の売りをしっかり掴んで、相手先の求める人物像をとらえたら経歴書への落とし込みをするだけですが、書き方はとても重要です。

なぜなら、同じ経歴をとっても書き方ひとつでその事実が全く違う印象を与えることが可能だからです。

    <経歴書への記載例>
    ◆(実際の経歴)
    応募先の職種と関わりのあるA課の課長から、応募先の職種とはあまり関わりのない新設されたC課の課長に移動

    ◆ 書き方をどうするか?
    ①C課の職務経歴は次の仕事にあまり関係ないから簡単に流そう……
     ・「A課よりC課に移動」……とだけ書く
     ・(あえて記載しない)

    ②実績を交えて積極的にアピール!
    「新設されたC課の課長に抜擢され、1年目で当初予算の150%を達成」

40代の転職であれば得意でないポジションに配置されても結果を出す、という能力はプラスに評価されることが多いので、この場合は②の書き方の方が好印象を与える可能性が高いでしょう。

40代の転職はいかにアピールできるかがポイントです。

書くことすべてがそのアピールになるように注力したいものです。

4.証明写真を見なおす

色々な転職サイトで「笑顔」「爽やかさ」などがポイントとして書かれています。

しかし私の場合は笑顔をつくると不自然で詐欺師のような顔に見え、笑顔を少し抑えると冷たい無表情な顔に見えてどのあたりが印象よく見えるのか全く分かりませんでした。

私がとった方法は、「自分で判断するのをあきらめて100%妻にゆだねる」でした。

「前髪が長くてヘン」「メガネの印象がかたい」「目つきが怖い」など指摘され、髪を切りに行きメガネを変え、妻に見てもらいながら笑顔の練習をしました。

その時は心の中で「うさんくさい」「自分じゃないみたい」と思っていたのですが、いま見返してみると断然撮り直した方の写真がいいのです。

こと写真や身だしなみに関して、男性はなかなか女性には勝てません。

実際会社に採用された後も社内の女性社員(女性ならば男性社員)に好意的な印象を与えるかというのはその後の仕事を円滑に進めるうえで非常に重要になってきます。

もし自分の見せ方について悩んでいる人がいれば、身近な女性の意見を鵜呑みにしてみるという方法を試してみてはいかがでしょうか。


面接でのポイント

無事書類選考を通ったならば残りは面接をクリアするのみです。

先の果物屋さんの例をとると、このとき企業側は「普段買わないリンゴを手にしてレジに並ぼうとしている」状態です。

もうすでに買う気持ちにこころがゆらいでいるので、無駄に強いアピールは不要です。

面接官の背中を一押しすることができれば十分ということを忘れないでください。

40際からの転職 面接

1.自信を滲み出す

私の感覚ですが、40代転職の最大の難関は書類選考です。

20代~30代では書類を通過しやすい分、面接で落とされる比率もあがります。

言い換えれば、相手の想像を裏切らなければ採用になる確率が若い世代と比べると高いということです。

ここまできたら自信を持ってよいのです。

ただし、採用側にとっては普段より高い買い物になるわけですから「本当に大丈夫だよね」という心配をもって面接に挑んでいます。

そこで面接官を安心させるというところがポイントになります。

堂々とゆっくり、自信を持って「大丈夫です」「できます」というスタンスで、相手を安心させることを心がけながら話しましょう。

2.長期続く人材だと思わせる

現場の人間であれば、最終の面接をするときに最も気にするポイントは「長く続けてくれる人材か」ということです。

技術的にマッチしていても

    「会社の体質」
    「組織の未成熟」
    「ワークライフバランス」
    「メンバーとのコミュニケーション」

など、実務と関係ない部分で退職を選択する人は多いものです。

自部署の弱点をよく分かっている現場担当者などは、特にこの部分への不安を必ずかかえています。

自社の恥部に繋がる部分なのであまり直接的にはいうことは少ないですが「いま、試行錯誤しながら組織を●●な方向にシフトしている最中です(=まだ組織が固まっていなくてガタガタして面倒なことも多いです)」など含みを含めた遠回しに話をふってきます。

この投げかけの真意に気づけず、前職の退職理由に組織や人事への不満などをあげてしまうと「うち状況では長く続かないのでは?」と不安に思われてしまうことでしょう。

「前の会社でも組織変更があってそのときは色々と苦労もありましたが、自分で積極的に改善に動いていきたいです」など、「トラブルは織り込み済」というニュアンスで回答して採用担当者も安心させることができれば採用はもうすぐです。

3.マイナスポイントを消す・薄める

書類選考の項目でも記述しましたが、40代面接のマイナスポイントになりやすいのが「見た目」です。

40代というのは実に微妙な年齢で、身だしなみや見た目をしっかり気にしている人であれば30代前半でも十分通る雰囲気を持っています。

ところが、ファッションのセンスが古いとか頭髪のセットが中途半端だと一気に老けてみえる。

いわば個人差が非常に大きくなるポイントだからです。

また、本人のどうしようもない部分で頭髪が薄くなっていたりする場合もあります。

40代の場合、年齢より若く見られる方が間違いなく得です。

マイナスポイントは消すことはできませんが、薄める事は誰でもできます。

本人が少し老けているのであればファッションや身だしなみは30代ファッション誌のコーディネートを参考にするくらいでちょうどよいですし、薄毛のせいで老けた印象を与える人は思い切って髪型を変えるのもいいでしょう。

自分じゃないみたいで少し気恥ずかしい気持ちになるかもしれませんがご安心を。

誰もあなたの過去を知りませんから!

逆にイメチェンするチャンスと考えればいいのです。


転職の裏技

ここまでが、私の転職経験から実感した「表の技」になります。

そして、「これは裏技かなあ」というノウハウがいくつかありますので、最後にそちらを記述します。

1.2度目の正直はある!

これも実際の経験からの話になりますが、1度応募して書類落ちした企業に再アタックして内定をもらったことがあります。

ここには2つの要因があります。

1つは内的要因で「とりあえず応募」していたものを、相手企業の求人内容を読み込んで適した経歴書に修正して提出したこと。

もう1つは外的要因で、企業側の状況が変わったということです。

実際に入社後に知ったのですが、私が1回目の応募で落ちたときはまだ会社側で「30代半ばまでの人材で採用」と決めていたらしいのですが、1カ月、2カ月たったあとに「求めるスキルを持っている30代が応募してこない。40代まで枠を広げよう」と採用の基準を変えたそうなのです。

3カ月以上の長期の転職活動を行っていると「この企業、まだ求人募集続いているなあ」と気づくことがあります。

もしその会社が希望とする転職先であれば、応募書類を書き換えて再度応募するのもいいかもしれません。

2.転職エージェントの賞味期限

転職活動を始めたときに、私と同じようにエージェントを複数登録する人も多いと思います。

ただ、私の感覚では結構な確率で同じ会社を紹介されることが多くて、どこの求人も似たり寄ったりだなあという印象でした。

また、CAが熱を上げて数多く求人を上げてくれる期間は面談から1カ月~1カ月半くらいの印象がありますので、同じタイミングで徐々に求人数が減ってくるのにも参りました。

この点で私は失敗しましたがエージェントサービスは一度に登録してしまわずに、1カ月ほど期間をずらして新規登録していくと、常に熱意のある求人が受け取れると思います。

また、この方法だと前項「2度目の正直はある」で説明した同じ会社に2度応募するにチャレンジしやすいというメリットがあります。

紹介会社間には「同じ企業に同じ人材を紹介しない」という暗黙の了解があるらしく、CAは応募企業紹介時に「この中に過去応募した企業はありますか?」と聞いて来ますが、このくらいは適当にごまかしてもいいのではないでしょうか。

書類選考で落とされたのであれば募集側も覚えてないでしょうし、相手の時間もほとんど奪っていませんので、行きたい会社であればやってみる価値があります。

求人会社間の暗黙のルールよりも、自分の将来のことを優先させるべきです。

3.裏道・抜け道

エージェント→書類選考→面接というルート以外の選択肢です。

この手段のデメリットは確率が低いこと。

メリットは従来であれば通るべき関門をショートカットできるというところです。

①企業への直接応募

今まで働いていた会社の直接の競合や関わりの深い会社への転職を希望するのであればやってみる価値はあります。

恐らくメールでの応募がメインになると思いますが、添付の資料以外にメールの文面で自分の身元をはっきりと伝え「即戦力感」を出すことが重要です。

②コネをさぐる

前職の取引先、同じ会社で働いていた経験のある元同僚、ただの友人など就職先にこだわらなければいくらでもあります。

私も知り合いの業者さんとの雑談の中で「2tトラックの運転手なら雇えるが来る気はないか」と誘われたことがあります。

こちらもヒット率は高くはありませんが、本当にこまっているときに誰が親身になってくれるかということがわかるので、やってみると面白いかもしれませんね。

選ばれない人から、いかに選ばれる人になるか

40際からの転職 選ばれる人になる

40代の転職……。

私自身も経験者なのでわかりますが、1カ月、2カ月と手ごたえがない状態が続くと、精神的に追い込まれて「自分をほしいと思う企業はないのではないか」と思ってしまいますよね。

ただ、現在の環境を言うと40代の求人数、求人成功率は年々増加傾向にあります。

これまで35歳以下の若手にしか触手を伸ばしていなかった企業の中に40代のマネジメント経験がある人材採用を強化し始めた会社も増えているなど、追い風が吹いていることは間違いありません。

転職サービスには、大きく転職サイトと転職エージェントの2つがあります。 簡単に違いをいうと、転職サイトは「求人情報を提供するメディア」...

採用が決まっていないのは環境が厳しいというわけではなく、私のように30代から40代で変えないといけなかった転職活動のスタンスを変えることができていないという内的要因のほうが大きい気がします。

ここまでの内容を自分の経歴に置き換えてみて、自分であればどういう売り方をするべきかを考え、転職活動に再チャレンジしてみてください。

きっといままでとは違った結果が見えてくるのではないでしょうか。

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<筆者プロフィール>
これまで業種は食品メーカー、アパレル、ゲーム開発、求人広告制作など、職種としては、企画、営業、仕入、デザイン、受注など幅広く経験。また、課長職の経験もあり。

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